マグニフィセント・セブン 

当初は主演にトム・クルーズの名があがっていたらしい。そのほかにはマット・デイモン、ケビン・コスナー、モーガン・フリーマンなどの名前も。このメンバーでの共演が実現していたら、かなりのオールスタームービーができあがっていただろう。しかも1960年につくられた西部劇『荒野の七人』のリメイクである。それはつまり、さらに源流をたどるとクロサワ映画『七人の侍』に行き着くことを意味する。
実をいうと私はその昔に『七人の侍』は見ているが、あまりにいにしえすぎて記憶が定かではない。さらに西部劇はわりと見ているほうではあるが、『荒野の七人』は未見。あのころ、たしかイーストウッドのマカロニ・ウェスタンにハマり、一匹狼のかっこよさに魅了されたことで、「7人って多すぎない?」と思って避けたような気がする。48人が1グループのアイドルとなるような昨今においては、7人は多すぎでも少なすぎでもない、ちょうどいい人数であると感じる。

■THE MAGNIFICENT SEVEN 2016年 アメリカ映画
監督:アントワーン・フークア
脚本:ニック・ピゾラット、リチャード・ウェンク
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ビンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、マーティン・センスマイヤー、ヘイリー・ベネット、ピーター・サースガード


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マネーモンスター 

生放送中に銃を持った人が乱入。これは映画ではわりとあるようなシチュエーションだが、実際にはほとんどない。それだけに、本当の話だったらと思って見ると緊迫度が増すだろう。だが、スタジオにいる時間が長くなるにつれて、ジョージ・クルーニーが着せられた爆弾チョッキや男の手に握られているその起爆装置も忘れられがちとなる。
そもそも設定としてはどのくらい生放送は続けられていたのだろうか。それは少なくともストックホルム症候群を発症するくらいの時間であっただろう。その彼の思い入れがどこまで届くかというのがラストの見どころとなる。
なお、エピローグ部分にはジャネット・ジャクソンのサービスカットがある。こんなこともあったなと、相手役のジャスティン・ティンバーレイクとともにひさびさに思い出した次第。

■MONEY MONSTER 2016年 アメリカ映画
監督:ジョディ・フォスター
製作:ダニエル・ダビッキ、ララ・アラメディン、ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロブ
原案:アラン・ディ・フィオーレ、ジム・カウフ
脚本:ジェイミー・リンデン、アラン・ディ・フィオーレ、ジム・カウフ
出演:ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ジャック・オコンネル、ドミニク・ウェスト、カトリーナ・バルフ、ジャンカルロ・エスポジート、クリストファー・デナム、レニー・ベニート、クリス・バウアー、デニス・ボウトシカリス、エミリー・ミード、コンドーラ・ラシャド、アーロン・ヨー


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スマーフ/スマーフェットと秘密の大冒険 

以前のつたないアニメ技術と比すまでもなく、CGはかなりの域まで達したといっていいだろう。それほどアニメを見ない私でも、その到達域の高さを感じるくらいである。しかしそれはあくまで技術の話であって、だからとっていっておもしろいかといえば、それはまた別である。この「スマーフ」シリーズも第3作になるということは、おそらくそれなりの人気があるということが想定できるが、正直なところ「それほどのものか」という思いもよぎる。
本作の柱となるのはスマフェッテという名前の謎であったが、それはけっきょく最後まで明かされることはなかった。というよりも、この謎は最初からおそらく答えはない。つまりは本作におけるマクガフィンである。

■SMURFS: THE LOST VILLAGE 2017年 アメリカ映画
監督:ケリー・アズベリー
キャラクター創造:ペヨ
声の出演:デミ・ロバート、レイン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ジョー・マンガニエロ、ジャック・マクブレイヤー、ダニー・プディ、ジュリア・ロバーツ、ミシェル・ロドリゲス、エリー・ケンパー、アリエル・ウィンター
声の出演(日本語吹替版):松井暁波、斎藤寛仁、茶風林、吉田ウーロン太、竹森千人、辻本耕志、高垣彩陽、寿美菜子、戸松遥、豊崎愛生


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一週間フレンズ。 

難関があればこその恋愛である。しかもその恋のお相手は川口春奈だ。1週間で忘れ去られてしまうがために、1週間ごとにそれ相当の努力を重ねなければならなくなる。並みの相手では続けることはできないだろう。川口春奈だからこその努力だ。「この努力が酬われた暁には川口春奈をゲットできる」、そう考えれば、たいていの男は火事場の馬鹿力以上のパワーを発揮するに違いない。そういう意味では、映画としては彼女のかわいさ頼みで、川口春奈におんぶに抱っこ状態ともいえる。
結末は最初からわかっていた。なぜなら先生のなかにハッピーボーイがいたからだ。彼がいればハッピーエンドは約束されていたといってもよい。ゥ~ワオ!である。ここまで書いたときに衝撃のニュースが走ったのである。ハッピーボーイ別居の報だ。どんなものにも落とし穴はある。まさにゥ~ワオ!である。

■一週間フレンズ。 2016年 日本映画
監督:村上正典
原作:葉月抹茶
脚本:泉澤陽子
主題歌:スキマスイッチ『奏(かなで) for 一週間フレンズ。』
出演:川口春奈、山崎賢人、松尾太陽、上杉柊平、高橋春織、古畑星夏、伊藤沙莉、甲本雅裕、国生さゆり、岡田圭右、岩瀬亮、戸次重幸、森田望智、比嘉梨乃、芳村宗次郎、桜井美南、三上亜希子、山本伸梨、餅田コシヒカリ、土井きよ美、荒木誠、松本頼、五十嵐健人、水月優希、山谷祥生、雨宮天、青木愛美、泉谷勇往、上木拓久海、尾屋葵、櫻井敬介、柴崎宏樹、高橋一真、豊平美萌、長谷川遥陽、石川政明、板羽龍、沖津海友、加藤康貴、佐藤はるか、鈴木晃平、寺島里香、中村穣、林澪花、牧野楽夢、山口太暉、山本和樹、森朱里


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破門/ふたりのヤクビョーガミ 

わりと品行方正的な役が多かったような印象がある佐々木蔵之介が、そのイメージとは真逆のヤクザを力いっぱい演じている。その力の入れようは、彼の目の玉のひん剥き度合いではかることができるだろう。さらにいえば、本作の見どころはそこ、つまり彼の目の玉ひん剥き演技である。
関ジャニ∞の横山裕も彼の持っているパフォーマンスを最大限に発揮しているのはわかるが、もともと持っているものが違うので力不足は否めない。もっともほんまもんの俳優とジャニーズのアイドルを比べること自体が間違っているといえば間違っているのだが。

■破門/ふたりのヤクビョーガミ 2017年 日本映画
監督:小林聖太郎
原作:黒川博行
脚本:真辺克彦小嶋健作小林聖太郎
主題歌:関ジャニ∞『なぐりガキBEAT』
出演:佐々木蔵之介、横山裕、北川景子、濱田崇裕、矢本悠馬、橋本マナミ、中村ゆり、木下ほうか、高川裕也、佐藤佐吉、勝矢、山本竜二、佐藤蛾次郎、月亭可朝、キムラ緑子、宇崎竜童、國村隼、橋爪功、勝矢、渡邊紘平、児玉拓郎、筒井巧、高橋幸子、橋本美和、池波玄八、中山克己、山本竜二、宇野祥平、麻生絵里子、キンタカオ、黄栄珠、侯偉、古川真也、美ユル、西沢智治、浜田大介、柳生拓哉、テント、藤井俊輔、白花百合、水間ロン、森山沙月、三浦景虎、高橋良浩、吉沢宙彦、関口あきら、寺田安裕香、吉田早希、指吸信行、松嶋健太、カワバタアキエ


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トリプルX:再起動 

当初、見はじめたときは、その禿頭の容姿から、主演のヴィン・ディーゼルをハライチ澤部に見立てていた。しかし、鼻の大きな間の抜けた表情は、澤部ではないが、テレビで見ている顔であると思い、頭をめぐらせた結果、ほぼほぼバイきんぐ西村の表情であることに気づいた。バイきんぐ西村、本名・西村瑞樹は最近はキャンプにはまっているようなので、サバイバル能力も高かろう。そんな点からもビン・ディーゼルのタフガイと相通じるところがあるのかもしれない。
本作の第1作は、レビューはしていないが見たような覚えがある。その時点ではハライチはデビューしておらず、バイきんぐは活動はしていたようだが、認知度が上がったのが2012年の「キングオブコント」なので、ヴィン・ディーゼルとのつながりは見出せなかった。しかし、今回はそれがはっきりしたことは、この映画を見た意味があったといえるだろう。

■XXX: RETURN OF XANDER CAGE 2017年 アメリカ映画
監督:D.J. カルーソー
製作:ジョー・ロス、ジェフ・キルシェンバウム、ヴィン・ディーゼル、サマンサ・ビンセント
脚本:F. スコット・フレイジャー
出演:ビン・ディーゼル、ドニー・イェン、ディーピカー・パードゥコーン、クリス・ウー、ルビー・ローズ、トニー・ジャー、ニーナ・ドブレフ、トニ・コレット、サミュエル・L. ジャクソン、ロリー・マッキャン、アイス・キューブ、ハーマイオニー・コーフィールド、トニー・ゴンザレス、マイケル・ビスピン、アル・サピエンザ、ショーン・ロバーツ、ネイマール


TRIPLE_X_2017

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淵に立つ 

これまで何度もファンであることをここに書いてきた筒井真理子だが、これまではどちらかといえばコメディエンヌとしての評価であった。これまでシリアスものではわりと端役で目にすることが多く、また少し前には衝撃的な初ヌード披露作『アンチポルノ』もあって、そのきれいな身体に目を奪われたが、いずれにしろ、コメディー以外の作品では評価云々以前で終わっていたように思う。
それが今回はコスターリングでありながら、ほとんど主役に近い(つまりは主役の浅野忠信を喰ってしまう)彼女の気迫の演技を目にした。ここにある意味、コメディエンヌの本気を見たといえるであろう。この映画の彼女に接したことで、ますます筒井真理子のファン度を深めることになったのは言うまでもない。

■HARMONIUM 2016年 日本/フランス映画
監督・脚本:深田晃司
脚本:深田晃司
主題歌:HARUHI『Lullaby』
出演:浅野忠信、筒井真理子、太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈、古舘寛治、秋山健一、足立誠、西尾浩行、渡邊陽、山内健司、小濱礁子、林沙耶茄、渡邊陽詩、上條青波、成田章人、辻村羽来、浅野桃花、田所秀基、みおり舞


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