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ザ・ベビーシッター/キラークイーン 

前作『ザ・ベビーシッター』の続編であるが、続編ということにあまりこだわらなくてもよいし、ベビーシッターというよりもキラークイーンのほうに触発されて手が伸びてもかまわないであろう。要するにその程度の内容である、といってしまうと制作者に失礼ではあるが、おそらく制作側もその程度の認識ではないかと推測される。
ベビーシッターという言葉は一般によく知られてはいるが、日本で実際にベビーシッターとして働いている人はどれくらいいるのだろうか。この場合のベビーの年齢幅が日本と外国で違いがあるのか、それがあるのであれば開きの幅はどれくらいか。そんな社会学的なことも想起できる作品でもあることを考えれば、2作シリーズの存在意義がとたんに輝き出すことだろう。

■THE BABYSITTER: KILLER QUEEN 2020年 アメリカ映画
監督:マックG
製作:マックG、メアリー・ビオラ、ザック・シラー
キャラクター創造:ブライアン・ダッフィールド
脚本:ダン・ラガナ、ブラッド・モリス、ジミー・ウォーデン、マックG
出演:ジュダ・ルイス、ジェナ・オルテガ、エミリー・アリン・リンド、アンドリュー・バチェラー、ロビー・アメル、ベラ・ソーン、ハナ・メイ・リー、ケン・マリーノ、レスリー・ビブ、クリス・ワイルド、カール・マクダウェル、サマラ・ウィービング、フリオセサール・チャベス、マクシミリアン・アセベド、ジェニファー・フォスター、ヘレン・ホン


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ばるぼら 

手塚治虫のマンガ作品を息子が実写映画化。手塚マンガはかなりの数を読んでいるはずだが、このマンガは記憶にない。大人向けのマンガもわけへだてなく読んでいるので、なぜこれだけが抜けているかは不明である。だが、それだけ接してきているのでなんとなく中身の雰囲気はわかるのである。そのどことなく地に足が着いていない浮遊感的な雰囲気は確かに実現されているようには思うが、いくら息子といえどもやはり実写によるマンガ世界の復元は難しかったようだ。
多作の手塚治虫だ。実写化された作品も多かろうと思ったら、それほど数はない。『鉄腕アトム』『どろろ』『ブラック・ジャック』『マグマ大使』『バンパイヤ』など。テレビドラマが多く、劇場映画は少ない。
ただ本作は決して成功作とはいえなくとも稲垣吾郎のお尻を銀幕に映し出したという功績は残ることだろう。

■BARBARA 2019年 日本/イギリス/ドイツ映画
監督・編輯:手塚眞
原作:手塚治虫
脚本:黒沢久子
出演:稲垣吾郎、二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河、美波、大谷亮介、片山萌美、ISSAY、渡辺えり、山崎潤、藤木孝、小林勝也、佐藤貢三、島田雅彦、岡野玲子、林海象、一本木蛮、尾崎一彦、中野順二、植田せりな、豊島美優、沙央くらま、椿かおり、峰のりえ、米川友加、芹川有里、荒川ちか、増井公二、角田真奈美、住野真子、田中麻美、石川祐奈、宮田レオン、麻生知香、白金れい奈、奥村美和、松島健太、志賀龍美、城明男、徳井広基、石田大樹、刈谷和暉子、林えりか、小野瀬侑子、清末裕之、栗林優、内藤正記、ノサ・C、ルロウ、ガブリエル・ケイ、REIKO、アマゾネスダイアン、おりぃぶぅ、ぽよまる、枝豆順子、穴野おしる子、シュガー・ルゥ、ちびもえこ、ちびた、魔王、マメ山田、アリスムカイデ、菊池茂夫、ヨシヤ、村田亜優、加藤あやの、甘能千晴、金田なお、工藤千枝、三國谷花、大槻ひびき、推川ゆうり、初美りん、水城奈緒、前田可奈子、みゆき菜々子、福咲れん、涼南佳奈、中尾芽衣子、星あんず、芹沢ゆず、青葉優香、雪美えみる、藤波さとり、山井すず


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スパイ in デンジャー 

主役のランス・スターリングの声をウィル・スミスが担当している。絵柄は完全にウィル・スミスだ。声を聞かないうちから「ウィル・スミスに似ているな」と思っていたくらいだ。もっともおそらく声を聞いてもウィル・スミスだとはわからなかっただろうが。この場合、主役の声がウィル・スミスだから、造型を彼に似させたのか、それともキャラクターのイメージが先にあり、それにウィル・スミスが似ているから抜擢されたのか。
ただいずれにしても、アニメの背後にウィル・スミスが躍動する姿が実写のように脳裏に浮かび、思った以上に楽しめたことは記しておきたい。

■SPIES IN DISGUISE 2019年 アメリカ映画
監督:トロイ・クエイン、ニック・ブルーノ
日本語版演出:打越領一
日本語版翻訳:野口尊子
声の出演:ウィル・スミス、トム・ホランド、マシ・オカ、ベン・メンデルソーン、カレン・ギラン、ジャレット・ブルーノ、クレア・クロスビー、内門徹、ヒサト・マスヤマ、県敏哉、山際道則、マサ・カノメ、木村秀夫、マーヤ・グッドウィン、レバ・マッキンタイア、マーク・ロンソン、タウニー・ニューサム、JB・ブランク、アドリアン・ゴンザレス、ウィリアム・クリストファー・スティーブンス、ベックス・マーシュ、ピーター・S. キム、ガブリエル・コンテ、ジェス・コンテ、ニック・ブルーノ、オスカー・カマチョ、ジェン・ケイン、ダニエル・ブーコ、デビッド・チェン、アニー・ゴンザレス、エディ・ムジカ、エミエイー・アルトマン、ランディ・トレジャー、ラシーダ・ジョーンズ、クリストファー・キャンベル、マシュー・J. ムン、キンベリー・ブルックス、ランディ・トム、キャシー・M. ロバーツ、ダニエル・ハートネット、マラビナ・ジェイミーズ、ディナ・モンロー、クリスティ・パリス、ベン・ポロンスキー、スタン・セーラーズ、シャン・スウィート、マイケル・ウッドレー
声の出演(日本語吹替版):下山田綾華、西村太佑、織部ゆかり、田谷隼、石上裕一、内田直哉、山口協佳、塩田朋子、佐古真弓、鶴岡聡、山田羽久利、豊田茂


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ステップ 

最近の山田孝之は、『全裸監督』や「勇者ヨシヒコ」シリーズ、『山田孝之のカンヌ映画祭』などで勝手に「怪優」というイメージが植えつけられてしまっているが、こういうハートフルな作品のニュートラルな役も悪くない。思い返せば、福田組によるコメディーではあるが、『50回目のファーストキス』などもあった。この映画は長澤まさみに目を奪われて山田孝之の印象は薄かったが、本作における広末涼子は長澤まさみほどのインパクトがなかったので、そのぶん山田孝之に意識を向けることができたのであろう。
保育園の先生を演じる伊藤沙莉は、ここ最近は兄の伊藤俊介が組んでいるお笑いコンビ、オズワルドが2年連続で『M-1グランプリ』の決勝に進出したりと活躍しているため、「弟がお笑い芸人」というよりも「お笑い芸人の姉」として認識されることが多くなったように感じる。

■STEP 2020年 日本映画
監督・脚本:飯塚健
原作:重松清『ステップ』(中公文庫)
編集:飯塚健、木村悦子
主題歌:秦基博『在る』
出演:山田孝之、田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余貴美子、國村隼、岩松了、日高七海、角田晃広、片岡礼子、中川大志、萩原みのり、三浦俊輔、遠藤祐美、下京慶子、竹下かおり、木村康雄、日向寺雅人、福田航也、大槻修治、木村香代子、濱正悟、荒井レイラ、茂木淳一、辻村優子、呉山賢治、鈴木朝代、郡司翔、松浦理仁、吉川逞来、加藤紬凪、島田凛、曽根愛織、共田すず、野賀咲耶、坂寄央都愛、三好恵蘭、清水優月、古賀実結、押川心里


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Miss.エージェント 

主演のジア・スコバは、ポスタービジュアルではアンジェリーナ・ジョリーを意識しているようにも見えるが、実際の顔はミシェル・ファイファーを彷彿とさせるブロンド美人であり、スタイルも抜群。ほかの方の本作のレビューで、その細身の体型やロングヘアーがスパイらしくないと書かれていたが、それはそれ、見目麗しきことに問題はない。要はその彼女の容姿だけで1時間半を持たせることができるか、というのが肝となろう。
これでストーリーが伴っていればまだいいが、崩壊気味に話は進んでいく。印象としては、十数話のテレビドラマを雑に短縮して編集して、ダイジェスト版を見せられているかのようである。それだけ盛りだくさんといえばそうなのだが、Missにピリオドがついているように、余計なピリオドが多い。いちばん気になったピリオド的な演出は、収監された監獄で面会人に渡された本のページをめくるときに指を舐める所作だ。時代が時代だ。指を舐めるならマスクをしろと言いたいが、それも監督と脚本までを務めるジア・スコバの思惑なのであろう。

■THE SERPENT 2020年 アメリカ映画
監督・脚本:ジア・スコバ
出演:ジア・スコバ、トラビス・アーロン・ウェイド、クレイグ・コンウェイ、アレクサンドラ・テバーノ、ジェイソン・スコット・ジェンキンス、スコット・レビー、北村昭博、ケルトン・ジョーンズ、ジェシー・ホーランド、エリック・リー・ホフマン、ジョセフ・ミラー、ベン・クレイマン、リチャード・E. ウィルソン、クリストファー・グレーブズ、ニコル・ジョンソン、ジェイソン・ヘルナンデス、アダム・アサド


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朝が来る 

よく言われるのは、「どんなに暗い夜だとしても、そのあとには必ず朝が来る」というようなニュアンスの言葉だ。そこには失望や絶望にも希望という光が差し込むことが暗喩されている。だが、本作のタイトルは「朝が来る」ではなく「朝は来る」だ。そこがミソであろう。つまりはどんなことをしようと、否応もなく「朝は来てしまう」のである。朝の光を浴びることになってしまうのである。
ここから考えられることは、この言葉を吐くのはドラキュラの可能性があることだ。これでニンニクや十字架が苦手であれば決定的である。もし浅田美代子がドラキュラであれば、赤い風船片手に自分の喉元を差し出す覚悟はあることを記しておきたい。

■TRUE MOTHERS 2020年 日本映画
監督・脚本:河瀬直美
原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫)
共同脚本:高橋泉
主題歌:C&K『アサトヒカリ』
出演:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺、田中偉登、中島ひろ子、平原テツ、向後潤一、駒井蓮、山下リオ、森田想、小野寺涼子、堀内正美、小野寺悠希、山本浩司、小野田美雪、三浦誠己、池津祥子、若葉竜也、青木崇高、利重剛、葉月ひとみ、向後夏海、石橋菜津美、田岡まどか、仁科貴、手塚真生、本吉美紀、小野田慎一、星野園美、宮本なつ、松菜乃子、佐々木くらら、秋元麟、森優理斗、レン杉山、平野舞、滝川ひとみ、川村紗也、有働由美子、田岡憲司、小野寺誠、本吉純一、田岡心絆、本吉拓磨、向後礼子、小野田岳洋、有田都、有田春司、有田清彦、有田弘子、杉田千晶、杉田真洋、木戸智葵、深海哲哉、高橋映、飯島誠、益井静人、岩沖直子、宮本弘美、田中ハル子、渋谷陽子、松本珠寿、川島はるの、山本あい、中野暁子


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モンスターハンター 

フィフス・エレメント』でブレイクし、『バイオハザード』シリーズでその名を不動のものとしたミラ・ジョボビッチ。そのため、SFアクションスターという印象がある。つまり本作はその実績を踏まえての起用であろう。本作はモンスターハンターゲーム、いわゆるモンハンの実写映画化である。これだけの人気ゲームの映画化だ。その反応によっては十分にシリーズ化もあり得るだろうし、制作陣はそれを視野に入れていることだろう。ミラはすでに40代半ばなので、長期シリーズ化となったらどこまで彼女主演でいけるのかが気になるところだ。
SFXは文句のつけようがない。迫力のあるモンスターの造型なども含めて、十分に楽しめる娯楽作品に仕上がっている。実際にゲームはやったことがないが、ゲーム感覚で鑑賞できるようになっているのだろう。

■MONSTER HUNTER 2020年 アメリカ映画
監督:脚本:ポール・W. S. アンダーソン
出演:ミラ・ジョボビッチ、トニー・ジャー、ティップ・“T.I.”・ハリス、ミーガン・グッド、ディエゴ・ボネータ、山崎紘菜、ロン・パールマン、ジョシュ・ヘルマン、ナンダ・コスタ、ニック・ラセンティ、クライド・バーニング、ポール・ハンプシャー、スケライン・バネット、バート・フォウシュ、ポープ・ジェロード、アーロン・ビールナー


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