トランスフォーマー/最後の騎士王 

このシリーズも何作目なのかがにわかにはわからないほど長くなってきたが、私はそのほとんどを見ていない。唯一、前作の『トランスフォーマー/ロストエイジ』を見ただけであり、それもどうやら思い入れの薄さから上の空で見たらしく、あまり印象に残っていない。その傾向は本作でも引きつづき維持され、大きなロボットが暴れている映像が漠然と流れるのみであった。
そのように気を入れて見ることができないのは、おそらくテレビの変身ものの延長戦上の作品に感じてしまっていることに起因しているのであろう。莫大な制作費がかかっていることはよくわかるので、たいへんに申しわけない気持ちだ。そして、だったら見るなという話である。

■TRANSFORMERS: THE LAST KNIGHT 2017年 アメリカ映画
監督:マイケル・ベイ
原案:アキバ・ゴールズマン、アート・マーカム、マット・ハロウェイ、ケン・ノーラン
脚本:アート・マーカム、マット・ハロウェイ、ケン・ノーラン
出演:マーク・ウォールバーグ、ローラ・ハドック、ジョシュ・デュアメル、ジェロッド・カーマイケル、ジョン・タートゥーロ、スタンリー・トゥッチ、アンソニー・ホプキンス、イザベラ・モナー


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咲 Saki 

麻雀映画といえばなんといっても『麻雀放浪記』が第一にあげられるだろう。真田広之演じる坊や哲や鹿賀丈史のドサ健、さらには高品格の出目徳など、魅力的なキャラクターが跳梁跋扈し、いまだに強烈な印象を残す。その後の麻雀映画の展開はよく知らない。Vシネマなどでそれらしいタイトルを見かけたこともあるが、だからといって見たいという気持ちを起こさせるものもなかった。
だからこの作品は私にとってひさびさの麻雀映画ということになる。女子高校生による麻雀勝負。これを「時代が変わった」のひと言で片づけていいものだろうか。女子高校生の見栄えもよく、舞台もタバコの煙で霞がかった雀荘などではない。この明るさと麻雀シーンの取り合わせが新鮮である。これで麻雀の競技人口が増えて雀荘などに女子高校生が行くようになれば、さらにそのあとを追って、これまで麻雀を知らなかった男の子も麻雀をやるようになるのかしらん。

■SAKI 2017年 日本映画
監督:小沼雄一
原作:小林立
脚本:森ハヤシ
出演:浜辺美波、浅川梨奈、廣田あいか、古畑星夏、山田杏奈、加村真美、樋口柚子、星名美津紀、吉崎綾、武田玲奈、岡本夏美、あの、大西亜玖璃、長澤茉里奈、山地まり、永尾まりや、柴田杏花、小篠恵奈、金子理江、菊地麻衣、玉城裕規、長谷川朝晴、佐野ひなこ、夏菜、安藤実優、和田紗也加、かなやす慶行、玉城裕規、佐野ひなこ、搗宮姫奈、平田あいり、市島琳香、谷口昭仁、小林夏江、木村政隆、長谷川朝晴、スナオマサカズ、中野マサアキ、青山金太郎、保田あゆみ、伊藤武雄、木村なおみ、南井貴子、坂本直季、高橋和貴、国沢葉子、中田譲治、岩井堂聖子、志村玲那、木下愛華、塙さより、星名美雨、眞嶋優、日高七海、藤田小絵、岡島楓


SAKI

僕のワンダフル・ライフ 

人は大きくイヌ派とネコ派に分かれるというが、私はそのどちらにも属さない。強いていえば、たとえば本作のような作品をみたあとしばらくはイヌ派になる。これが映像の力だ。ただ『グリズリー』を見たあとにクマ派にはならないことは言うまでもない。
にわかイヌ派としては、子犬のベイリーが成犬になるときの尻尾を追いかけてクルクルと回るシーンが楽しい。そしてさらにはそれが後半の強力な伏線になる展開も好ましい。
難点は日本語の映画タイトルだ。 「A Dog's Purpose(イヌの目的)」というイヌ目線のタイトルから「僕の」と人間目線にしたあげく、「ワンダフル」と親父ギャグもいいとこのダジャレ。これでは恥ずかしくてDVDを手にとることさえできない。

■A DOG'S PURPOSE 2016年 アメリカ映画
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:W. ブルース・キャメロン『野良犬トビーの愛すべき転生』(新潮文庫刊)
出演:ブリット・ロバートソン、K.J. アパ、ジョン・オーティス、デニス・クエイド
声の出演:ジョシュ・ギャッド


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ジョジョの奇妙な冒険/ダイヤモンドは砕けない 第一章 

この原作となったマンガはまったくといっていいほど読んでいないので、内容もぜんぜん知らない。そのため、映画自体は楽しんで見たが、それが成功を収めているレベルなのかどうかの判断はつかない。だが、この原作は熱狂的なファンがいるようだ。確か『アメトーーク』でも「ジョジョ芸人」の回があったような覚えがある。それほどの作品の実写版化であれば、いろいろと文句がつくのは必然といってもいいだろう。そうやって意見を言うのもファンである証拠なのである。
問題は本作が第一章であることだ。前編・後編ならば2作品だけなのでまだよいが、第一章となると、このあとどこまでも続けることができてしまう。俗にいう「THE 虎舞竜のロード原理」である。ほどほどにお願いしたいものである。

■JOJO'S BIZARRE ADVENTURE: DIAMOND IS UNBREAKABLE 2017年 日本映画
監督:三池崇史
原作:荒木飛呂彦
脚本:江良至
出演:山崎賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、新田真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介、柳俊太郎、平埜生成、島ゆいか、指出瑞貴、松川星、出合正幸、榎木薗郁也、福山翔大、鈴木龍之介、曽原義智、 水橋研二、音月桂、森田愛蓮、岩田琉聖、伊東星羅、嶋田翔平、若林久弥、藤井佳代子、水橋研二


JOJO

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ダンケルク 

戦争映画を見るたびに、戦争忌避への思いは強くなっていく。とくにこのような過去に実際に会ったこと(ダンケルク撤退)の映像化は、リアルな想像を喚起させ、同時にそれを未来に投影させることで、忌避感は強まる傾向にある。
しかしこのクリストファー・ノーランという監督は一筋縄ではいかない。SF色が強い傾向の人かと思っていたら、いきなりこんな作品をつくる。しかも彼の高度なクオリティーは保ったままで。こうなったら、ノーランはノーではなくイエスランだ。

■DUNKIRK 2017年 イギリス/アメリカ/フランス映画
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
出演:フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニー、ジャック・ロウデン、ハリー・スタイルズ、アナイリン・バーナード、ジェームズ・ダーシー、バリー・キオガン、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィ、マーク・ライランス、トム・ハーディ、マイケル・フォックス、ジョン・ノーラン
声の出演:マイケル・ケイン


DUNKIRK_2017

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ナミヤ雑貨店の奇蹟 

時代が行き来するので、ちゃんと筋を追って見ていないと多少混乱する。私がいい例だ。ジャニーズ主演の映画となれば、「ながら見」にならざるを得ないのである。ただ、原作が東野圭吾ということで、多少の緊張感は強いられながらも、誰がどの時代で、どういう状況なのかがわからなくなったことを告白したい。そのような鑑賞態度はほめられたものではない。
劇中で林遣都、そして門脇麦によって歌われる「REBORN」はなかなかいい歌だと思ったら、エンディングで山下達郎の歌であったことが判明。歌い手が替われば「すごくいい歌」も「なかなかいい歌」レベルに落ちるものである。

■ナミヤ雑貨店の奇蹟 2017年 日本映画
監督:廣木隆一
原作:東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川文庫)
脚本:斉藤ひろし
主題歌:山下達郎『REBORN』
出演:山田涼介、村上虹郎、寛一郎、成海璃子、門脇麦、林遣都、鈴木梨央、山下リオ、手塚とおる、PANTA、萩原聖人、小林薫、吉行和子、尾野真千子、西田敏行、根岸季衣、川瀬陽太、浅見姫香、菜葉菜、山田キヌヲ、蜷川みほ、好井まさお、猫田直、菅原大吉、Rayons、高橋充、菅谷美月、渡邉シン、森川多賀子、古谷佳也、久住健斗、林卓、南山あずさ、池田良、唐木ちえみ、松本梨成、村上颯志、後藤沙織、湯舟すぴか、大村優怜、伊藤実珠、新名基浩、村上咲良、若山夢芽、山崎満、昆竜弥、日向寺雅人、岩崎未来、吉田翔、白戸達也、大島奈穂美、染谷恵二、下総源太朗、名倉央


NAMIYA_ZAKKATEN_NO_KISEKI

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ネイキッド 

全裸の状態でエレベーターの中にいるところから物語は始まる。その右往左往する様子はアメリカ版の筒井康隆の短編「おれは裸だ」だ。もしかしたら原作なのではとさえ思わせる展開だが、小説と異なるのは、何度もその状況に戻ってしまうという、これまたSF作品にはありがちな設定である。その同じ時間のくり返しによって事態を学びつつ前進していく様は笑えなくはないが、さすがに手垢がついた感は否めない。
たしか「おれは裸だ」は明石家さんまでドラマ化されたように記憶するが、本作は毛色の違う「おれは裸だ」として日米の差を比較する見方もありかもしれない。

■NAKED 2018年 アメリカ映画
監督:マイケル・タイデス
脚本:コリー・コーラー、マーロン・ウェイアンズ、リック・アルバレス
オリジナル原案:トルケル・クヌートソン、モルテン・クヌートソン
出演:マーロン・ウェイアンズ、レジーナ・ホール、ロレッタ・デバイン、イライザ・クープ、スコット・フォーリー、デビッド・シェリダン、ニール・ブラウン・Jr.、J.T. ジャクソン、コリー・ハードリクト、リック・フィッツ、ブライアン・マックナイト、デニス・ヘイスバート


Naked