言の葉の庭 

靴職人を志している高校生の男子と、その高校の古典の先生との、雨を媒介した湿っぽい恋物語である。高校生同士であれば、レモン色の淡い恋愛ストーリーで納得して飲み込めるが、相手が12歳年上の27歳の先生となると、その様相はまったく変わってくる。一般的に27歳となると、下世話な話、ちょうどいい脂の乗り加減と解釈することができる。そして12歳差の年の差カップルとなれば、どうしてもプラトニックで終わるのは納得がいかない。
つまり、何かしら靴職人および古典の先生は現実世界においても多大なる自制心の持ち主であるという大前提が伏線として必須である。

■言の葉の庭 2013年 日本映画
監督・演出・撮影監督・原作・脚本・絵コンテ・編集:新海誠
脚本協力:松田沙也
キャラクターデザイン・作画監督:土屋堅一
美術監督:滝口比呂志
色彩設計:三木陽子、新海誠
音響監督:山田陽
エンディングテーマ:秦基博『Rain』
声の出演:入野自由、花澤香菜、平野文、前田剛、寺崎裕香、井上優、潘めぐみ、小松未可子、早志勇紀、星野貴紀、関根航、水野理紗、下崎紘史、石嶋久仁子、村田太志、田所あずさ


KOTONOHANONIWA_2015

スマーフ 2/アイドル救出大作戦! 

悪者の魔法使いであるガーガメルはとんでもないやつである。なぜならスマーフ村でただひとりの女性でアイドルとして君臨するスマーフェットを誘拐してしまうのだから。現在の猫も杓子もアイドルとなり得たり、ひとつのグループに48人もいるうじゃうじゃ系のアイドルとはわけが違う。ただひとりだ。しかもほかには女性がいないという。この一大事中の一大事にスマーフたちは立ちあがる。これで立ちあがらなければ、いつ立ちあがるのだというような事態である。
ここにスマーフェット救出大作戦が決行される。もし失敗すれば一族は滅亡する。生存を懸けた大決戦がいま始まる。

■THE SMURFS 2 2013年 アメリカ映画
監督:ラージャ・ゴスネル
脚本・原案:キャリー・カークパトリック、デビッド・ロン、ジェイ・シェリック、J. デビッド・ステム、デビッド・N. ワイス
出演:ニール・パトリック・ハリス、ジェイマ・メイズ、ハンク・アザリア、ソフィア・べルガラ、クリスティナ・リッチ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、アントン・イェルチン、ブレンダン・グリーソン、アラン・カミング、ケイティ・ペリー、フレッド・アーミセン、ジョージ・ロペス、J.B. スムーブ、トム・ケイン、ジョナサン・ウィンタース、ベアトリス・ローゼン、リル・ウェイン、パトリック・サボンギ、ミレーヌ・ロビック、ジョン・オリバー、ナンシー・オデル、アレックス・マーティン、ジェームズ・A. ウッズ、エリカ・ローゼンバウム、ルース・チャーン、バネッサ・マツイ、ナオミ・フェレネッティ、カリム・バービン、ジュリアン・バプティスト


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ラブ・パンチ 

見ようと思って入手したにもかかわらず、ほかの新作ものや興味を引く作品を優先して見ていたため、だいぶ滞っていた本作をやっと鑑賞。つまりはそれまでは見ようと思ったにもかかわらず、「お年寄りカップルのラブコメ」に期待値があまり高くなく手が伸びなかったのである。しかし、その期待値の低さゆえか意外な拾いもので、これだけおもしろいのであればもっと早くに見ればよかったと悔やみもしたほどである。
元007のピアース・ブロスナンと、自分好みのエマ・トンプソン(もともとは彼女が出ているために見ようと思ったのだった)のコンビによるスパイ顔負けの潜入劇はもとより、2人に協力した夫婦の旦那の謎に包まれた過去の経歴(まさに007)がだんだんに披露されるが、彼でスピンオフをつくることを考えてもいいのではないかと思わせる。

■LOVE PUNCH 2013年 フランス/イギリス映画
監督・脚本:ジョエル・ホプキンス
出演:ピアース・ブロスナン、エマ・トンプソン、ティモシー・スポール、セリア・イムリー、ルイーズ・ブルゴワン、ロラン・ラフィット


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ノーベル殺人事件 

ノーベル賞に付随する巨大な利権を考えれば、実際にあってもおかしくはない事件である。いや、あまりおおやけにされていないだけで、すでにこの手の事件が起こっており、やはり大きな力で隠蔽工作がはかられているのかもしれない。もちろん、その被害者は、本作のようなきれいなおばちゃんではないかもしれないので、テレビ映え、映画映えを考慮した結果かもしれない。それらを含めてすべてががショービジネスの世界だ。
ただそのきらびやかな世界と家庭は別だ。その家庭の問題が解決されていないのは、明らかに中途半端である。

■NOBELS TESTAMENTE / NOBEL'S LAST WILL 2012年 スウェーデン映画
監督:ペーテル・フリント
原作:リサ・マークルンド
脚本:ペニッラ・オリェルンド
出演: マリン・クレピン、ビョーン・シェルマン、レイフ・アンドレー、カイサ・エルンスト、エリック・ヨハンソン、ペール・グラフマン


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彼女はパートタイムトラベラー 

この映画はタイトルからすればSF映画で、あちらこちらにタイムスリップしてタイムパラドクス的な事件を起こしたり解決したりしていくという、かなりおもしろそうなストーリーが想像できるのだが、実際はそうではない。SF映画かどうかさえ判然としないのは、時間旅行をしないばかりか、まがいものとしてもタイムマシンさえ登場しないのである。それは最後の最後に画面に姿を現すが、けっきょくソレが本物か偽物かという点だけに収斂されるストーリー仕立てだ。
だが考えてみると、時代設定はよくわからないが、タイムトラベラーを名乗る男が年代物の黄色いフェアレディZを乗りまわしているのは、ある意味、そのフェアレディZがタイムマシンであるという意味でもあったのかもしれない。

■SAFETY NOT GUARANTEED 2012年 アメリカ映画
監督:コリン・トレボロウ
製作:マーク・タートルトーブ、ピーター・サラフ、ステファニー・ランホフ、デレク・コノリー、コリン・トレボロウ
脚本:デレク・コノリー
出演:オーブリー・プラザ、マーク・デュプラス、ジェイク・ジョンソン、カラン・ソーニ、ジェニカ・バージェレ、クリステン・ベル、ジェフ・ガーリン、メアリー・リン・ライスカブ


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21ジャンプストリート 

本作を見る前に『22ジャンプ・ストリート』を見てしまったのは、ふだんは電車や行列店などで「順番を守れ」と憤っている自分としては不覚の視聴であった。そのことは『22』のほうで嘆いて、深く反省もしているが、振り返ってばかりでは未来はない。そこでその失点を取り返すために本作を見るに至ったのだが、コメディーといえど、そのように使命を帯びてなかば義務的に見たのでは、その気持ちが邪魔をしておもしろみが半減してしまうのであった。
しかも、レビューのアップはつい先日であっても、『22』を見たのはもう1年以上も前のことであり、その内容はほとんど覚えていないため、新作と旧作の比較もできないのであった。

■21 JUMP STREET 2012年 アメリカ映画
監督:フィル・ロード、クリストファー・ミラー
原作:パトリック・ハスバーグ(TVシリーズ)、スティーブン・J. キャネル(TVシリーズ)
原案:マイケル・バコール、ジョナ・ヒル
脚本:マイケル・バコール
出演:ジョナ・ヒル、チャニング・テイタム、ブリー・ラーソン、デイブ・フランコ、ロブ・リグル、アイス・キューブ、ダックス・フレイム、クリス・パーネル、エリー・ケンパー、ジェイク・ジョンソン、ニック・オファーマン、ホリー・ロビンソン・ピート、ジャスティン・ハイアーズ、ジョニー・デップ、ピーター・デルイーズ


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サイレント・ハウス 

サスペンス映画というものは、怖がる女性がかわいければかわいいほど、見る側のリビドーがアップすることは間違いない。これが男女ペア、ましてや男子のみなどというキャスティングだったとしたら、その気持ちはダダ下がりになる。そういう意味では、本作は正当な怖い映画といえるだろう。
最終的なオチの解釈は見る人によって違うだろうが、ある意味、夢オチ的なエピローグ(念のために書いておくと「夢オチ的」であって「夢オチ」ではない。テーマ的にあからさまに書くのを避けた結果の表現である)が納得いけば、それなりに楽しめる一作である。

■SILENT HOUSE 2011年 アメリカ映画
監督:クリス・ケンティス、ローラ・ラウ
製作:アニエス・メントレ、ローラ・ラウ
脚本:ローラ・ラウ
出演:エリザベス・オルセン、アダム・トレーズ、エリック・シェファー・スティーブンズ、ジュリア・テイラー・ロス、ヘイリー・マーフィ


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