ミュージアム 

映画にしろテレビドラマにしろ、アクションものの主人公に対してもの申したいことが以前からある。それは怪我のしかただ。たいていは敵と何回か戦いをくり広げることで、主人公も痛手を負う。その手当てをしたのち、その痛みを堪えながらもまた相手に立ち向かっていき、最終的に勝利をおさめるという図式がお決まりといえる。その途中で負う怪我の位置、もう少しちゃんといえば、手当てで貼られた絆創膏がかっこよく見える部分に怪我をするというリアルさの欠如である。
本作でも主人公の刑事・沢田はこめかみのあたりをやられ、絆創膏(というより包帯)を貼っている。その姿はチラシにも写真があるように、「いかにもかっこいい」。また青春ものであれば、ケンカの後の手当ては鼻の頭に絆創膏という姿が定番である。
しかしたとえば、この怪我を鼻の下に負い、鼻と口のあいだに白いチョビ髭のように包帯を貼るというマヌケな見た目になることも、現実にはあるだろう。たまにはそういうかっこ悪い姿も見てみたい気がするのである。

■MUSEUM 2016年 日本映画
監督:大友啓史
原作:巴亮介(講談社『ヤングマガジン』)
脚本:高橋泉、藤井清美、大友啓史
主題歌:ONE OK ROCK『Taking Off』
出演:小栗旬、尾野真千子、野村周平、丸山智己、田畑智子、市川実日子、イマイダイキ、伊武雅刀、五十嵐陽向、大森南朋、松重豊、妻夫木聡、健太郎、片山定彦、岩橋道子、舞優、水間ロン、兎本有紀、井上康、桐谷武史、山本月乃、辰巳蒼生、岸健太朗、松澤匠、西本竜樹、西崎あや、坂東工、高橋ユウ、三浦英、滝沢涼子、佐藤聖羅、重松隆志、内藤トモヤ、巴山祐樹、久松信美、淵上泰史、平原テツ、大西武志、本田大輔、佐久間哲、野中隆光、小久保丈二、吉原光夫、増田修一朗、阿南健治、青木一平、佐々木一平、今村美乃、角南範子、佐久田莉奈、鬼塚庸介、小林恵、カネコジュンヤ、奏谷ひろみ、西郷みゆき、吉野晶、立石由衣、松木研也、貝塚由紀子、清川美智子、小菅汐梨、佐藤美波、山田聖子、武田あかね、船木えりあ、中野剛、遠藤たつお


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