レイジング・ブル 

「デ・ニーロ・アプローチ」を学ぶとしたら見るべき一作であるが、この日本独自(と思われる)アプローチ法は、デ・ニーロだからこそやったことで、日本の俳優が同じように摂生などで調整して体重の増減をしたかといってあまりそこに凄みを感じないのは私だけであろうか。もちろん、若いからこそのチャレンジであり、そこには同時に俳優ならではのストイックな態度も包含されるからこそ、憧憬的な意味も込めて「デ・ニーロ・アプローチ」といえるのだが、それは「無謀」と背中合わせでもあるのだ。
デ・ニーロの出世作ではあるが、その後はボクサーを演じていないにもかかわらず、この映画の30年後に、それまで何回も『ロッキー』でボクシングを断続的に続けてきたシルベスタ・スタローンと拳を交えることになるとは、このときは微塵も思っていなかったに違いない。人生の奇遇をい感じざるを得ない一事である。

■RAGING BULL 1980年 アメリカ映画
監督: マーティン・スコセッシ
原作: ジェイク・ラモッタ
脚本: ポール・シュレイダー、マーディク・マーティン
出演: ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ、ジョー・ペシ、フランク・ビンセント、ニコラス・コラサント、テレサ・サルダナ


Raging_Bull_1980

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