バクマン。 

いまどきの役者がこれだけ顔を揃えているのは豪華といえば豪華だが、漫画家出世物語なので映像自体に派手さはない。この顔ぶれでど派手なアクションを展開すれば、それはそれで表面的にはおもしろかろうが、ドンパチものは見終わったあとの空虚感が寂しい。本作はそのぽかりとあいた穴を見事に埋めてくれる。
たいていの創作物では「興都館」とか、「駿峰社」とか、「パンドラ書房」とか、「玄武書房」とか、「蛍潮出版」とか、「ベストマガジン社」とか、「丸川書店」とか、「支配社」とか、「ゾメキトキメキ出版」とかのように仮名で登場する出版社や雑誌名が、この映画では実名で登場する。それだけにリアルだ。舞台は『少年ジャンプ』である。この雑誌が実際に取り入れているアンケート方式によって一喜一憂する姿が現実の漫画家とオーバーラップする。他人事として見ていられない漫画家もいるだろう。また同誌が実際にキーワードとして掲げる「友情、努力、勝利」というワードがそのまま映画のストーリーとして取り入れられる。さながら動く漫画を見ているようだ(もちろん、原作が漫画だからなのだが)。順序は逆かもしれないが、つぎは原作の漫画を読んでみようと思わせるに足る作品である。

■BAKUMAN 2014年 日本映画
監督・脚本:大根仁
原作:大場つぐみ、小畑健
主題歌:サカナクション『新宝島』
出演:佐藤健、神木隆之介、染谷将太、桐谷健太、横田勝矢、新井浩文、長屋和彰、皆川猿時、小松菜奈、田中洸希、岩井秀人、よーかいくん、今井隆文、五頭岳夫、小野敦子、高咲里音、塚田帆南、高橋綾沙、内海一弥、重廣レイカ、仲川子夢、山田優美、榎本三奈、矢柴俊博、岡部たかし、中川晴樹、勝矢、岩瀬亮、中村無何有、神農直隆、土佐和成、ノゾエ征爾、本多力、三浦俊輔、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキー、稲村優奈、久能美樹、荒井愛緒、嶋田有紀子、伊東海咲、酒井天満、五味佳晃、秋間将汰、篠田涼也、西山菜摘、山口愛奈、松澤美妙、古賀安貴子、馬場玲乃、田中悠樹、森本のぶ、中西武教、久保圭一、北和輝、星村優、赤也平、内田裕基、福田誠也、渡邊良真、高橋信二朗、権藤昌弘、下原行弘、荒木祥吾、川島信義、星川祐樹、安藤悠紀、鈴木優大、椎葉昌紀


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