シャーロック・ホームズの冒険 

ビリー・ワイルダー監督作品としては、1966年の『恋人よ帰れ!わが胸に』と1972年の『お熱い夜をあなたに』のちょうど間につくられたものである。解説によると、4時間ほどの大長編として構想、撮影されたが、最終的にはその半分の2時間ほどに編集されたため、全体のバランスを欠き、しかもカットされた部分にはコミカルな部分が多く含まれていたそうなので、その分、公開されたパートはワイルダー作品特有の笑いが少ない、とのことである。
コメディーとしてのパンチ力はやや小爆発的なエピソード(男色と間違われてワトソンの周囲の踊り子たちがだんだんに筋肉隆々の男性に替わっていくくだりとか)はあるものの、全体的に見れば、ワイルダー映画としては満足いくものではないことは明らか。しかし、上記の理由があることがわかれば、どんな笑いのシーンが削られたのかということを想像しながら見ることもできよう。それはそれで一興である。

■THE PRIVATE LIFE OF SHERLOCK HOLMES 1970年 アメリカ映画
監督:ビリー・ワイルダー
製作・脚本:I.A.L. ダイアモンド、ビリー・ワイルダー
出演:ロバート・スティーブンス、コリン・ブレイクリー、ジュヌビエーブ・パージュ、スタンリー・ホロウェイ、クリストファー・リー


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