ムカデ人間 3 

衝撃の映像で『ムカデ人間』、『ムカデ人間 2』と展開してきた『ムカデ人間』、ごく一部の熱狂的なマニア待望の第3弾にして三部作の最終章である。以前、「1」、「2」のレビューにこう書いた。

ムカデの表記を「百足」と書くように、足が100本なくてはならぬ。人間の場合、四つんばいになることで手も足と数えるならば、一人当たり4本だから、 25人の人がつながって初めてムカデ人間として認知されるはずだ。だが、残念ながら、この映画ではそれが達成されていない。続編でも、その人数は増えては いるが、それでもまだ半分に満たないのだ。
だからこそ現在は、本当の意味でのムカデ人間は、まだ誕生の前段階にある。

まるでこのレビューを嘲笑うかのように、完結編では25人どころか500人とスケールアップ。上記の例で計算するならば、ムカデ20匹だ。想像するだに恐ろしい(ただ実際の映像では、500人には満たないように見えるが、そこには言及しないでおきたい)。
ただこの増員によって、個々のキャラクターのズームアップがボケたことは否めない。みな囚人服を着たままで白日のもとにさらされたのも、過去作の陰湿な部分が拭い去られコメディー要素が強調されたかたちだ。もっともこれは、つなげられた人がほぼ男であるから、わざわざ裸にする必要もない。紅一点でつなげられた秘書の女性への興味は、多人数のなかでその女性の前後につなげられた男2人の「不幸中の幸運」であろう。
それでもやはり完結編としてのストーリーとなっており、「1」を見ている人物を主人公にした「2」というメタフィクション構造を踏襲し、しかも「1」と「2」で主役を務めた2人を本作の主役に立てるという離れ技を見せたうえに、「1」でムカデの先頭には位置されて名演を見せた北村昭博、さらに監督のトム・シックスまでもが登場するオールスターキャスト。ここにいたって、まさに「ムカデ人間」シリーズは大団円を迎えたといってよいだろう。

■THE HUMAN CENTIPEDE III (FINAL SEQUENCE) 2015年 アメリカ/オランダ映画
監督・脚本:トム・シックス
製作:イローナ・シックス、トム・シックス
出演:ディーター・ラーザー、ローレンス・R. ハービー、エリック・ロバーツ、北村昭博、ブリー・オルソン、トム・“タイニー”・リスター・Jr.、タイニー・リスター・Jr.、ロバート・ラサード、クレイトン・ローナー、トム・シックス、ジェイ・タバレ、イローナ・シックス、カルロス・ラミレス


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