午後の曳航 

かの三島由紀夫の小説を原作とする本作『午後の曳航』は、けっして午前には曳航しないという決意の表れだ。未亡人にとって、その時間の差によって気持ちの揺れが激しくなったり、また落ち着いたりするのだが、彼女の子どもにはどうなのか。のぞき穴をのぞく頻度にもよるが、その狭い視野から眺める母の部屋の甘美な雰囲気は、曳航の時間帯など関係ないかのようである。
母の相手は、かのクリス・クリストファーソン。この「クリス」のくり返しによって名前の印象が強く残る。ガリレオ・ガリレイほどではないにしても、その効果は絶大である。

■THE SAILOR WHO FELL FROM GRACE WITH THE SEA 1976年 イギリス/日本映画
監督・脚本:ルイス・ジョン・カリーノ
原作:三島由紀夫
出演:サラ・マイルズ、クリス・クリストファーソン、ジョナサン・カーン、マーゴ・カニンガム


gogo_no_eiko_1976

gogo_no_eiko_1976_01gogo_no_eiko_1976_02The_Sailor_Who_Fell_from_Grace_with_the_Sea_1976
The_Sailor_Who_Fell_from_Grace_with_the_Sea_1976_01

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://slapdash55.blog43.fc2.com/tb.php/7628-f542498c