紙の月 

主演の宮沢りえは、写真集『Santa Fe』や貴花田(現在の貴乃花親方)との婚約、またマネージャーとしての母親(りえママ)など、世間を騒がた一面がフューチャーされ、本来の役者としての評価は影に隠れていたように思うが、それらの呪縛から逃れたところでやっと本来の力が発揮されてきたのではないか。もしくは、それらのスキャンダラスな経験がいい具合に肥やしになったのかもしれない。
ショートカットの髪型に覆い隠された理性と焦燥感。そこからまさに坂道を転げ落ちていく様は、見ているものをグッと引き込む。淡々とした演技の隙間に、その「淡々」がキラリと光る。
対照的な存在でありながら、実は宮沢側でもある小林聡美、「ありがち」な大島優子も力を発揮しているが、宮沢の夫役である田辺誠一は、いい人そうでありながら裏で悪いことをやっている顔なので、実は浮気をしていたとか、仕事で何かをやっている悪いやつと踏んでいたが、何もなかったのでちょっと拍子抜け。

■紙の月 2014年 日本映画
監督:吉田大八
原作:角田光代『紙の月』(角川春樹事務所)
脚本:早船歌江子
出演:宮沢りえ、小谷沙羅、池松壮亮、山口希望、大島優子、小林聡美、水沢昭彦、森崎彰啓、田辺誠一、仲村昌和、近藤芳正、高橋悠、石橋蓮司、古谷佳也、平祐奈、大塚ヒロタ、伊勢志摩、佐々木勝彦、天光眞弓、中原ひとみ、舟田走、井端珠里、冨田ミキ、井上肇、大西武志、前里ゆな、桜まゆみ、高橋美津子、椎名香織、寺田浩子、田山由起、桑原洋一、永井ちひろ、中澤健太郎、結城さなえ、木村夏子、大塚健司、朝霧涼、渡辺優美、いとうよしひろ、青山祥子、難波愛、梶原章司、今村雄一、佐津川愛美、桜木信介、森脇由紀、嶋田翔平、稲森誠、永井理沙、松岡恵望子、清瀬やえこ、藤本泉、猫田直、清水彩花


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