サンブンノイチ 

映画はその世界に身体ごと入っていって味わうのが本当の鑑賞法だと思うが、ときに画面のこちら側に取り残されることがある。それは体調が原因だったりと自分自身のほうに要因があることもあるが、たいていは映画の出来に左右される。いい映画はうまく取り込んでくれるのである。そういう意味で、本作は置いてきぼりを喰らい、無為な漫才的会話のやりとりと、時間を前後するスイング感を他人事のように見ていた。観客を取り込めるのか、取り込めないのかは、すべて監督の力である。
そして、さらにいえば、取り残されたことによって、撮影現場のこちら側にいる監督の存在が強く意識された。そこにガリガリくんもしくはあばれるくんらしき人物が視線を送っていたと思うと、妙に興ざめしてしまうのであったが、このように監督の存在を感じさせてしまったら「失敗」といってもいいだろう。せっかく藤原竜也はいつもの大げさな演技をさらにパロディっぽく演じ、男に犯されもしたというのに、残念ながら空振りに終わった感が強い。

■サンブンノイチ 2013年 日本映画
監督・脚本:品川ヒロシ
原作:木下半太『サンブンノイチ』(角川書店)
出演:藤原竜也、田中聖、吉田純一、小杉竜一、小峯さなえ、市橋直歩、津村英哲、中島美嘉、六本木康弘、横田遼、青木哲也、遠藤誠、赤羽健一、中野高志、岸本康太、松岡亜由美、窪塚洋介、三島早花、鈴木美穂、鈴丘めみ、池畑慎之介☆、大岩さや、五頭岳夫、小暮邦明、木村了、金子孝、哀川翔、水谷幸恵、壇蜜、由愛可奈、レイザーラモンHG、増田修一朗、ぼんちおさむ、大野かなこ、安藤あいか、河本準一、かすみりさ、松田大輔、海原ともこ、庄司智春、上原冴香、ワッキー、鳥飼ゆかり、服部紗弥、YASU-CHIN、坂井裕美、ケン、上杉智世、宮崎まこ、田中ゆき奈、増田三恵子、西海健二郎、立川ユカ子、松原梓、池田宣大


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