わが家の妖怪 

妖怪というのはどこにでもいるもので、ふと気づけば、その姿は見えないが、わが家にも存在しているようだ。

たとえば、確実に消したはずなのに、つけっぱなしになっている蛍光灯。これは「蛍光灯つけっぱなし妖怪」のしわざである。

冬場には消したはずの炬燵のスイッチを入れる妖怪がいる。「炬燵つけっぱなし妖怪」がやっているに違いない。

居眠りをする前に消しているにもかかわらず、目が覚めるとついているテレビは、私が寝たところをみはからって「テレビつけっぱなし妖怪」がつけているのだ。

これらの妖怪は、大きく分けると「つけっぱなし系の妖怪」にカテゴライズされる。

ふと気づくと、ポタンポタンと水滴が垂れている水道。「水道ちゃんとしめない妖怪」である。

夜、寝るときはちゃんとかけている掛け布団、夜中に気づくとはだけていることがあるが、これは「布団はがし妖怪」の手によってはがされたに決まっている。

テーブルの上に捨てたはずのスナック菓子のあき袋が散乱している。「スナック菓子あき袋散乱妖怪」である。

朝、急いでいるときに限って、靴下の片方が見つからないのは、「朝、急いでいるときに靴下の片方を隠す妖怪」のいじわるだ。同種に「スリッパを片方隠す妖怪」もいることは覚えておこう。

つねに出るときには閉めているトイレの便器の蓋が、次に入るときには上がっているのは、「便器の蓋上げ妖怪」がそのつど、蓋を上げているのだ。

必要なときには必ず見当たらない消しゴム。探しているときには、どこかで「消しゴム隠し妖怪」がニタ~リと笑っているはずだ。

こうやって書いてくるとわかるのは、そのことごとくにおける妖怪の名前のセンスのなさだ。
おそらくこれは、「妖怪の名前を付けるときにセンスがなくなる妖怪」のせいである。

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