007/私を愛したスパイ
- お勝手レビュー
- | トラックバック(0)
- | コメント(0)
タイトルが「愛した」と過去形で表記されるところに、この映画におけるスパイの深い意味合いが隠されている。簡単に考えれば、そのスパイは007によって闇に葬られすでにこの世にはいないととらえられるだろうが、本編を見ればわかることだが、敵のスパイは死んではいない。であれば、残る意味は一つ。「愛されていたが、いまは愛されていない」ということだ。
昔はあれほど愛しあっていたはずなのに、時の流れは残酷である。いつのまにか惰性のデートを重ねるようになり、当然のごとく訪れる別離。
スパイならではのストーリーに組み込まれた悲しいラブ・ストーリーをご覧あれ。
■THE SPY WHO LOVED ME 1977年 アメリカ映画
監督:ルイス・ギルバート
原作:イアン・フレミング
脚本:クリストファー・ウッド、リチャード・メイボーム
作詞作曲:キャロル・ベイヤー・セイガー
音楽:マービン・ハムリッシュ
テーマ曲:モンティ・ノーマン
主題歌:カーリー・サイモン
出演:ロジャー・ムーア、バーバラ・バック、クルト・ユルゲンス、キャロライン・マンロー、リチャード・キール、バーナード・リー、デスモンド・リュウェリン、ロイス・マクスウェル、ウォルター・ゴテル、ジェフリー・キーン、ジョージ・ベイカー、マイケル・ビリングトン、ロバート・ブラウン、オルガ・ビセラ、バーノン・ドブチェフ、ナディム・サワラ
- [2012/03/30 06:55]
- お勝手レビュー |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
- ≪弾丸ランナー
- | HOME |
- チャンプ(1931年版)≫
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://slapdash55.blog43.fc2.com/tb.php/4714-a83bfc70
- | HOME |
コメントの投稿