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アオラレ 

最近のトピックとしてあおり運転が増えて社会問題化していることがある。アメリカの映画なのでそれを背景としているのかどうかは不明だが、いずれにしろ車に乗ったときに、自分の力にプラスアルファのパワーが手に入ったように感じるのは日米ともに同じことだろう。映画なので表現は極端だが、実際にあおられた側はこれくらいの恐怖は感じているはずだ。向こうが悪いにしろ、触らぬ神にたたりなしだ。くれぐれも時間に遅れないように余裕を持って行動し、安全運転を期したいものである。
しかし正当防衛といえど人を殺してしまった主婦を、その心的外傷も気にせず、しかもこの事件でさんざん乗りまわしてぶつけられもした車で、護衛も付かずにそのまま自宅に帰すかね。最後のグッド・チョイスの一場面を挿入したいためだろうが、リアル感はそのぶん薄れる。

■UNHINGED 2020年 アメリカ/イギリス映画
監督:デリック・ボルテ
脚本:カール・エルスワース
出演:ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン、ジミ・シンプソン、オースティン・P. マッケンジー、ジュリーネ・ジョイナー、デビン・A. テイラー、シルビア・グレース・クリム、ビビアン・フレミング=アルバレス、ルーシー・ファウスト、スコット・ウォーカー、リッチー・バーデン、カルバン・ウィリアムズ、アンジェラ・アバディエ、ジョアンナ・アレクサンダー、ティム・ベル、グレゴリー・ホブソン、ランス・ランダール、ケビン・ハワード、マンデー・コワルスキー


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きみの瞳が問いかけている 

喜劇の王様チャールズ・チャップリンの代表作ともいわれ誉高い『街の灯』のリメイクとのこと。もちろん現代の日本風にアレンジしてあるし、『街の灯』を知らなければ知らないでも普通に見られるようにできている。いや、むしろ変な先入観なしに知らないで見たほうがいいかもしれないとさえ思ってしまう。
吉高由里子は目が見えない役をいつもの雰囲気で飄々と演じ、可もなく不可もない。ただもうひとりの主演である横浜流星が男の艶気を色濃く漂わせ、なかなかにいい。だからこそ、「横浜流星=チャールズ・チャップリン」という方程式がまったく成り立たなくなってしまうのである。

■きみの瞳が問いかけている 2020年 日本映画
監督:三木孝浩
脚本:登米裕一
主題歌:BTS「Your eyes tell」劇中曲:「椰子の実」
格闘技指導:山口元気
出演:吉高由里子、横浜流星、小笠原瑛作、やべきょうすけ、田山涼成、野間口徹、岡田義徳、奥野瑛太、般若、森矢カンナ、三船海斗、坂ノ上茜、町田啓太、風吹ジュン、三船海斗、北山雅康、たかお鷹、米村亮太朗、諏訪太朗、内田慈、梅舟惟永、坂ノ上茜、アレックス・ハンター、炎出丸、栗秋祥梧、小笠原裕典、与座優貴、宮本琉成、工藤愛由夢、勅使河原空、安城レイ、今藤洋子、星野恵亮、有川可南子、志々目知穂、飯泉搏博道、福江研二、安藤広郞、伊藤セナ、髙橋昴之介、高橋良平、續木淳平、金田卓也、宮島三郎、佐野祐介、中村賢哉、松田篤史、金芝慶太、橋本恵一郎、葉月美沙子、ひがしゆうき、鈴木正人、ハタテツヤ、下川美帆、大槻“KALTA”英宣


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ルパン三世 THE FIRST 

アニメが3Dで立体的になったときにいちばん効果を発揮するのは女性の身体のボリューム感なのではないかと密かに思っている。これまでは2次元だったものが3次元的な存在と化し、よりリアルな対象となる。とくにオタク系の「2次元しか愛せない」と言っている方などは、この3Dを足がかりとして現実に戻ってくることもできるようになるかもしれない。そしてそれがなおさら顕著に感じられるのが、『ルパン三世』の主要登場人物である不二子ちゃんである。彼女の肉感的なボディーは3DCGによってグッと艶気が増すのである。
本作ではさらにレティシアという可憐な少女も登場。ショートパンツでの活躍では足が傷だらけになってしまっているのでは、と現実的な心配をしてしまうほどだ。レティシアの声は広瀬すずが当てているが、本作が実写映画になったときはぜひ吉岡里帆をキャスティングしていただきたい

■ルパン三世 THE FIRST 2019年 日本映画
原作:モンキー・パンチ
監督・脚本:山崎貴
声の出演:栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也、伊藤和晃、平修、高桑満、早川毅、和優希、紺野相龍、白熊覚嗣、佐々木省三、堀越富三郎、井木順二、井川秀栄、藤高智大、佐伯美由紀、土屋直人


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メリー・ポピンズ/リターンズ 

1964年の前作から55年ぶりの続編である。前作はどこかで見てはいると思うのだが、このブログでレビューも書いていないので、はっきりとした記憶がない。前作で主演のジュリー・アンドリュースはこれがデビュー作。そのあとの『サウンド・オブ・ミュージック』で早くもその座を確立させた。そんな金字塔的な作品の続編だ。力も入るってもんである。
当然のこと、ジュリーは存命ではあるが80代半ば、同役をできるわけもない。そのポピンズ役に抜擢されたのはエミリー・ブラント。正直な感想は、もう少しジュリー・アンドリュースの雰囲気を引き継いでいる感のある人であってほしかった。だいぶタイプが違いすぎる。なお、ジュリーにはカメオ出演が交渉されていた模様。少しでも彼女が出ていれば、少しはこの思いも緩和されていたのかもしれないと思うと残念である。

■MARY POPPINS RETURNS 2018年 アメリカ映画
監督:ロブ・マーシャル
原作:P.L. トラバース
原案:デビッド・マギー、ロブ・マーシャル、ジョン・デルーカ
脚本:デビッド・マギー
出演:エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ、コリン・ファース、メリル・ストリープ、ベン・ウィショー、ディック・バン・ダイク


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ノックアウト 

何が何をノックアウトしたのかというのが判然としないが、ダニエル・チャクランとルビー・ジョーンズのどちらが主演なのかがはっきりしないところからすでに話は始まっていると見てよい。映画中で独白しているのが誰かがわかってくれば自ずと解けてくるはずなのだが、それがさらに糸がからまるように複雑化していくのは、物語の筋立てとしてはもう少し整理が欲しかったところだ。
そして後半にいくにしたがって冒頭の疑問であるノックアウトの主軸が立ちあがってくる。ノックアウトしたのに立ちあがってくるのは恐怖だ。すでに10カウント数えられており、まぎれもなく負けは決定しているのである。これでは井上尚弥も戦えない。

■626 EVOLUTION 2016年 アメリカ映画
監督:ジョン・ライド
脚本:ラリッサ・ベック
出演:ダニエル・チャクラン、ルビー・ジョーンズ、ランドン・ヘネマン、アンディ・ジョーンズ、マイケル・フリン


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高慢と偏見とゾンビ 

この映画を見るには、まずは1813年に発表されたジェーン・オースティンの著作『高慢と偏見』を読んでいなければならない。その読書経験がないとそもそも話が始まらないのだ。この小説を原作とした映画も数本つくられているので、その鑑賞をもって読書体験に代替することでもよい。いちばん近いところでは2005年の『プライドと偏見』がある。これはキーラ・ナイトレイが主演しているのでお勧めだ。
さて、そのつぎに今度はそのパロディー小説『高慢と偏見とゾンビ』に接しなければならない。もちろん、本映画の原作である。この本は電子書籍にもなっているので、思い立ったらすぐにでも入手できるはず。それを経て初めて本作を鑑賞するのがよかろう。このように系譜を辿ることで、より本編が楽しめるはずである。

■PRIDE + PREJUDICE + ZOMBIES 2016年 アメリカ映画
監督・脚本:バー・スティアーズ
製作:マーク・バタン、ブライアン・オリバー、タイラー・トンプソン、ショーン・マッキトリック、アリソン・シェアマー、ナタリー・ポートマン、アネット・サビッチ
原作:ジェーン・オースティン、セス・グレアム=スミス
出演:リリー・ジェームズ、サム・ライリー、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコート、ダグラス・ブース、マット・スミス、チャールズ・ダンス、レナ・ヘディ、エリー・バンバー、ミリー・ブレイディ、スーキー・ウォーターハウス、サリー・フィリップス、エマ・グリーンウェル、エバ・ベル、アシュリング・ロフタス、チャーリー・アンソン、モーフィッド・クラーク


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サイバー・リベンジャー 

007もだいぶ年老いた。確かに近年のテクノロジーやインターネットの発達はめざましいものがあり、古い頭ではついていけないところも多くなっているのは事実であろう。いくら努力しても追いつけず不足してしまう部分というのは、どうしても労苦もなく新しいことを取り入れることができる若い頭脳に頼らざるを得ない。そこに穴があることがわかっていても、うまく網を張られてしまえば、後手後手にまわってしまってお手上げ状態になることは目に見えているのである。
本作に登場するサイバー攻撃に対抗するためのエキスパートの手練手管は見ものだ。いくらITに精通していても、サイバーにサイバーで対すればイタチごっこになりかねない。サイバーに対抗するのにいちばん効果的な手段はアナログであることを教えられる。それで古株の007が生き返ることができるのである。

■I.T. 2016年 アイルランド/フランス/アメリカ映画
監督:ジョン・ムーア
製作総指揮:ピアース・ブロスナン、ドミニク・ラスタム、フランク・ヒルデブランド、エリカ・ポートノイ、バレンティーナ・ガルダーニ
原案:ダン・ケイ
脚本;ダン・ケイ、ウィリアム・ウィッシャー
出演:ピアース・ブロスナン、ジェームズ・フレッシュビル、アンナ・フリエル、ステファニー・スコット、ミカエル・ニクビスト


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ノクターナル・アニマルズ 

事前にあらすじを見たところ、それほど興味をそそられたわけではなかったが、唯一食指を動かしたのはキャストにアイラ・フィッシャーの名前があったからだ。だが主演はエイミー・アダムス。正直、自分の中ではいまいちパッとしない女優だ。エイミーとアイラはどのように絡むのか。それによって映画の評価は分かれるだろうと思っていたが、この2人はまったく絡まないのであった。というのも、エイミー・アダムス演じるスーザン・モローの元夫エドワードが書いた小説世界の登場人物だったからである。
さらにはアイラ・フィッシャーの出演シーンは極端に少ない。冒頭のほうで出てきたと思ったら悪いやつらに連れ去られて無惨な姿で発見されるのである。その悲しい姿を目にしてテンションはガタ落ち。その後の現実と虚構を行ったり来たりするモンタージュになんとかついていき見終わったときにはほとほと疲労感。

■NOCTURNAL ANIMALS 2016年 アメリカ映画
監督・脚本:トム・フォード
原作:オースティン・ライト『ミステリ原稿』/『ノクターナル・アニマルズ』(早川書房)
出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、エリー・バンバー、カール・グルスマン、アーミー・ハマー、ローラ・リニー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーン、ゾウイ・アシュトン、インディア・メニューズ、グレアム・ベッケル、ニール・ジャクソン、ジェナ・マローン、クリスティン・バウアー・バン・ストラテン


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インフィニット 

マジシャンはいつのころからか魔術師と同等の力を持つようになったのだろうか。思い返すに、Mr.マリックが登場したあたりからその傾向が見えはじめたような印象がある。それはきっとそのころからマジシャンの中に本当に超能力を使えるものが潜むようになったからであろう。そう考えないと、現在のマジックの不可思議さは説明がつかない。
そうなったのも、おそらく超能力ではお金が稼げないことに超能力者が気づいたからではないだろうか。さらには、やれウソツキだ、やれインチキだと揶揄されて、さすがの超能力者も精神的に追い込まれていったと想像できる。だから、その能力を隠してマジシャンに転向したのである。そう考えることで、すべてのつじつまが合うのである。

■SLEIGHT 2017年 アメリカ映画
監督:J.D. ディラード
脚本:J.D. ディラード、アレックス・トイラー
出演:ジェイコブ・ラティモア、セイシェル・ゲイブリエル、サシーア・ザメイタ、ストーム・リード、キャメロン・エスポジート、デュレ・ヒル


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ドゥ・オーバー/もしも生まれ変わったら 

「もしも生まれ変わったら」というのは誰もが一度は考えるテーマであろう。生まれ変われるわけがないが、そのifを考えるのは楽しい。男性に生まれ変わるか、女性に生まれ変わるか。どんな人生を歩みたいか。前世の記憶をもって生まれ変わり、その経験則を後世に生かすのか否か。いろいろな生まれ変わり方があろう。
気になるのは、そのなかにどれくらい「いまと同じ自分に生まれ変わりたい」と望む人がいるかである。その人は現世にたいへん満足しているということだ。そしてこの割合によって、現代の生活満足度も計れるというわけである。
なお、私は綾瀬はるかに生まれ変わりたいが、そう聞くとちょっと気持ち悪い。あまりこういうことを声を大にして言わないほうがいいのだろう。

■THE DO-OVER 2016年 アメリカ映画
監督:スティーブン・ブリル
製作:アダム・サンドラー、ケビン・グレイディ
脚本:ケヴィン・バーネット、クリス・パパス
出演:アダム・サンドラー、デビッド・スペード、ポーラ・パットン、キャスリン・ハーン、ショーン・アスティン、ルイス・ガスマン、ニック・スウォードソン


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ハイジャック・ゲーム 

主演はデニス・リチャーズ。ブロンド美人でずっと見ていても飽きない。かなり好みの顔なのである。あまりに気に入りすぎて彼女について調べたら、1971年生まれで2021年時点で50歳になる。若く見えるのでちょっと驚いてしまった。本作は5年ほど前の撮影かと思われるので、撮影時は40代半ば。今どきであれば脂が乗りきっている頃合いとみてもいいだろう。
さらに画像検索もしてしまったら、現在の彼女の姿を確認することができた。5年くらいでも変わるときは変わるものである。だいぶ肉づきがよくなっているように見受けられ、もしこの状態で出演していたら私の感想も大きく違ってきていただろうと思われる。ときにあまり調べるのも考えものである。

■ALTITUDE 2017年 アメリカ映画
監督:アレックス・マーキン
原案:ジェシー・ミトルスタット、リチャード・スウィッツァー、タイラー・W. コニー
脚本:ジェシー・ミトルスタット
出演:デニース・リチャーズ、ドルフ・ラングレン、グリア・グラマー、カーク・バーカー、ジョルディ・ビラスーソ、ジョナサン・リプニッキ、チェルシー・エドマンドソン、チャック・リデル、ニック・プリンシピ、マッシモ・ドブロビッチ


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ブラック・ルーム 

この手の作品はエロチック・ホラーというものに分類されるのだろうか。たしかにエロとホラーは親和性があるが、その両得感はB級のにおいも醸し出す。実際に本作はB級どころか、遊園地のお化け屋敷レベルといってもいいくらいの出来である。ただ主人公の女性がかわいいので、なんとか見ていられる。そしてその妹も登場するが、姉とのビジュアルが違いすぎる。いくら悪魔的なメイクをしているからといって、その違いは明らか。プロデューサーあたりのキャスティングへのゴリ押しがあったのではないかとさえ邪推してしまう。
最終的にかなりの死傷者が出ているはずだ。それなのにその事件解決から1週間後、コメディータッチのエンディング。その神経はどうなっているのか。せめてこの悲惨で恐ろしい事件の傷が癒えるまで待っていただきたいものである。と思ったところで、さらに思わせぶりな映像。お化け屋敷は最後まで気が抜けない。

■THE BLACK ROOM 2017年 アメリカ映画
監督・脚本:ロルフ・カネフスキー
出演:ナターシャ・ヘンストリッジ、ルーカス・ハッセル、リン・シェイ、ドミニク・スウェイン、オージー・デューク、キャレブ・スコット、ジェームズ・デュバル


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LEGO®スーパー・ヒーローズ:ジャスティス・リーグ/ゴッサム大脱出 

もうこのシリーズはちょっと飽きた感がある。すべてをレゴのストップアニメーションでつくっているならば驚嘆すべきことであるが、レゴに見せかけたCGアニメなので、それだったらもう普通にアニメ版のスーパーヒーローにしたほうが見やすいと思ったりする。だが、それをやってしまうとLEGOⓇとしての意味合いがまったくなくなってしまうので、「LEGOⓇ」と銘打つからには、このかたちで制作するしかないのであろう。
それでも、われわれの憧れでもあるスーパーヒーローたち(バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン)が活躍する姿は胸がすく思いがすることも確かだ。やはりかたちはどうあれ、スーパーヒーローのオーラは消えることはないのであろう。

■LEGO DC COMICS SUPERHEROES: JUSTICE LEAGUE - GOTHAM CITY BREAKOUT 2016年 アメリカ映画
監督:マット・ピーターズ
脚本:ジム・クリーグ
出演:トロイ・ベーカー
、ノーラン・ノース、グレイ・グリフィス、カリー・ペイトン、ジェイソン・スピサック、タラ・ストロング、ヴァネッサ・マーシャル、トム・ケニー、ジョン・ディマジオ 、エリック・バウザ、ウィル・フリードル、サラ・ハイランド、スコット・メンヴィル、グレッグ・サイプス、ヒンデン・ウォルチ
吹き替え:山寺宏一、花田光、安達まり、丸山壮史、藤原啓治、矢作紗友里、氷青、川津泰彦、乃村健次、小野健一、小野塚貴志、山川琴美、斉藤壮馬、宮田幸季、月本皇子


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ジムノペディに乱れる 

「日活ロマンポルノ リブートプロジェクト」の一作である。このプロジェクト作品では、筒井真理子目的で園子温『アンチポルノ』を見ているが、それでいえば今回は板尾創路目的である。この分野はなにかしらそういう目的がないと見ることができないのである。
さて、本作の目的である板尾創路はお笑い芸人ではあるが、その立ち位置は独特で、あまり表情に出さずに妙なことをしたり(ときには何かしなければいけないときに「何もしない」)と、芸人仲間からもその奇人ぶりの逸話が語られる。そのサイコパス的な一面が起用の理由かどうかはわからないが、その無表情ぶりが十分に生かされ、さらにはその無表情なままに乱れに乱れるところは、ニュースから垣間見えるスキャンダラスな性格にも合致しているように思える。だが、ラストのストップモーションでその顔に感情が表れる。この静止画から逆再生で物語が紡がれているかのようである。

■ジムノペディに乱れる 2016年 日本映画
監督:行定勲
脚本:行定勲、堀泉杏劇中映像:山中貞雄『河内山宗俊』
出演:板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、田山由起、田嶋真弓、木嶋のりこ、西野翔、藤原季節、嶺豪一、千北雅楽、丸山昇平、川田希、鶴巻紬、遊貴まひろ、鈴木雄一郎、岩谷健司、宮本裕子、三浦誠己、伊藤洋三郎、風祭ゆき、川田希、鶴巻紬、遊貴まひろ、鈴木雄一郎、内田周作、内田譲、矢部太郎、村田唯、今泉恵美子、鬼松功、斉藤達也、枝松誠也、髙井宏樹、ハマダアイコ、信川清順、時枝奈々、宮崎愛友美、中島ヨシノリ、三島ゆう、大谷博史、木村梨乃、雨宮舞香、関本巧文


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スペクトル 

脚色によりその痕跡をたどりがたいが、これはおそらく「スペクトルマン」の前日譚である。そう思って見れば、明らかにタイトルがそれを示唆しているし、内容もスペクトルマンの内面を知れるものとなっていることがわかるだろう。いわゆるヒーローの中でもスペクトルマンは当初、宇宙猿人ゴリに主役の座を奪われて脇役に甘んじたという過去を背負っているために、どこか暗い影を背負っていることは有名。そのシャドウをこの映画の主役が担っている。
しかし、宇宙猿人ゴリもまた番組開始当初は主役を担わされていたために張り切って収録に臨んでいたというのに、途中で視聴率の低下を理由に降板させられ、手下のラーとともに日陰のみとなった恨みを抱える。その双方の恨みが相乗効果で暗部を倍増させることでストーリーが成立するところも、この映画で明らかとなることだろう。

■SPECTRAL 2016年 アメリカ映画
監督・原案:ニック・マチュー
脚本:ジョージ・ノルフィ
出演:ジェームズ・バッジ・デール、
エミリー・モーティマー、マックス・マーティーニ、コリー・ハードリクト、ブルース・グリーンウッド、クレイン・クロフォード、ゴンザロ・メネンデス、アースラ・パーカー、ルーイ・オザワ・チャンチェン


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レッド・ダイヤモンド 

ダイヤモンドが宝石の中で最上位に位置することに揺らぎはない。それほどにダイヤモンドの貴重性はいつの時代でも高い。ダイヤモンドに目が眩む人が次から次へと出てくるのもうなずける話である。したがって、映画の題材としても古今、数多く取り上げられてきた。ためしに映画サイトで「ダイヤモンド」で検索をかければ、その本数の多さがはっきりする。
もちろん、本数の多さに比例して名作もあればB級や駄作もある。まさに玉石混淆。本作はそのどこに属するのか。一時期はどの映画にも顔を出していた印象のあったが、このところはその影も薄くなってきたブルース・ウィリスが出演していることで、その答えは明白であろう。

■PRECIOUS CARGO 2016年 アメリカ映画
監督:マックス・アダムズ
脚本:マックス・アダムズ、ポール・シータチット
出演:マーク=ポール・ゴスラー、ブルース・ウィリス、クレア・フォーラニ、ダニエル・バーンハード、ニック・ローブ、リディア・ハル、ジョン・ブラザートン、タイラー・ジョン・オルソン、サミ・バーバー、ジェナ・ケリー


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おとなの事情 

大人には大人の事情があるが、子どもにも子どもの事情がある。つまり人は誰でもそれぞれに個々の事情があると思えばいい。しかし年を重ねれば、そこにさまざまな要素が絡みあって乗っかってくるので、その絡みあった糸を解くのは難しいし、たいていそれらは絡みあったままで置かれていることだろう。
それはそれで害がなければ表向きは平穏に過ごすことができるのだが、本作のようなちょっとした思いつきでイレギュラーな事情が挟み込まれると、その複雑な事情が露呈し、都合が悪い状態に陥ることもあるだろう。これはイタリア人独特の気質なのかどうかはわからないが、それでもなんだかんだと言いつつ、最終的には丸く治まるようだ。これがいわゆる「おとなの知恵」である。

■PERFETTI SCONOSCIUTI / PERFECT STRANGERS 2016年 イタリア映画
監督・原案:パオロ・ジェノべーゼ
脚本:フィリッポ・ボローニャ、パオロ・コステッラ、パオロ・ジェノべーゼ、パオラ・マンミーニ、ローランド・ラべッロ
出演:ジュゼッペ・バッティストン、アンナ・フォリエッタ、マルコ・ジャリーニ、エドアルド・レオ、バレリオ・マスタンドレア、アルバ・ロルバケル、カシア・スムートニアック、ベネデッタ・ポルカローリ


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デス・ライナーズ 

新しく開発された、未来が予知できるようになる薬を治験することから起こる騒動が描かれるが、いま一歩緊迫感に欠け、ラストもピリッとしない終わり方だ。もしかしたら続編のためににおわせフィニッシュをしているのかもしれないが、続編がつくられても見る人は少ないだろう。見るとすれば、私の場合は『フラットライナーズ』だ。
『フラットライナーズ』は未見ではあるが、どこかでタイトルだけは聞いたことがあるから、それなりのヒット作ではあるのだろう。見比べてみると、本作とポスタービジュアルも似通っているので、おそらく『フラットライナーズ』にあやかって邦題がつけられたとおぼしい。そういうものはたいてい「それ」自身での1本勝負に自信がないから他作に頼るのである。

■TELL ME HOW I DIE 2016年 アメリカ映画
監督・製作総指揮:D.J. ビオラ
脚本:D.J. ビオラ、ジェームズ・ヒバード
出演:ネイサン・クレス、バージニア・ガードナー、カービー・ブリス・ブラントン、ライアン・ヒガ


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快楽の渦 

夫がEDで欲求不満の主婦が複数プレイに目覚めるというお話。タイトルからしてもやけにセクシャルなイメージではあるが、露出はそれほど多くない。内容は濃くてもエロ度は少ない、B級ポルノ映画というようなものである。
主人公の女性を演じるのはエレナ・アナヤ。スレンダーな美女で好感が持てる。とくにスレンダーな体型のため、浮き出てている鎖骨がきれいな印象を受ける。あまり知らない女優さんなので出演作を調べてみると、どうやら『ワンダーウーマン』でキャスティングされているようだが、鑑賞時はまったく琴線に触れなかった。ま、その程度の出番であったのだろう。

■SWUNG 2015年 イギリス映画
監督:コリン・ケネディ
脚本:ユアン・モリソン
出演:エレナ・アナヤ、エリザベス・マクガバン、ショーナ・マクドナルド、スティーブン・クリー、アリソン・マッケンジー


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ジャスティス/百戦錬磨の女 

ここまでひどい内容だと、逆に「珍しいものを見せてもらった」というお得感さえある。それほどのキャスティングではなかったらしい娘の彼氏が冒頭であっけなく殺されてしまうのはともかくとして、撮影テクニックの古さが古めのポルノ映画に比肩しうるテイストのため捕まった娘が陵辱されないことにさえ違和感を抱いていたというのに、人質として初めてその存在意義を発揮すると思われる娘が簡単に撃たれてしまい、ここで呆気にとられた。
そして百戦錬磨の元傭兵だった母親の登場であるが、目の前で娘が殺された時点で動きだしてもいいはずなのに、抵抗もせずにおとなしく捕まるという初々しさを発揮。この間に旦那をこの連中に殺されたとおぼしい女医さえ、間抜けな保安官のバッジを握りしめていたことで保安官補に事件を知らせるという悲しい役どころを務めて殺されてしまう。そして母親は最終的に連中を全員に復讐を果たしながらも自分も命を落とすとは、どこに救いがあるのか。
そして何やら大物感のあるおじさんとか弱っちいスパイとかいい女感を醸す女性とかは、もうなんのためのサイドストーリーなのかさっぱりわけがわからない。

■RELENTLESS JUSTICE 2015年 アメリカ映画
監督・脚本:デビッド・A. プライアー
出演: リサ・ラングロワ、バーノン・ウェルズ、デビッド・キャンベル、レイラニ・サレル、ソニア・カーティス、ミミ・マイケルズ、タラ・クレインピーター、アート・ジェームズ、マルコ・セント・ジョン、レイ・ガスパード、セリエ・ローズ、マーク・ロールストン、エリック・ロバーツ、シーン・ホールトン、ガレット・ハインズ、コリーン・ハリソン、アリソン・モス、キップ・サートン、スティーブン・キャッスル、エリック・キャッシュ、カサンドラ・シュナイダー、アルトン・ブロッカー、スティーブ・テーパー、オースティン・シムズ、ダニエラ・ボンド、ジョエル・ドーソン、ケネス・ストーン、リード・デービス、ダグラス・C. ハンコック、ジェリー・R. アベラ、  トニー・スカラブロー、アシュレー・ウィッテン、ジェイコブ・ジェファーズ、マット・マクウェン、ティファニー・バール、スティーブ・クラントン、ベネット・ウェイン・ディーン・サー、ジェイソン・リンビル


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たこ焼きの詩 

子役は妙に小賢しい演技をするのでちょっと鼻につくことが多い。就学前の子どもはまだ無邪気なままの姿を晒しているようでそこまでではないのだが、小学校中学年から高学年あたりになってくると小賢しさが目立ってくる。彼らにしてみれば人生経験もまだまだ乏しく、自然な演技ができるほどに実社会で揉まれるに至っていないので、その部分を補おうと精一杯の背伸びをするものだから、どうしてもそこに不自然さが生まれてしまうのではないかと思われる。
本作の古和咲紀はそれにしては自然な演技で素直に受け入れられた。調べてみると、彼女は2001年生まれのようなので、映画制作時はちょうど中学1年か2年くらい。その背伸びの時期を脱した頃合いだったのかもしれない。母親役のとみずみほには同監督による『切り子の詩』『恐竜の詩』という「詩シリーズ三部作」があるようだが、残念ながらおそらくもう見ない。

■たこ焼きの詩 2015年 日本映画
監督・脚本:近兼拓史
主題歌:ワタナベフラワー「一生懸命はやめられない」「たこ焼きの歌」/ Permanent Fish「君がシャララ」
出演:とみずみほ、古和咲紀、澤田敏行、サニー・フランシス、岩井万実、柴田由美子、松岡智子、坂本みな美、田中良子、武田訓佳、池上まどか、紀井彩花、橋本花音、原本花月、村上由紘、とだ勝之、小西美加、久保仁、榎木麻衣、とだ勝之、岩河清家、山中直樹、佐々木祐介、アビディ井上、そえたかずひろ、久木克彦、根本幸多、松原大典、黒田宏彬、羽瀬絵里奈、鏡佳人、谷綛祐二、頓所直人、大頭翔、清原裕介、荒谷やよい、河野政行、平田亞土、西山由加里、岡本大、小宮山佳奈、田淵稜人、山口雅弘、福住健太郎


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愛を語れば変態ですか 

ほぼワンシチュエーションのコメディーで、セリフのやりとりなども含めてありがちな舞台作品のように見える。調べてみると、やはり「キング・オブ・心中」という舞台作品を映画化したものらしい。映画化によってなにかしらの脚色はされたのかもしれないが、容易に舞台の光景も想像でき、映画にしたことへの効果がどこにあるのか疑問。
タイトルはセンセーショナルで耳目を引くが、実際の内容はあまり感心できない。何をもって変態といっているのかが明確に示されず、ただただドタバタしているだけのように見える。舞台の映画化はこのパターンが多いが、映画化するからには、映画ならではの「何か」を光らせてもらいたいものである。

■愛を語れば変態ですか 2015年 日本映画
監督・脚本:福原充則
エンディングテーマ曲:「In The Early Morning」
劇中歌:What's Love「明日のうた」/ SOULCRAP「No Time To Lose」/ 吾妻光良&The Swinging Boppers「あの娘のうちは千葉よりむこう」
出演:黒川芽以、野間口徹、今野浩喜、栩原楽人、川合正悟、永島敏行、竹森千人、竹井亮介、金子岳憲、高木珠里、寺井義貴、津留崎夏子、篠宮隆浩、若狭勝也、三土幸敏


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インビテーション 

あまり内容を把握せずに鑑賞開始。冒頭からずっと怪しい雰囲気が漂う。車でコヨーテを轢いてしまったところから、すでに本編は始まっていたのだった。ここで主人公が引き返せば物語は終わってしまう。元妻とその再婚相手の家に招待されたからといって、恋人とともにのこのこと来てしまったことにはのちのち後悔することになるのだが、ここは主人公の心持ちでぐっと堪えているようである。
その心持ちはパーティーが始まったのちもつづき、ときおり小さな噴火をさせながらも、その家から立ち去ろうとしない。なかなか責任感の強い主人公だ。だが、その強い責任感がラストでは町中での同時蜂起的な集団自殺を引き起こしてしまうのだ。ときには映画を100分持たせなければならないという主人公の自覚を捨てて引き返す勇気もあったほうがよいということである。

■THE INVITATION 2015年 アメリカ映画
監督:カリン・クサマ
製作:マーサ・グリフィン、マット・マンフレディ、フィル・ヘイ、ニック・スパイサー
脚本:フィル・ヘイ、マット・マンフレディ
出演:ローガン・マーシャル=グリーン、、タミー・ブランチャード、、ミキール・ハースマン、、エマヤツィ・コーリナルディ、リンジー・バージ、マイク・ドイル、ジェイ・ラーソン、ジョン・キャロル・リンチ


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6時間 

チリ制作のSFスペクタクル作品である。チリ映画というのをこれまでに見た覚えがない。もしかしたらチリではわりと普通なのかもしれないが、われわれがふだん見ている2時間前後の尺の作品からすれば短い1時間あまりの映画である。
SFスペクタクルといっても、そのほとんどはマンションの部屋でのシーンで、登場人物も数人である。しかも長まわしが多いので、制作日数はおそらくかなり短時間である。臨場感を出すためか、やたらに画面が揺れる。映画のなかで主人公の友人がビデオを回す。そのビデオ画面もときおり挿入され、その画面も揺れる。つまりはずっと揺れつづけるのである。ラストはなぜか屋上にあがって劇的なシーンを演出するが、なぜ屋上にのぼったのかはよくわからない。6時間の出来事を1時間に短縮したためか、いろいろと説明不足感は否めない。

■6 HOURS: THE END 2015年 チリ映画
監督・脚本:ディエゴ・アヤラ
出演:セサール・ゴンサレス、パウリナ・クエバス、コケ・サンタ・アナ


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レフト・ビハインド 

一時期はドル箱スター的な扱いであったニコラス・ケイジ。見た目はそれほど違ってしまったわけでもないのに、明らかに落ち目である。本作の「レフト・ビハインド」は「おいてきぼりにされる」といった意味らしいので、時代に置いていかれたニコラス・ケイジのことを言っているのかと思ってしまうほどである。この映画のあとも主演映画は公開されているが、どれも残念ながらパッとしない。それは本作でも同様で、飛行機の中という、アクションには不向きなシチュエーションであることはさておき、憂いに沈んでいるばかりである。その表情は、もしかしたらこのただのパニック映画ではない作品のテーマにもからんでいる演技なのかもしれない。
ただそんな彼の代わりに娘役のキャシー・トムソンが大活躍する。クライマックスでは短い時間にひとりで工事現場を飛行機が着陸できる状態に整備するという超人的な行動力を見せてくれるのである。つけ加えれば、母親役はリー・トンプソンだったらしいが、不覚ながらまったく気づかなかった。

■LEFT BEHIND 2013年 アメリカ映画
監督:ビク・アームストロング
原作:ティム・ラヘイ『レフトビハインド』(いのちのことば社フォレストブックス)、ジェリー・B. ジェンキンス
脚本:ポール・ラロンド、ジョン・ペイタス
出演:ニコラス・ケイジ、チャド・マイケル・マーレイ、キャシー・トムソン、ニッキー・ウィーラン、ジョーダン・スパークス、リー・トンプソン、ゲイリー・グラッブス、クィントン・アーロン、マーティン・クレバ


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モンスター/変身する美女 

モンスター映画でありながら、イタリアという風光明媚な舞台を選んだことで、この映画の勝ちは決定的になったといっていいだろう。しかも街の雰囲気に引きずられるように、お話は会話を主体にロマンティックに展開していく。そのため、女性が典型的なタコ型怪物に変化する、本来であれば悲鳴が上がってもいいようなグロテスクなシーンも、その愛の成就に興味を持っていかれることで耐えることができそうだ。
傷心の主人公エバンは端整な顔立ちの青年だが、傷心なわりに押しが強い。それほどに彼女ルイーズの美貌にやられてしまったということなのだろう。それほどの匂い立つ美女と、おぞましいモンスターの姿との対比で、さらなるギャップ萌え的な気分も味わえるはずである。

■SPRING 2014年 アメリカ映画
監督:ジャスティン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッド
製作:デヴィッド・ローソン、ジャスティン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッド、ルカ・レニャーニ
脚本:ジャスティン・ベンソン
撮影:アーロン・ムーアヘッド
編集:マイケル・フェルカー、ジャスティン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッド
出演:ルー・テイラー・プッチ、ナディア・ヒルカー、フランチェスコ・カルネルッティ、ニック・ネバーン


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Mr. タスク 

人間をセイウチに変えようとするマッドなじいさんの話である。ずいぶん昔にコメディー映画として楽しんだ覚えがある『ムカデ人間』と並べて語られる作品。3作がつくられた『ムカデ人間』は続編が前編を飲み込んでいくメタ構造をしており、そのつくりが興味深くあったのだが、本作はいまのところ1作のみのようだ。だが、スピンオフがつくられており、それがすでに見ている『コンビニ・ウォーズ/バイトJK VS ミニナチ軍団 』である。そのレビューにも「『Mr. タスク』なる映画のスピンオフとのこと」と自ら書いていながらすっかり忘れていた。そして両作に出てくるのがジョニー・デップとリリー=ローズ・デップの親娘だ。本作では娘よりも父のほうが出番が多い。しかもエンドロールの後までここぞとばかりに使い倒されている。
そしてあまり出番は多くはないが、ハーレイ・ジョエル・オスメントも出演。かつては天才子役として一世を風靡したというのに、ずいぶんとチンケな映画に出ている。調べてみると、飲酒運転やマリファナなどで問題を起こしているらしい。子役にありがちなことではある。それにしても、この映画でまさか『ビッグ・リボウスキ』の名が出てくるとは思わなかったわ。

■TUSK 2014年 アメリカ/カナダ映画
監督・脚本:ケビン・スミス
出演:マイケル・パークス、、ジャスティン・ロング、ハーレイ・ジョエル・オスメント、、ジェネシス・ロドリゲス、ハーリー・クィン・スミス、リリー=ローズ・メロディ・デップ、ジェニファー・シュウォールバック、ギー・ラポワンテ、ジョニー・デップ


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インフィニティ/無限ループ 

途中で意識が飛びかけたが、なんとか最後まで鑑賞。意識が飛びかけたのは、見はじめたのが日曜日の午後で、遅めの昼食ののちのまったりとした時間だったこともあるとは思うが、人の入れ替わりが複雑に入り組んでいるため、ストーリーを見失いぎみになったことも影響していることだろう。もっと丁寧に見ていけば理解は可能であろうし、なんとなくどこかで破綻していそうな気もするのだが、そういう部分も指摘できるのであろうとは思うが、いかんせん、そこまでして見るクオリティーだとはお世辞にも言えない。
時代設定が判然としないが、映画中の転移装置がやけに古めかしく、制作するにもコンピューターもない環境のようなので、いくら画期的な機能を備えていようと、この発明に対する説得力を欠く。それがオーストラリア・クオリティなのかもしれないが、気を入れてみる勢いを削ぐ一因となっていると思われるのである。

■THE INFINITE MAN 2014年 オーストラリア映画
監督・脚本:ヒュー・サリバン
出演:ジョシュ・マクコンビル、ハナー・マーシャル、アレックス・ディミトリアデス


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奴隷区/僕と23人の奴隷 

この系統のいろいろな映画を混ぜ合わせて、そこから「いいとこどり」をすればまだマシだったものを、「悪いとこどり」しているため、劇中でコスプレを披露してくれる秋元才加を主演に迎えながらも完全なるB級映画になってしまっている。だが、当初からB級を目指していた感もあり、それが登場人物の名字がすべて東京23区名だったり、まことに聞きとりづらい齊藤洋介のこもったセリフだったり、闇の声がチョコレートプラネットのコントの声にそっくりだったり、そしてなにより争うゲームがショボい。ここが『カイジ』のような大がかりなものであれば、もう少し評価はよくなっていたことだろう。
本編中でいちばん私の琴線に触れたのは、コインの表裏を宛てるゲームでいかさまを見抜いた人(誰だったか失念)が、その動体視力は『がんばれ元気』を読んで鍛えたと言ったシーン。まさか、ここで堀口元気に出会えるとは思ってもみなかったのである。

■奴隷区/僕と23人の奴隷 2014年 日本映画
監督:佐藤佐吉
原作:岡田伸一『奴隷区/僕と23人の奴隷』(双葉社)
脚本:佐藤佐吉、伊藤秀裕
主題歌:NIGHTMARE『TABOO』
エンディングテーマ:NIGHTMARE『ドラスティカ』
出演:秋元才加、本郷奏多、大沢ひかる、山田裕貴、久保田悠来、杏さゆり、折井あゆみ、イ・テガン、麻亜里、黒石高大、斉藤悠、かもめんたる(槙尾ユウスケ、岩崎う大)、天乃舞衣子、川嵜祐樹、畔柳亮平、MASAMI (be quixxt!)、板垣李光人、心美響、緒形幹太、斎藤洋介、鳥居みゆき、岡田伸一、加藤慶祐、三谷ありさ、髙橋俊次、庄司凛花、髙橋佳大、岡田里美、ホンテシ、鈴木義君、赤根京、藤沼剛、チョロ松、丸山正吾、木下藤吉、森将輝、西条美咲、瑠璃奈、沢和希、藤木吾呂、加藤衛、平井浩基、根岸晴子、伊敷圭悟、三輪隆、矢野暎約子、鈴木美穂、YOSHIKI、藤沢太郎、渡邊慶人、日下雄一朗


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ノンストップ・バディ/俺たちには今日もない 

前半は真面目な銀行員がならず者に無理やりにバディにされて連れまわされる様をコメディーチックに描くが、いろいろな不幸が偶然にも重なって、銀行員が自暴自棄となったあたりから様相が変わってくる。その変わり目のトリップした画面の連続したあたりでちょっと眩暈に襲われたが、そのあとの暴走的な展開は、コメディーならではの予定調和を含んで気持ちよくエンディングを迎えられる。
ヒロインもスタイル抜群でグッド。ドイツのコメディー映画というのをあまり見たことがなかったが、ダサい邦題は別として、ドイツコメディーも悪くないというのが正直な感想である。

■NICHT MEIN TAG / NOT MY DAY 2014年 ドイツ映画
監督:ペーター・トアバルト
原作:ラルフ・フスマン
脚本:ペーター・トアバルト、シュテファン・ホルツ
出演:モーリッツ・ブライブトロイ、アクセル・シュタイン、ヤスミン・ゲラート、アンナ・マリア・ミューエ、ネレ・キッパー、ベン・ルェディンガー


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