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小説の神様/君としか描けない物語 

作家の著作を追ってみると、明らかに「若書き」というものがあり、それは字義通り「若いころに書いたもの」という意味のほかに、そこに「未熟な著作」「熟成する前の作品」というニュアンスが加わる。細かい部分で、もう少しわかりやすい表現があるのでは、とか、この表現でこの状況が読者に伝わるんだろうか、というような瑣末といってしまえば瑣末な事柄で「いま一歩感」があったりするのだが、そこに何か火山の噴火前の底知れぬパワーが包含されているのを感じることも事実である。それがあるからこそ、そこから成長を遂げて一人前の作家として立ち上がるのであろう。
そんな若い小説家の卵を演じるのは佐藤大樹と橋本環奈。20歳を過ぎた俳優が高校生を演じるのはこのところ普通のことのようになってきたでの別にいいが、若書きと思われる小説の出来が、実際に読んでいなくても前述のような「火山の噴火前の底知れぬパワー」がないように感じるのはなぜだろうか。

■小説の神様/君としか描けない物語 2020年 日本映画
監督:久保茂昭
原作:相沢沙呼
脚本:鎌田哲生
主題歌:伶「Call Me Sick」
挿入歌:伶「こんな世界にしたのは誰だ」/ Leola「Licky Me」「ないものねだり」/ 琉衣「一輪の花」「枯れゆく声」
劇中イラスト:遠藤将之、瀬沢伸子
劇中小説:齋藤萌
出演:佐藤大樹、橋本環奈、佐藤流司、杏花、莉子、坂口涼太郎、山本未來、片岡愛之助、和久井映見、川口和空、岡田香菜、白石優愛、白瀬南美、新谷ゆづみ、糸瀬七葉、山本楽、大原由暉、堀田健斗、森タクト、田中なずな、黒澤胤也、牧亮佑、秋葉七海、寺尾真俊、岩本淳、鯉沼トキ、中野麻衣、國分亜沙妃、平本くるみ、渡辺真妃、マイケル・フィローザ


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