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ワンダーウーマン 1984 

マーベル映画にしてもDC映画にしても、つぎの作品公開まで間隔があくので、たいていは内容を忘れてしまっている。本作はタイトルに「1984」と入っているので、1984年の設定であることがわかるが、前作は何年だったのか、『ジャスティス・リーグ』はどうだったのかは記憶にない。どうやら『ワンダーウーマン』からはかなり時は隔たっているらしい。それでもガル・ガドットは変わらず梶芽衣子を思わせるソリッドな美しい面持ち。ただ彼女の顔は鋭すぎて好みではない。そこに今回のヴィランとしてクリステン・ウィグが登場。彼女の起用によって本作は永久保存版になったといってもよい。このコメディエンヌを悪役としてキャスティングした制作陣には最大限の拍手を贈りたい。最初の登場シーンでは田舎くささも残るパッとしない女性であり、そこから身体の線も露わな衣装やニーハイブーツを着こなす美の化身へと変貌を遂げるさまは、クリステン・ウィグ贔屓にはたまらない展開だ。
謎はいろいろと残っている。希望が叶えられたことでワンダーウーマンの能力が落ちたはずなのに、飛行機を透明な状態に維持できたのはどうしてか。社長と息子の顔は親子とは思えないほどに違っていたように見えたが、そこに何か意図はあったのか。社長自身が石になったが、社長が希望を放棄したら石は元に戻るのか。これらの課題はもしかしたら続編に引き継がれるのかもしれない。そして本作ではクリステン・ウィグは望みを捨てることを口にしてはいないので、続編で再び登場する可能性もある。なにかしらのヒントが、本シリーズに仕掛けられるエンドロール後にあるかと思って見ていたら、まさかの本物登場。

■WONDER WOMAN 1984 / WW84 2020年 アメリカ映画
監督:パティ・ジェンキンス
製作:チャールズ・ローベン、デボラ・スナイダー、ザック・スナイダー、パティ・ジェンキンス、ガル・ガドット、スティーブン・ジョーンズ
キャラクター創造:チャールズ・モールトン
原案:パティ・ジェンキンス、ジェフ・ジョンズ
脚本:パティ・ジェンキンス、ジェフ・ジョンズ、デイブ・キャラハム
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、クリステン・ウィグ、ペドロ・パスカル、ロビン・ライト、コニー・ニールセン、リリー・アスペル、クリストファー・ポラーハ、アムール・ワケド、ナターシャ・ロスウェル、ラビ・パテル、オリバー・コットン、ルシアン・ペレス、リンダ・カーター


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海底47m/古代マヤの死の迷宮 

2017年の映画『海底47m』の続編とのことだが、監督ほかスタッフが共通するだけで、ストーリーや登場人物につながりはない。潜る深さも、本作では移動するたびに上下しているので47メートルというわけではないだろう。ただ海中の映像は暗くて、状況がよくわからない。とりあえず洞窟の全体MAPが欲しいところである。
クライマックスで海上に出られそうなところで岩に挟まり動けなくなるのは、タイトルの数字も関連してちょっと『127時間』を想起させたが、こちらはそんなに長いあいだ挟まっていたらエアが持たない。そしてそのあともまだ仕掛けがあり、最後の最後までスリルをかぶせてくる。
本作のひとつの目玉とされているのが、シルベスタ・スタローンの娘のデビュー作であるということだが、主役ではないところが奥ゆかしい。そしてこの娘が演じるニコルは、後半でまるで芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』のように友だちを蹴落としてまでロープにしがみつき、重量オーバーで落下、そのためサメの餌食になってしまう。そのアクティブさはさすがシルベスタ・スタローンの娘ともいえるが、彼だったら確実に登りきって生還していたか、もしくはサメをすべて退治していたことだろう。まだまだ娘は青い。

■47 METERS DOWN: UNCAGED 2019年 アメリカ映画
監督:ヨハネス・ロバーツ
脚本:ヨハネス・ロバーツ、アーネスト・リエラ
出演:ソフィー・ネリッセ、コリーヌ・フォックス、ブリアンヌ・チュー、システィーン・スタローン、ダビー・サントス、カイリン・ランボ、ブレック・バッシンジャー、ジョン・コーベット


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ポラロイド 

撮ったらその場で瞬時に撮影結果を見ることができるデジタルカメラ全盛のいま、撮ってから数分後に撮ったものが浮き出てくるポラロイドカメラは、時代の狭間が生み出した幽霊のようだといってもいいかもしれない。それくらい不気味な存在であるポラロイドカメラを題材にしたホラーである。
本作では、呪いの力が呪いをかけているほうにもかかってしまうことで退治されることになる。いわば毒ヘビがが自分の毒では死なないとか、自然界ではその進化の過程でうまいこといくようにできているものであり、またプラス面とマイナス面が逆ではあるが、占い師は自分のことを占えないというのも、なんとなく似たような現象であるが、超常現象の世界ではこれらの常識が通用しないのである。なんとも「おマヌケ」なことで、それまでの恐怖のあおりも吹き飛ばして、見ようによってはコメディーにもなりうるだろう。

■POLAROID 2017年 アメリカ映画
監督:ラース・クレブバーグ
脚本:ブレア・バトラー
出演:キャスリン・プレスコット、グレイス・ザブリスキー、タイラー・ヤング、サマンサ・ローガン、ハビエル・ボテット、ケイティ・スティーブンス、マデリン・ペッチ、プリシラ・キンタナ、ダビー・サントス、キーナン・トレイシー、ミッチ・ピレッジ


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セレニティー/平穏の海 

このラストは論議を呼んだらしいが、それはあまりに荒唐無稽だからということであろうか。だが、それよりも、物語の中盤あたりからそれとなくネタバレはしており、それが興醒めである。いってしまえばもうオープニングでも見ようによっては物語の構造がわかってしまうだろう。
それはそれとして、いずれにしても自分にとっての本作は、ダイアン・レインが出演している映画というところに価値を見出す。正直なところ、それ以上でもそれ以下でもないのだが、ダイアン・レインの濡れ場シーンもあったりするので、それだけで点数はぐっとアップするのであった。

■SERENITY 2019年 アメリカ映画
監督・脚本:スティーブン・ナイト
製作:スティーブン・ナイト、ガイ・ヒーリー、グレッグ・シャピロ
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェイソン・クラーク、ダイアン・レイン、ジャイモン・フンスー、ジェレミー・ストロング


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コンフィデンスマンJP/プリンセス編 

コメディーでありながら、出演者の不幸や不祥事によって素直に笑えなくなってしまったという運命を背負うことになった一作。いったいどういう態度で見ればいいのかと鑑賞前は迷いながらも、いざ見はじめると、役者の方々の底抜けに吹っきれた演技に現実を忘れさせるパワーがあり、鑑賞前の心配はまったく無用だったことを知ることになったのだった。
テレビドラマのシリーズは私が見たドラマ史上で3本の指に入る傑作とされており、それに続く映画版の前作も楽しんだが、本作はそれらと比べるとちょっと不満が残る。というのも、仕掛けのある部分にたぶんに成功率100パーセントとはいえない偶然性が含まれ、またこれまでは最終的に莫大な金額を欺しとっていながら必要経費がかかりすぎて儲けは微々たるものだったりというオチがついたが、今回はけっきょくお金は未入手、したがってお約束のホテルの部屋でのお札銃による万札が舞う光景も見られなかったことである。そしてそのオチはなぜか『蒲田行進曲』よろしく階段オチ。ダー子の強烈なひと言で幕を閉じる。
劇場版第3作も決定しているようなので、爽快な一作をお願いしたいものである。

■THE CONFIDENCEMAN JP: PRINCESS 2020年 日本映画
監督:田中亮
脚本:古沢良太
主題歌:Official髭男dism「Laughter」
出演:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、織田梨沙、関水渚、瀧川英次、前田敦子、ビビアン・スー、白濱亜嵐、古川雄大、滝藤賢一、濱田岳、濱田マリ、デヴィ・スカルノ、石黒賢、生瀬勝久、柴田恭兵、北大路欣也、竹内結子、三浦春馬、広末涼子、江口洋介、Jonathan、テイ龍進、Iris Woo、甲斐まりか、ジャッキーちゃん、小坂なおみ、保里ゴメス、ボブ鈴木、原沢侑高、成田マイケル理希、榎木智一、真山勇樹、内田杏、Roma Toniolo、Richald B、Andrew S、David P、梨衣名、Dilara Tina、ヤリン、ゼガ、モーゼス夢、桔梗崇、桔梗篤、田代将平、辻中武、田口薫、天野恵、七海加奈、吉井有紗、梅山紀代美、Pt.やすこ、土屋英晃、小倉祐介、笹尾淳一、伊藤里織、HAYATE、園都、AKI、小笠原道拓、井上景太、溝畑栄神、荒井雄一郎、萩原明日香、岩谷愛友星、iKON


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ザ・ジェントルメン 

ジェントルマンとして生きるのは、それ相当の覚悟が必要である。自分もこれまでジェントルマンでありたいと、その方向を模索してきたつもりだ。だが、いま現在、まったくジェントルマンとなり得ていない。どこにジェントルマンになるためのヒントがあるのか。その答えがこの映画にある。
ただ答えが描かれているといっても、漠然と画面を眺めているだけでは、どうやってもジェントルマンにはなれないだろう。まずは気持ちと身体をジェントルマンに向かわせなければならない。そのため、常日頃からずっと「ジェントルマン、ジェントルマン」とつぶやいているといいだろう。SNSでつぶやくのではない。実際に口に出してつぶやくのだ。そこからジェントルマンへの道が開ける。

■THE GENTLEMEN 2019年 アメリカ映画
監督・脚本:ガイ・リッチー
原案:ガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、マーン・デイビーズ
製作 ガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、ビル・ブロック
出演:マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ドッカリー、エディ・マーサン、ジェレミー・ストロング、コリン・ファレル、ヒュー・グラント


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ゾンビランド/ダブルタップ 

2009年の『ゾンビランド』から10年ぶりの続編である。そのスパンと同じ期間ののちの世界という設定で、出演者も同じくウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン、エマ・ストーン。恐るべきは、前作の翌年といっても通じるくらい、みな10年前と印象が変わらないことである。エマ・ストーンはちょっと大人びた雰囲気になったかなという程度だ。
そして特筆すべきは今回登場のゾーイ・ドゥイッチのかわいさである。エマ・ストーンから乗り換えようかと思ってしまうくらいだ。あまりよく知らなかったが、調べてみると、ゾーイは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出演していたリー・トンプソンの娘とのこと。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はつねづねヒロインの女の子よりもリー・トンプソンのほうがかわいいと思っていたので、その娘であれば納得である。
ストーリーとしては前作を凌ぐほどのものではないとは思うが、いちばんの見どころがエンディング後に残されているので見逃さないように注意が必要である。

■ZOMBIELAND: DOUBLE TAP 2019年 アメリカ映画
監督:ルーベン・フライシャー
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック、デビッド・キャラハム
出演:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン、エマ・ストーン、ロザリオ・ドーソン、ゾーイ・ドゥイッチ、ルーク・ウィルソン、トーマス・ミドルディッチ、アバン・ジョーギア、ビル・マーレイ


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アトラクション/侵略 

2017年の『アトラクション/制圧』につづく一作である。正直なところ、前作はほとんど記憶にない。ただ珍しくロシアのSF映画というものを見たという感想だけが脳裏に残っているのみだ。だが本作を見れば何かしら記憶が刺激されて、思い起こすこともあろうと思って見始めたが、それでも思い出せず。ちょっとロシアは遠かったようである。
その距離感を感じつつも、ロシア発のSF作品をやや気持ちを斜めにしつつ鑑賞。なんとなく中央部分に空洞感があるので、これまた気もそぞろなままにエンドマークを迎えてしまった。続編として第3作がつくられたとしたら、やはり第1作も第2作も思い出すことはできないであろうことは確実である。

■VTORZHENIE / INVASION 2020年 ロシア映画
監督:フョードル・ボンダルチュク
脚本:オレグ・マロビチュコ、アンドレイ・ゾロタレフ
出演:イリーナ・スタルシェンバウム、リナル・ムハメトフ、アレクサンドル・ペトロフ、ユーリー・ボリソフ、オレグ・メンシコフ


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ユーロビジョン歌合戦/ファイア・サーガ物語 

最近注目しているレイチェル・マクアダムスのコケティッシュな魅力が全開の一作。気に入らないドレスを引き裂いたときに太めのおみ足までも拝める。ウィル・フェレルも相変わらずのコメディー演技で笑わせる。ただお話上の設定がいくつかはわからないが、少々2人とも夢を追うには年齢がちょっといきすぎている感もあり。それもまたコメディー的な要素といってしまえばそれまでだが。
だが、ラストのステージはクライマックス的な盛り上がりを見せてカタルシスを感じさせてくれる。とくにレイチェルの最後の高音は超音波の域に達しているのではないか。野外で上映したら鳥が落ちてくるかもしれない。その音域とともに映画自体も単なるコメディーではない域に移行させたといってもいいだろう。

■EUROVISION SONG CONTEST: THE STORY OF FIRE SAGA 2020年 アメリカ映画
監督:デビッド・ドブキン
製作:ウィル・フェレル
脚本:ウィル・フェレル、アンドリュー・スティール
出演:ウィル・フェレル、レイチェル・マクアダムス、ダン・スティーブンス、ピアース・ブロスナン、デミ・ロバート、グラハム・ノートン、オラフル・ダッリ・オラフソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン、ニーナ・ドッグ・フィリップスドッティル、ヨハネス・ヘイクル・ヨハネソン


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チワワちゃん 

たしかにチワワはかわいい。ちゃん付けで呼びたくなる気持ちも大いにわかる。あの小ささは確実にかわいいポイントを稼いでいることだろう。
だが、これがもしチクワちゃんだったらどうだ。世の中は広いので、チクワがかわいいという人もいないとは限らない。その場合、おそらくかわいいポイントは真ん中を貫く穴である。チクワといえば穴だし、穴のあいていないチクワはもうチクワとはいえない。それくらいチクワと穴は切っても切れない関係である。だが、穴の中の空間にチクワはない。そこにあるのは空気のみだ。もしくはそのチクワがおでんであればおでんのつゆが流れ込んでいることだろう。つまりチクワの本質は空洞である。だからこそいくら食べても太らない。昨今流行りのカロリーゼロ理論の誕生である。

■チワワちゃん 2019年 日本映画
監督・脚本:二宮健
原作:岡崎京子『チワワちゃん』
主題歌:Have a Nice Day!『僕らの時代』
挿入歌:Pale Waves『Television Romance』
出演:門脇麦、成田凌、寛一郎、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎、仲万美、古川琴音、篠原悠伸、上遠野太洸、松本妃代、松本穂香、成河、栗山千明、浅野忠信


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ママは世直しヒーロー 

タイトルから受ける印象から、たとえば『キック・アス』や『スーパー!』のようなコメディー要素を存分に含んだ仕立てなのだろうと思い込んで見はじめたが、案に相違してやや暗めの雰囲気。ジェシカ・アルバが特殊能力をもつミュータントを演じたテレビドラマ『ダークエンジェル』のような陰を背負った女性が主人公である。この女性は結婚していて子どももいるので「ママ」には違いないが、「世直しヒーロー」はストーリー的にもかなり違和感をともなう。
90分ほどの小品であり、たとえば別にテレビドラマがあり、その「エピソード0」のような印象を受ける。もしかしたらパイロット版として、評判を見極めてテレビドラマ化するのかもしれない。それが日本で放送されるとしたら、日本語タイトルは再考願いたいものである。

■FREAKS: YOU'RE ONE OF US 2020年 ドイツ映画
監督:フェリックス・ビンダー
脚本:マルク・O. ゼンク
出演:コーネリア・グレーシェル、ティム・オリバー・シュルツ、ヴォータン・ビルケ・メーリング、ニーナ・クンツェンドルフ


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貴族降臨/PRINCE OF LEGEND 

降臨したならばそれは貴族であろうか、という疑問がまず頭をもたげる。貴族とあろうものが降臨などするのか。降臨するのは神様的な存在なのではないだろうか。ということは、貴族が神様のような存在に昇華したことを暗喩しているのかもしれない。そしてこの人たちはほんとうに貴族なのかということ思う。貴族といえば山田ルイ53世しか知らない私だ。貴族と言われてもわからないのである。ただ映画を見てもその答えは出てこない。そこにはEXILE系列の人たちがこれ見よがしに顔を並べているだけである。
その息苦しいほどに押しつけがましいアピールのなかでホッとひと息つけるのが、その2頭身の姿形はパタリロの生まれ変わりともいわれる加藤諒と、もはやアパホテルと提携さえしていると噂される袴田吉彦である。その息抜き的な存在がグツグツに煮詰まった映画のなかでは心地よく、清涼剤的な役割を果たしている。

■PRINCE OF LEGEND 2020年 日本映画
監督:河合勇人
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
脚本:松田裕子
主題歌:片寄涼太「Possible」劇中曲:「Honesty」「Ti Amo」挿入歌:「Spinning Toe Hold」出演:白濱亜嵐、片寄涼太、鈴木伸之、佐野玲於、関口メンディー、川村壱馬、吉野北人、藤原樹、長谷川慎、町田啓太、清原翔、廣瀬智紀、荒牧慶彦、飯島寛騎、塩野瑛久、中島健、勝矢、加藤諒、袴田吉彦、山本耕史、DAIGO、中島健、石橋弘毅、佐藤流司、富園力也、RANMA、遠藤史也、こだまたいち、大和孔太、紫吹淳、本田力、荒木飛羽、白石朋也、丞威、福地展成、荒井敦史、板垣瑞生、前田公輝、バンダリ亜砂也、ダーウィン廉、中原弘貴、高橋祐理、高木悠暉、中野克馬、久保田賢治、那須泰斗、大原海輝、栄藤凛、大島雄貴、内田珠鈴、小柳まいか、田中明、木内舞留、中尾百合音、藤本ティファニーユカリ、田中日南乃、ノア・フリッツ、太田里織菜、伊藤歌歩、中江早紀、板山世界、成田マイケル理希、佐久間理恵、谷垣有唯、村木純太郎、峯石桃花、臼井鈴奈、尾台彩香、一颯、源藤アンリ、吉村奈緒子、あべまみ、喜多川結羽、源崎トモエ、鈴木萌花、早瀬慧、布目直樹、ゆら、山根愛、早川渚紗、小林幹、兼原良太郎、梅本静香、尾崎ヒカル、古森結衣、青山友、金平武蔵、竹本凌、湯浅克典、後藤りゅうと、吉田有紀、関あいか、今村輝大、福島零士、松藤瑛瑠、椿原愛、岡本莉音


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15年後のラブソング 

あこがれのローズ・バーン主演。この手の映画を見ると、映画のなかの設定といえども、贔屓の女優がパートナーによって不遇な状態に追い込まれるとき、「自分だったらそんなことは絶対にしないのに」と思うことしばしば。もちろん、そのような出来事がなければストーリーの起伏がなくなってしまうことは承知だが、たとえば起伏がなくてもローズ・バーンがスクリーンに姿を見せていれば、それはそれで2時間ぐらいは軽くもつはずであると確信する。
それにしても、イーサン・ホークは年をとった感じに見えるし、実際に年齢を重ねたのは事実だろう。いい俳優だと思うのだが、これといった作品に出会えていないのか、いま一歩ブレイクしていないような印象がある(もちろん、SF映画の名作『ガタカ』などはあるが)。

■JULIET, NAKED 2018年 アメリカ/イギリス映画
監督:ジェシー・ペレッツ
原作:ニック・ホーンビィ
脚本:エフジェニア・ペレッツ、ジム・テイラー、タマラ・ジェンキンス
出演:ローズ・バーン、イーサン・ホーク、クリス・オダウド、アジー・ロバートソン、リリー・ブレイジャー、アヨーラ・スマート、デニース・ゴフ、エレノア・マツウラ、ミーガン・ドッズ


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30日の不倫 

人間は理性的に生きようとしても、ホモ・サピエンスという動物の一種であり、種の保存という本能を消し去ることはできない。その本能に火がついてしまうと、理性では止めることができなくなるのである。さかりがついてしまったらもうどうしようもなくなるという人間の性(さが)の露見である。
この本能的な行動はかなりの人が経験しているのではないだろうか。それは芸能界、スポーツ界などで日々つぎつぎに更新されていく不倫のニュースを見てもそれは明らかである。本能だからといって「しかたがない」という言葉で済まされるものでないことは誰もがわかっているはず。植木等の名言「わかっちゃいるけどやめられない」はこのことに関して発せられたものではないが、このことにあてはめてしまってもいいのかもしれないとさえ思うのである。

■COSA VOGLIO DI PIU / WHAT MORE DO I WANT 2010年 イタリア/スイス映画
監督:シルビオ・ソルディーニ
脚本:シルビオ・ソルディーニ、ドリアーナ・レオンデフ、アンジェロ・カルボーネ
出演:アルバ・ロルバケル、ピエルフランチェスコ・ファビーノ、テレーザ・サポナンジェロ、ジュゼッペ・バッティストン、ファビオ・トロイアーノ


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官能コレクター 

世の中には古今、さまざまなコレクションがある。つまりはその数だけコレクターがいるのである。人みな何かのコレクター、一億総コレクターといっても過言ではないくらいである。そのコレクションの数もそれぞれだが、心持ちとしては世界にあるソレのすべてを蒐集したいという思いであろうけれども、保管場所や費用などで限られてしまうのである。だが、デジタル社会におけるデジタル写真の蒐集ともなれば、少なくとも保管場所には困らなくなる。
そこで登場するのが、この官能コレクターだ。とくにこの主人公は男の屹立したイチモツの写真を集めている。イチモツの写真を撮られたほうはあまりいい心持ちはしないだろうけれど、それでもたとえば「モノ」自体を切りとられて収集されるよりはマシとあきらめるしかない。なにしろ屹立させるために、それに代わる眼福が得られているのだから。

■官能コレクター 2010年 日本映画
監督・脚本:堀内博志
プロデューサー:三波聖治、堀内博志
原作:GraveGrinder「コレクター」(東スポ芸能携帯サイト)エンドテーマ:Y子(ツージーズ)「私の愛は素敵なものよ」
出演:桜木凛、小沢とおる、新井秀幸、大野かなこ、有沢実紗、星能豊、米元信太郎、田原イサヲ、鈴木裕貴、高橋しんじ、齋木亨子、小林三四郎


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ブライダル・ウォーズ 

KISSのポール・スタンレーと見まがうほどのアン・ハサウェイと、失礼ながらどことなくアバズレ感のあるケイト・ハドソン主演。このふたりのバディは、ちょうどデコとボコが合わさっている感じで、なかなかのコンビネーションを見ることができる。たとえケンカをしていても、その裏側で交わされる阿吽が伝わってくるのが楽しい。
このレベルであれば、続編、続々編までつくって三部作とし、さらにはこのときよりも前の時代の三部作と、その後の三部作、全9部作くらいまでつくって『スター・ウォーズ』のブライダルバージョンとしてもいいのではないか。

■BRIDE WARS 2009年 アメリカ映画
監督:ゲイリー・ウィニック
原案:グレッグ・デポール
脚本:グレッグ・デポール、ケイシー・ウィルソン、ジューン・ダイアン・ラファエル
出演:ケイト・ハドソン、アン・ハサウェイ、クリステン・ジョンストン、ブライアン・グリーンバーグ、クリス・プラット、スティーブ・ハウイー、マイケル・アーデン、ビクター・スレザック、ジョン・パンコウ、ジューン・ダイアン・ラファエル、ヘティエンヌ・パーク、ゾーイ・オグレディ、シャノン・ファーバー、キャンディス・バーゲン、ケイシー・ウィルソン、ロバート・キャプロン、ケリー・コフィールド・パーク


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セックス・アンド・ザ・シティ 

大ヒットドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の映画版である。主演のサラ・ジェシカ・パーカーはかなりの馬面だが、抜群にスタイルがいいので、プラスマイナス0に持ち込める。ほかの3人も、毛がはみ出ようがなにしようが、それぞれが自分なりの特徴をもって役をこなしているので、楽しいといえば楽しいし、いい年なのにかしましいといえばかしましい。そのかしましさがいざったくもあるが、どこかうらやましさもあるのが視聴者を引っぱっていく要因だろう。
じつはずいぶん昔にこの第2作を先に見てしまっており、それはそれで楽しんだのではあるが、心の奥底で第1作を見ていない気後れが澱のようにたまっていたのであった。だが第1作を見た今、これで堂々と『セックス・アンド・ザ・シティ』を鑑賞したと吹聴できる。いや、わざわざ吹聴することもないのだが。

■SEX AND THE CITY 2008年 アメリカ映画
監督:マイケル・パトリック・キング
製作:サラ・ジェシカ・パーカー、ジョン・メルフィ、ダーレン・スター、マイケル・パトリック・キング
原作:キャンディス・ブシュネル
脚本:マイケル・パトリック・キング
キャラクター原案:ダーレン・スター
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイビス、シンシア・ニクソン、クリス・ノース、ジェニファー・ハドソン、キャンディス・バーゲンデビッド・エイゲンバーグ、エバン・ハンドラー、ジェイソン・ルイス、マリオ・カントーネ、リン・コーエン、ウィリー・ガーソン、ジョアンナ・グリーソン、ジル・マリーニ


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キューティ・バニー 

まさにタイトル通りの一作。つまり、キューティなバニーがキューティな魅力を振りまきながらバニーバニーする映画である。それ以上でも、それ以下でもない。こんなにもタイトル通りの映画をこれまで見たことがないほどである。もうここまでタイトル通りであるならば、タイトルの文字を読むだけにしておいて、映画自体は見なければよかったとさえ思ってしまう。
それでもキューティなバニーはある意味、見ているだけで目の保養にもなるし、穏やかなきもちにもなれるので、精神の安定にはよい。しかも今をときめくエマ・ストーンの姿もあったりするので、見たら見たでお得なこともあるのである。やはり映画は「見なくてもよかった」などと思わず、とりあえず見ておくことである。

■THE HOUSE BUNNY 2008年 アメリカ映画
監督:フレッド・ウルフ
製作:アダム・サンドラー、ジャック・ジャラプト、アレン・コバート、ヘザー・パリー
製作総指揮:アンナ・ファリス、キルステン・スミス、カレン・マックラー・ラッツ
脚本:カレン・マックラー・ラッツ、キルステン・スミス
出演:アンナ・ファリス、コリン・ハンクス、エマ・ストーン、カット・デニングス、キャサリン・マクフィー、ルーマー・ウィリス、タイソン・リッター、クリストファー・マクドナルド、ビバリー・ダンジェロ、キーリー・ウィリアムズ、デイナ・グッドマン、モネ・メイザー、サラ・ライト、レイチェル・スペクター、ヒュー・ヘフナー


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ヤバすぎファミリー/毎日がパラダイス 

「名は体を表す」とはよく言ったもので、この場合はタイトルがすべてを表している。つまりはこの少し長めではあるが、わずか1行のタイトルで表現されるくらいの作品である。
ただ設定自体はわりとおもしろい。ヤバい植物の栽培をして生計を立てている一家と、その家の男の子と同級生の女の子のラブストーリー。設定が奇妙なだけで、お話自体はどうってことない。このヤバい植物の栽培はコメディーのために明るく描かれているが(つまりは「毎日がパラダイス」)、もしこれが現実にあったとしたら、顧客には必ず芸能人やスポーツ選手などの有名人がいるだろうから、世間にバレたら一大スキャンダルとなり、連日、テレビや新聞を賑わす自体となることであろう。そう考えると恐ろしい映画でもある。

■GROWING OP 2008年 カナダ映画
監督・製作・脚本:マイケル・メルスキ
出演:スティーブン・ヤフィー、レイチェル・ブランチャード、ウォレス・ランガム、ロザンナ・アークエット、ケイティ・ボーランド


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フローズン・タイム 

「時を止める能力があったら」という妄想は、誰もが一度は抱いたことだろう。漫才でもそのことを主題に据えたネタを見たことがある。その漫才は、「時間を止めることができたらまず何をするか」という問いかけになかなか「女風呂を覗く」と答えない相方にイライラするというネタであった。ここからわかるように、時を止められたら男性の場合はまずそのような行為をすることが確定的であるということである。
この映画の主人公はどうだ。確かに女性の衣服をはだけさせはしているが、あろうことか、それをスケッチしている。画家を志している場合は、それで満足できるのかもしれない。芸術家の心持ちはたいていの場合、常人とかけ離れた場所にあることがよくわかる事例である。

■CASHBACK 2006年 イギリス映画
監督・脚本:ショーン・エリス
出演:ショーン・ビガースタッフ、エミリア・フォックス、ショーン・エバンス、ミシェル・ライアン、スチュアート・グッドウィン、マイケル・ディクソン、マイケル・ラムボーン、マーク・ピッカリング


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タラデガ・ナイト/オーバルの狼 

少し前に『俺たちホームズ&ワトソン』を鑑賞した際に、ウィル・フェレルとジョン・C. ライリーの共演作として未見の本作があることに気づいたので鑑賞。2006年の作品なので、ウィル・フェレルの映画の邦題につぎつぎに「俺たち」が冠される前である。もしもう少し後であれば「俺たちカーレーサー」もしくは「俺たちサーキットの狼」とでもつけられていたことだろう。
まずはウィル・フェレル扮するリッキー・ボビーの10歳のときの子役ルーク・ビガム。彼がまさにウィル・フェレルを小さくしたようで、ナイスなキャスティングを感じる。さらにはサシャ・バロン・コーエンの吹き替えだ。フランス語訛りの英語を日本語で吹き替えるという高度な技を見事に演出しているのには感心した。そしてリッキーの妻を演じるレスリー・ビブ。ファッションモデルもこなすらしいそのグッドなプロポーションに目を奪われる。そしてラストの胸の露出(見えないけど)。彼女は本作ののち『アイアンマン』などに出ているようだが、残念ながら記憶には残っていない。『アイアンマン』をもう一度見直す必要がありそうである。

■TALLADEGA NIGHTS: THE BALLAD OF RICKY BOBBY 2006年 アメリカ映画
監督:アダム・マッケイ
製作:ジャド・アパトー、ジミー・ミラー
製作総指揮:ウィル・フェレル、リチャード・グローバー、デビッド・ハウスホルター、ライアン・カバナー、アダム・マッケイ、サラ・ネッティンガ
脚本:ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
出演:ウィル・フェレル、サシャ・バロン・コーエン、ジョン・C. ライリー、ゲイリー・コール、マイケル・クラーク・ダンカンレスリー・ビブ、ジェーン・リンチ、エイミー・アダムス、アンディ・リクター、モリー・シャノン、グレッグ・ジャーマン、デビッド・ケックナー、イアン・ロバーツ、ジェイク・ジョンソン、エルビス・コステロ、モス・デフ


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ブギーマン 

ブギーマンといえば、つねにブギウギを口にしながら一日中踊っている陽気な人をイメージしがちだが、本作におけるブギーマンはその想像とはまったく違うと言わざるを得ない。そのいちばん異なる点といえば、「陽気ではない」ということだ。そもそもこの形態で陽気だったとしたら、それはそれで逆に不気味だ。「陽気じゃなくてよかった」とさえ思う。
本作で悪夢のような目に遭う子どもにとっては、どのようなブギーマンであろうと怖いものは怖いだろう。せめてブギーウーマンであれば、そこに母親に近い様子をつかみとることで親近感を抱かせることもあるかもしれない。思春期にさしかかった子どもであれば、むちむちプリンのブギーレディーやブギーギャルもありだろう。ということは、ブギーマンもジャニーズ系のイケメンであれば、その存在意義も大いに変わってくる。今後はこの方向性の模索は最大の課題になってくることだろう。

■BOOGEYMAN 2005年 アメリカ映画
監督:スティーブン・ケイ
製作:サム・ライミ、ロブ・タパート
原案:エリック・クリプキ
脚本:エリック・クリプキ、ジュリエット・スノーデン、スタイルズ・ホワイト
出演:バリー・ワトソン、エミリー・デシャネル、スカイ・マッコール・バートシアク、ルーシー・ローレス、トーリー・マセット


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モーレツ怪獣大決戦 

「見なければよかった」という映画はそれほど多くはないが、これだけの本数を見てくると、どうしても「見なければよかった」というものは混ざってくる。本作はその中学生の学祭作品かと思われても仕方がないクオリティーを見れば、当然のようにその一作に数えられるだろう。
もちろん、映画といってもたった30分のオリジナルビデオだ。30分の浪費で済んだと思えば腹も立たないが、現代社会での30分は貴重でもあると考えたら、正義の味方として巨大化して、メロン原人メロメロン、怪獣王キングドン、熱線獣ヒーター、水素獣エッチ、大恐竜モッシーなどに完膚なきまでにたたきのめしたい気分にもなろうというものだ。

■モーレツ怪獣大決戦 2005年 日本映画
監督:荒木憲司
脚本:荒木憲司、大和光
出演:唐沢なをき、久保亜沙香、小林則二、岩本淳也、南辻史人、鶴岡法齋


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AV 

香港でつくられた映画ではあるが、日本のAV女優、天宮まなみが主演級の扱いで出演している。2005年度の東京国際映画祭アジアの風出品作品でもあるようだが、この肩書きがどれほどのものかはわからない。というのも、作品の内容は、香港の若者が日本のAV女優とコトをいたしたいとニセの映画制作の設定をつくりあげてAV女優を呼ぶという、B級感丸出しの映画なので、いくら映画祭出品作品だからといって、それがイコール、ステイタスになるとはかぎらないことがわかるだろう。
しかしこのような疑似モノは昔からけっこうおもしろいものが多い。『サボテン・ブラザース』しかり、『ギャラクシー・クエスト』しかり、『ビッグムービー』しかり、『ザ・マジックアワー』しかり。それらと比べると、いちおうはその流れを汲む本作は、そのグループのかなり下のほうにランクインすることになるだろう。

■AV 2005年 香港映画
監督:彭浩翔(パン・ホーチョン)
脚本:彭浩翔(パン・ホーチョン)、李棟全(リー・トンチュン)
出演:黄又南(ウォン・ユーナン)、周俊偉(ローレンス・チョウ)、曽国祥(デレク・ツァン)、徐天佑(チョイ・ティンヤウ)、周振輝、天宮まなみ、国分康仁、銭嘉楽、張達明、劉偉恆、鍾景輝、詹瑞文、呉日言、葛民輝、許紹雄、黄文慧、陳自瑶、董敏莉、張詠妍、葛文輝、鄒凱光、胡嘉楽、袁震輝、欧陽凱璇、何故、王延明、戴世栄、欧上恩


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QUESTION/クエスチョン 

エロティックで興味をひきつつ、そのなかでクイズで出題し考えさせる。エロへの欲を満足させつつ、さらに脳も鍛えられるという新境地に至ったのが本作である。
ただ残念なのは、クイズのほうにかなり重きがおかれて、露出度がやや低めに終わったことだ。ここにこの分野の作品の課題が透けて見えてくる。エロとクイズの融合の割合は、水割りのお酒のように、ちょうどよいバランスがあるはずだ。それを今後、追求していっていただきたいものである。

■QUESTION 2004年 日本映画
監督:亀井亨
原案・脚本:永森裕二
出演:水元ゆうな、藤田浩、中谷友美、坂本裕一郎、中務一友


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レディ・キラーズ 

1955年製作のイギリス映画『マダムと泥棒』のリメイクだそうである。『マダムと泥棒』は以前に鑑賞しており、上質のブラックコメディーとして非常に好印象を持っている。その印象を壊さず、いや、むしろ印象をアップさせるくらいのクオリティーを期待したのだが、残念ながらそうはいかなかった。
その原因はよくわからないが、1950年代のイギリスだったからこその設定がうまく生かせていないようにおもえること。そしてもうひとつにはトム・ハンクスという大御所俳優の存在感がじゃまだったといえるかもしれない。確かにトム・ハンクス主演ということで客は呼べるのだろうけれども、キャスティングはもう少し熟考していただきたかったところである。

■THE LADYKILLERS 2004年 アメリカ映画
監督・脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
製作:イーサン・コーエン、トム・ジェイコブソン、バリー・ジョセフソン、バリー・ソネンフェルド、ジョエル・コーエン
オリジナル脚本:ウィリアム・ローズ
出演:トム・ハンクス、イルマ・P. ホール、ライアン・ハースト、J.K. シモンズ、ツィ・マー、マーロン・ウェイアンズ、、ジョージ・ウォレス、ジェイソン・ウィーバー、スティーブン・ルート、グレッグ・グランバーグ


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チャイルド・プレイ/チャッキーの種 

「チャイルド・プレイ」シリーズもこれでいったい何作目になるのか。少し前に『チャイルド・プレイ/チャッキーの狂気病棟』を見たが、その2作ほど前のものらしい。シリーズのなかに時系列があるのかどうかはよくわからないが、少なくとも本作を見ていて、なにかしらつながりを感じるシーンはなかったように思う。
今回の主役の人形は腹話術師に使われている。つまりはいっこく堂の実写バージョンとして見ればよかろう。そしてチャッキーは藤原紀香似のボッキュボンな妻を伴って登場。その肢体もふくめて全体的にやけにアダルティな雰囲気が漂う。人間の役としてフォーリンラブのバービー似の女性も出てきて、完全に「子どもは見るな」の包囲網が整うのであった。

■SEED OF CHUCKY 2004年 アメリカ映画
監督・脚本・キャラクター創造:ドン・マンシーニ
特殊メイク:トニー・ガードナー
出演:ジェニファー・ティリー、レッドマン、ハンナ・スピアリット、ジョン・ウォーターズ、トニー・ガードナー
声の出演:ブラッド・ドゥーリフ、ジェニファー・ティリー、、ビリー・ボイド


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ロボコン 

いまとときめく長澤まさみのデビュー作である。そのことを知らなければ、もしかしたら主演の初々しい女子高生が長澤まさみであることがわからないかもしれない。それほどまでに垢抜けていない女の子だ。それがいまや人気女優にまで成長しているのだから、もちろんご本人の努力もあろうけれども、この時点でそれを見抜いたスカウトマンの眼力に驚嘆する。
そのようにサナギから美しいチョウに変態を成した長澤まさみに対して、このときから現在までまったく変わらないのが、やはり高校生役を演じている伊藤淳史だ。身長が高くないので成長していないように見えるだけなのだろうか。たしかにチビノリダーのときから比べれば大きくはなっているが、単なる相似形であり、脱皮して少しずつ大きくなっている可能性も残されている。

■ROBOT CONTEST 2003年 日本映画
監督・脚本:古厩智之
エンディング・テーマ:Wack Wack Rhythm Band+こずえ鈴「Saturday Night」 
出演:長澤まさみ、小栗旬、伊藤淳史、塚本高史、鈴木一真、須藤理彩、うじきつよし、吉田日出子、荒川良々、平泉成、野村貴志、平塚真介、白土勝功、加藤孝明、柴田陽亮、南イサム、石橋亨介、深海哲哉、荒木義彰、天野徹、藤本浩、久木野良太、村上洋士、西山芳明、中村金良、石川善丈、板谷年也、杉村敦彦、小林明伸、坂本浩史、山岸正、西村太志、木村清香、横山健吾、岡田裕之、瀬来未央、中原久美、柳田一樹、栗崎文香、渡辺泉、伊勢本歩、清水総恵、坂田恵、徳田有舞、吉村勇一、松野友絵、武田麻莉子、岡村美保子、藤勝大介、中野由菜、林千絵、竹田津恵、西嶋基、島根拓也、石光こゆき、井出理絵、岩枝佐織、土井輝美、川井武、山下洋平、森本道人、滝本久、藤本和彦、岡本拓也、伊藤亮、東雄二、水月裕朗、高橋真之、塩道文人、船本将平、原田憲治、中山真一、向谷直久、中村淳一、富永大、大田篤史、山根直之、國石陽介、宮内龍一郎、堀邦明、今岡聡志、芳川健、葉山諒、山縣敬済、徳永亮太、家成徹、江頭ちひろ、岩本彩加、清水美沙、藤井睦美、藤井裕子、森本啓介、和田佳奈美、田中弓子、篠原万歩、野崎美紀子、山本福美、中谷歩、木下明奈、佐々木寛、石川幸、中光顕子、竹上小百合、熊谷有香、末石有加里、横田恵、賀田敬子、末田明子、邑上恭子、松原直樹、東野沙織、古谷真帆、中嶋慶子、松永知子、山中敬子、石川直実、田中丸謙吾、藤井和希、末富真祐美、岡本亜由美、高倉令、竹本恭子、松田りえ、内山紀美子、深江忍、都並結依、田中麻由美、山本佳奈子、宮崎亜由美、吉原麗紗、瀧下亮一郎、池末匠、粟谷友平、小迫美智子、土橋塁、石川純平、沖本翼、島津周



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ブラック・ナイト 

吹き替え版で鑑賞。エディ・マーフィー作品を筆頭とするこの手の滑舌よく隙間なくべらべらとしゃべりまくる映画は吹き替え版に限るが、内容によってはその吹き替えによってずるずるにスベる場合がある。本作はその最たるもので、開巻から最後まで、ずっと上滑り感が続く。ここまでスベると、むしろスベっていないほうが笑えるという構造にもなってくる。
そして驚くべきはラストだ。禁断の夢オチである。禁断といいながらも、ときおり夢オチ作品はあるが、スベリにスベりまくったうえに夢オチでは、見るほうもたまったものじゃない。だからといって、夢オチじゃなかったらよかったのかというと、そういう問題でもないのではあるが。

■BLACK KNIGHT 2001年 アメリカ映画
監督:ジル・ジュンガー
脚本:ダリル・J. クォールズ、ピーター・ゴールク、ジェリー・スワロー
出演:マーティン・ローレンス、マーシャ・トマソン、トム・ウィルキンソン、ビンセント・リーガン、ダリル・ミッチェル、マイケル・カントリーマン、ケビン・コンウェイ、ヘレン・ケアリー、エリック・ジェンセン、ディクラン・トゥレイン


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モスラ 

「東京スポーツ創刊50周年記念作品」と銘打たれているからには、東京スポーツの名に恥じぬそれなりに格をもった作品であるのだろうと思って見たら、なるほど、これはこれで別の意味で東京スポーツを表した1本といえよう。コレクターは世にゴマンといて、そのコレクションするものの種類も千差万別だ。何を集めようと、それで満足感が得られるならばそれでいいだろう。とくに集めるために自分の身体を張らなければならないのであれば、その成果を見るときも感慨ひとしおであろうことが想像される。
1961年の『モスラ』はテレビなどで断片的に目にしているので見たような気になっていたが、よく考えると未見であった。さらには旧作は頭の中ではモノトーンで再生されるのでモノクロ作品と思い込んでいたが、いま調べてみるとカラーであったようだ。記憶というのはかくもおぼろげなものである。
そしてその旧作から35年の時を経た本作はもちろんカラー作品。この色が妙な方向に作用して、特撮をよりチープな雰囲気に見せている。どうも幽霊と同じで、はっきりと見えてしまうとその正体が透けてしまって吸引力が弱まるようだ。過去の思い出には勝手に淡い色付けがなされるが、すでに色が着いている世界を見せられてた場合は、そこに創造力が入り込む余地が減ってしまうのである。

■MOTHRA 1996年 日本映画
監督:米田興弘
原案:田中友幸
脚本:末谷真澄
歌:エリアス「モスラレオ」「祈りの歌」「モスラの歌」
出演:小林恵、山口紗弥加、羽野晶紀、梨本謙次郎、高橋ひとみ、寺尾聰、萩原流行、田中広子、二見一樹、藤沢麻弥、須藤真里子、荒川強啓、大寶智子、加藤重樹、加藤満、山下真広、佐藤憲、堀雄司、新冨重夫、高村祐毅、内野謙太、木下隆康、板尾直子、藤田亮、石川秀昭、皆川里子、川村明美、小田島隆、増島剛之、田渕景也、谷津勲、本田景久、中村美睦、中川弘、川島実、星野進、田中輝彦、金子孝之、谷口公一、根岸利光、円堂耕成、千葉茂利


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