湯を沸かすほどの熱い愛 

ラストの展開は賛否両論がわき起こることは制作段階から自明であろうから、それによる宣伝効果も考えられてのオチなのであろう。だから、あの最後はいい、悪いと論じるのはまんまと制作側の作戦に引っかかっているわけで、そういう意味では、ラストに触れたことで、私もやられたのである。
そうはいっても、そこまでの展開は幸の湯の家族それぞれが複雑な環境にありながら、わかりやすくしっかりとお涙を誘ってくれる。母親との別れの回想や手話など、うまい具合に伏線もちりばめられ、ラストの評価を悪い方向でつけたとしても十分にお釣りがくる。
しかし幸の湯は、オダギリジョーと松坂桃李が切り盛りすることで、今後は彼ら目当ての女性客でしばらくは安泰だな。

■湯を沸かすほどの熱い愛 2016年 日本映画
監督・脚本:中野量太
主題歌:きのこ帝国『愛のゆくえ』
出演:宮沢りえ、杉咲花、篠原ゆき子、駿河太郎、伊東蒼、松坂桃李、オダギリジョー、遥、松原菜野花、江藤修平、三浦景虎、田中壮太郎、リリィ、安藤聖、高木悠未、木村知貴、新井郁、泉光典、西田薫子、小澤雄志、田中えみ、田中佐季、中谷仁美、鈴、鈴木士、辻しのぶ、佐藤真子、住田萌乃、関口智樹


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青空エール 

少女漫画の映画化であるからには、内容も当然それである。この手のジャンルはもともと得意とはしていないので、どうにも見るにしても気が入らない。「じゃあ見なけりゃいいじゃないか」という話ではあるのだが、気になるのは吹奏楽部の顧問役である上野樹里だ。彼女は映画『スウィングガールズ』で吹奏楽部の部員を演じ、さらにヒット作『のだめカンタービレ』でも音大の落ちこぼれピアニスト役を演じたので、逆の立場となる顧問役を見てみたいと思ったのであるが、キャピキャピしていた不思議ちゃんも成長したな、という当たり前の感想。
というのも、この手の青春ものは長くても1時間45分くらいが見ているほうも限界。2時間オーバーは後半の視聴集中力を著しく欠いてしまって、なんとなく感想も尻つぼみ感を漂わせる結果となってしまうのであった。

■青空エール 2016年 日本映画
監督:三木孝浩
原作:河原和音
脚本:持地佑季子
主題歌:whiteeeen『キセキ~未来へ~』
出演:土屋太鳳、竹内涼真、葉山奨之、堀井新太、小島藤子、松井愛莉、平祐奈、山田裕貴、志田未来、上野樹里、小林喜日、羽野真央、淺野京介、佐戸井けん太、崎山凛、粟島瑞丸、野間口徹、安澤千草、クノ真季子、日比大介、俵木藤汰、小椋麻衣、野元麻佳、橋本佳奈、柿崎鮎美、梅津美希、栗島聖奈、工藤優、池田恵里、緒方若葉、佐伯眞由華、園田望、ハ谷花梨、山中萌、村野里菜、酢谷有紀子、松本穂乃香、黒瀬サラ、岩崎愛、福山翔太、奥咲姫、三上紗弥、佐藤奈織美、舟津大地、河合匠、鈴木健斗、竹内雅人、川並淳一、山本裕之、原健太、安藤拓哉、竹内えみり、元行亜衣、湯沢薫、江口結花、菊地若菜、小平香織、大迫由佳、荻野杏菜、黒澤聖実、白石璃空、阪口萌子、小島真央、大谷真子、信夫麻実、花見真由季、三上愛、古野すみれ、武富萌空、島田裕美香、篠塚葵、矢野瑞珠希、西谷花、阿部優里香、有賀由美、石塚遥、角優咲、金成真奈、中澤菜々子、佐藤あゆか、小鹿原歩、西田あみ、田中澪奈、矢崎ももか、山岡ももか、矢井葵、若山まりあ、寺井和音、佐藤理子、山本文香、疋田みさと、佐藤理一、渡辺美紀、石田由三、須川拓海、島田真奈美、鈴木実南子、大平梨和、河原麻璃恵、堀内祐実、高林玲奈、佐藤元樹、角西大河、望月真由、鈴木未来子


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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 

トム・クルーズ主演作としてはいま一歩パッとしない印象なのは、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』や『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』などの派手な話題作が続いたあとだからであろうか。といっても彼が主演するからにはやはり本作も話題作にはなり(なんとフルヌードまで公開)、その盛り上げられた分だけ肩すかし感のギャップも大きく感じるのであろう。
考古学者(じつは対モンスター組織「プロディジウム」に所属するエージェント)のジェニー・ハルセイを演じたアナベル・ウォーリスはちょっとミシェル・ファイファーを思わせるブロンド美人。これまでにあまりお目にかかったことがないが、どうやら『キング・アーサー』に出演しているようなので、鑑賞時には要チェックである。
なお、本作は1932年の『ミイラ再生』のリメイクであり、歴代のモンスター映画をリブートする「ダーク・ユニバース」シリーズの第1弾である。「歴代のモンスター映画」には、おそらくドラキュラや狼男、透明人間などのほか、私の好きなフランケンシュタインものも当然含まれるであろうから、いまから楽しみである。

■THE MUMMY 2017年 アメリカ映画
監督:アレックス・カーツマン
製作:アレックス・カーツマン、クリス・モーガン、ショーン・ダニエル
原案:ジョン・スペイツ、アレックス・カーツマン、ジェニー・ルメット
脚本:デビッド・コープ、クリストファー・マッカリー、ディラン・カスマン
出演:トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ、ジェイク・ジョンソン、コートニー・B. バンス、マーワン・ケンザリ、ラッセル・クロウ


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続・深夜食堂 

冒頭、ヌッと真っ黒なサングラスの松重豊が店に入ってくる。彼は最近、いいおじさんぶっているが、本来はこちらの姿が本領であろう。しかし、食事処に松重さんがいると、独り言を言いながらいくらなんでもそれは食べ過ぎだろうとツッコミを入れられるくらいまで注文する、という、映画としてはあり得ない展開になるのではないかとドキドキしてしまうのである。
なお、食堂での客のふれあいを淡々と描く前作を踏襲しているが、そのなかでもなんといっても多部未華子とおばあちゃんとのふれあいのエピソードが出色である。これだけでも1編できるのではないか。

■続・深夜食堂 2016年 日本映画
監督:松岡錠司
原作:安倍夜郎
脚本:真辺克彦、小嶋健作、松岡錠司
出演:小林薫、河井青葉、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子、井川比佐志、不破万作、綾田俊樹、山中崇ゲン安藤玉恵、宇野祥平、金子清文、中山祐一朗、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子、平田薫、谷村美月、篠原ゆき子、片岡礼子、松重豊、光石研、多部未華子、余貴美子、佐藤浩市、オダギリジョー、中川智明、本井博之、奥山雄太、夏目慎也、棚橋ナッツ、鷲尾英彰、大坂浩規、結城美栄子、桜田通、鈴木卓爾、田中壮太郎、占部房子、名倉央、丸山昇平、荒巻信紀、竜史、野嵜好美、吉見幸洋、中沢青六、高橋周平、枝元深佳、逢坂由委子、松原一郎、廣瀬瞬、田中翔、中川雅人


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CUTIE HONEY/TEARS 

スピードのあるアクションが命と思われる本作だが、びっくりするくらいスピード感がないのはいかがなものか。スローモーションで速さを演出する手法も、ただ単に遅く感じるだけである。さらに彼女たちの演技力不足も否めないが、それでも永井豪お決まりの女の子のフェティッシュな楽しみがあるので、なんとか見ようという気持ちを保っていることができる。しかし、2度目の「見たい」という気持ちは確実に湧いてこないということを断言したい。
それにしても、岩城滉一まで演技が下手なように感じるのは、彼がわざとこの手の映画レベルに落としているのか、それとも演技下手は伝染するのか。考えてみると、彼の出演している作品をあまり見たことがないので、もともとそうだったのかもしれない。

■CUTIE HONEY/TEARS 2016年 日本映画
監督:A.T.、ヒグチリョウ
原作:永井豪
脚本:中澤圭規、田中靖彦
主題歌:西内まりや『BELIEVE』
出演:西内まりや、石田ニコル、三浦貴大、高岡奏輔、永瀬匡、今井れん、エリック・ジェイコブセン、深柄比菜、仁科貴、倉野章子、笹野高史、岩城滉一、坂本悠宇真、比佐仁、西山由希宏、佐々木みなみ、杉山純、泉洋平、安田聖愛、山本達也、日原亜矢子、板野成美、野田セリナ、阿部信介、山田拓未、坂内勇気、新井敬太、田尻夏樹、船木七海、山本美鈴奈、安井レイ


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SCOOP! 

福山雅治がこれまでの理知的で端整なイメージからの脱皮をはかり、やさぐれ男に意欲的に挑戦、といえば聞こえはいいが、このイメチェン後の演技がひと昔もふた昔も前のような代物で、今さら感は拭えない。調べてみると、1985年の映画『盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS』を元としているとのことなので、その古くささは納得できるものの、やはり、なんで今感は消えない。
さらにいえば、すでに40も半ばを過ぎたおじさんと22歳の女の子のベッドシーンはもう見ていられない。なお、原作のほうは未見だが、主演の宇崎竜童が当時39歳、斉藤慶子が24歳なので、こちらは年の差も縮まり、ぎりぎり見られたのではないかと想像する。
しかしリリー・フランキーはいい加減うざい。

■SCOOP! 2016年 日本映画
監督・脚本:大根仁
主題歌:TOKYO NO.1 SOUL SET『無情の海に』(TOKYO NO.1 SOUL SET feat. 福山雅治 on guitar)、福山雅治
出演:福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキー、斎藤工、塚本晋也、中村育二、石川恋、澤口奨弥、山地まり、鈴之助、護あさな、沖田杏梨、阿部亮平、寿るい、久保田悠来、宮嶋茂樹、星野あかり、斎藤工、中村育二、宮嶋茂樹、塚本晋也、市川由美恵、伊藤杏美、小畑信子、中山英美、佐々木絵梨、河合誠、今井田智、鳴嶋亜紀子、永井響、高山玲子、尾倉ケント、藤本悠輔、大津尋葵、園田玲欧奈、城築創、沖田杏梨、友田彩也香、卯水咲流、松井仁美、川崎美海、麻生亜実、三輪紋子、山地まり、寺田安裕香、橋本梨菜、佐山彩香、葉月あや、犬童美乃梨、水谷ゆあ、永井すみれ、麻倉まりな、成瀬ちづる、藤井奈々、川井優沙、宇野祥平、今井隆文、平原テツ、森下創、矢崎まなぶ、中村無何有、益山寬司、坂本慶介、政修二郎、松居大悟、鈴之助、泉里香、澤口奨弥、寿るい、七瀬公、護あさな、久保田悠来、遊屋慎太郎、森田想、阿部亮平、高木千佳、山下礼、安沢拓人、酒井崇行、大庭裕介、岡本正仁、猪原伸浩、野田論司、荒井雄一郎、岡田賢太郎、加治幸太、長沢達也、藤澤みのる、米谷章、増田悟士、兼森広帆、木部哲、伊敷圭吾、古荘伸之、守哉駿、斎藤忍、斎藤真矢、星野あかり、松澤匠、小林博、傳田うに、上田遥、黒石高大、坂口辰平、清水ヨネタロウ、真田幹也、重松隆志、黒崎奈那美、ピスタチオ古谷、海老原正美、佐伯新、小平一誠、十枝梨菜、吉田カルロス、村上穗乃佳、遠藤新菜、宮永一輝、岩谷健司、金井良信、森由佳、片山萌美、秋山勇次、涼川絢音、清水俊輔、山田真一、森本のぶ、葉月美音、松尾薫、しいたけを、梨木まい、吉田友利恵、黒木桃子、石川恋、真木今日子、柚月りおな、鶴岡ひなた、伊藤澄也、呉山賢治、西井雅、山崎玲央、小関彩夏、金井歩佳、坂井友秋、大森愛里、木下美麗、濱元香合、新垣由奈、横山葵子、一之瀬悠、市瀬美和、蝦名聖也、菜々花、松元飛鳥、佐々木陽平、フェルナンデス直行、國分聖太、外薗舞、風見安里、菅原童夢、相田雄一郎、谷麻衣


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君と100回目の恋 

このところ、SF仕立ての恋愛ものが増えてきているように感じるのは、たまたま最近『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を見たからだろうか。ただし、大きな流れで考えれば、昔から使われているテーマであり、今さら感もあるが、『君の名は。』の大ヒットによって見る側の底辺が広がったことと、そのヒットにあやかろうという考えもあるのであろうか。
主演は歌手のmiwaと最近売り出し中の若手俳優、坂口健太郎である。演技の世界はよくわからないが、下手な人といっしょにやるとそちらに引っぱられて下手になるということはあるのであろうか。miwaはしょうがないとしても、坂口のほうも演技のレベルが低くなってしまっているように感じる。それとも、miwaの演技に合わせて意図的にレベルを落として演じているのか。いずれにしても、そのたどたどしい演技を初々しさととらえてお話の雰囲気に取り込めれば、1回は見られないことはない。ただ100回は無理である。

■君と100回目の恋  2016年 日本映画
監督:月川翔
脚本:大島里美
主題歌:葵海 starring miwa「君と100回目の恋」
出演:miwa、坂口健太郎、陸竜星涼、真野恵里菜、泉澤祐希、太田莉菜、大石吾朗、堀内敬子、田辺誠一、中田圭祐、福本清三、後藤由依良、高橋曽良、土佐和成、石坂大翔、寺田育澄、笠原秀幸、オバタコウジ、渋谷龍太、上杉研太、西田尚美、井嶋啓介、柳沢亮太、藤原”28才”広明


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ぼくは明日、昨日のきみとデートする 

冒頭で福士蒼汰が電車の中で女の子に一目惚れするところからストーリーは始まるが、小松菜奈のルックスに矢も楯もたまらず告白してしまうくらいに一目惚れするかというのが正直な感想である。その点で説得力を欠くなぁと思って見ていたのだが、それが言ってみれば「福士蒼汰はなぜふざけた芸名の女性に告白したのか」という謎は後半部への伏線であったのだ。
30代のイケメンお兄さんが助けた小さな女の子のかわいいこと。ここにすべての出発点があったのである。タイトルでほぼネタバレはしており、それだけの作品かと思ってしまったが、この女の子の可憐さを見ることですべてが氷解するのである。

■ぼくは明日、昨日のきみとデートする 2016年 日本映画
監督:三木孝浩
原作:七月隆文『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社)
脚本:吉田智子
主題歌:back number『ハッピーエンド』
出演:福士蒼汰、小松菜奈、山田裕貴、清原果耶、東出昌大、大鷹明良、宮崎美子、野間口徹、本多力、酒井善史、城之内コゴロー、長南洸生、三好大貴、尾形大悟、海老塚幸穏、牧純矢、川北のん


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パワーレンジャー 

この映画のこれまでの成り立ちをよく知らなかったので調べてみると、その源流はやはり日本の「スーパー戦隊」シリーズであるようだ。そのモチーフをアメリカ版のドラマに移し換えてシリーズ化(一覧を見ると、膨大な本数が制作されているようである)され、日本での放送もあったようである。さらには『パワーレンジャー 映画版』(1995年)、『パワーレンジャー・ターボ 映画版/誕生!ターボパワー』(1997年)などの劇場映画もあるが、まったくの未見。だが、ここまで調べるまでもなく、5色のヒーローが戦うという設定の時点で、それがどこから発生しているのかは日本人であれば誰もがわかることだろう。
さて、肝心の2017年版である。この設定の場合、重要なのはリーダー的役割のレッドの存在である。これはたとえ風土やお国柄が異なるアメリカであっても(もしくは全世界的に)異同はないはずだ。つまりレッドは決定的にかっこよくなくてはならない。それがどうだ。私にはまゆ毛の太い垢抜けないお兄ちゃんに見える。こいつにリーダーがまかせられるか、という気持ちになる。もう一点、はずせないのはピンクのお色気だが、まだ若いこともあって、こちらも不足ぎみ。基本的な役割を過不足なく備えてこその5人でなければならない。
そのほかのメンバーの色は黄色、緑、黒であり、お決まりの緑がいないのは、おそらく敵のリタ・レパルサが緑を基調としたコスチュームであるという、ご都合主義であろう。

■POWER RANGERS 2017年 アメリカ/カナダ映画
監督:ディーン・イズラライト
脚本:ジョン・ゲイティンズ
出演:デイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコット、RJ・サイラー、ベッキー・G、ルディ・リン、ブライアン・クランストン、エリザベス・バンクス、ビル・ヘイダー


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マリアンヌ 

もっと単純な毒にも棒にもかからないラブストーリーかと思っていたが、マリアンヌが一筋縄ではいかない女性であったことから、物語は思わぬ展開を見せる。ブラッド・ピットの奮闘がどこまで影響力を及ぼすのかが見ものだ。
しかしこうなってくると、1970年代に一世を風靡した真理アンヌも、もしや同じ境遇だったのではないかと思わされてしまう。さらにいえばウルトラセブンに出演した伝説の友里アンヌ隊員(菱見百合子)にも勝手になぞらえてみたりすると、さらに興味深く鑑賞することができるだろう。

■ALLIED 2016年 アメリカ映画
監督:ロバート・ゼメキス
製作:グレアム・キング、ロバート・ゼメキス、スティーブ・スターキー
脚本:スティーブン・ナイト
出演:ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、ジャレッド・ハリス、サイモン・マクバーニー、リジー・キャプラン、マシュー・グード、アントン・レッサー、アウグスト・ディール、カミーユ・コッタン、シャーロット・ホープ、マリオン・ベイリー、ティエリー・フレモン、ダニエル・ベッツ


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キングコング:髑髏島の巨神 

この手の映画にありがちの出てくるかと思わせぶりにしておいて焦燥感をあおる定番の手法かと思いきや、オープニングで早くもその姿を現し、本編でも意外にあっさりとヘリコプターの前に出てきて暴れに暴れる。けっこう腰が軽い大猿と見た。もっとも巨大ではあっても基本はサルだ。「ウッキー!」と叫んで飛び跳ねていてもおかしくはないのだ。
あまり出番は多くはないが、生物学者の女性がかわいいと思っていたら、彼女は『グレートウォール』のリン・メイ隊長だった。さらにブリー・ラーソンもスーザン・ジョージ的な魅力を垣間見せる。これらはゲレンデでスキーウェアにサングラスの女の子がかわいく見える雪目ならぬ、ジャングル目というものかもしれないが。しかし、ジョン・C. ライリーが出てきたときは焦った。どう見てもコングと血縁関係がありそうだったからである。
さらにラストにサービスカットとしてモスラ、キングギドラ、ラドン、ゴジラが登場。至福感にひたりつつ幕。

■KONG: SKULL ISLAND 2017年 アメリカ映画
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
原案:ジョン・ゲイティンズ、ダン・ギルロイ
脚本:ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン
出演:トム・ヒドルストン、サミュエル・L. ジャクソン、ジョン・グッドマン、ブリー・ラーソン、ジン・ティエン、トビー・ケベル、ジョン・オーティス、コーリー・ホーキンズ、ジェイソン・ミッチェル、シェー・ウィガム、トーマス・マン、テリー・ノタリー、ジョン・C. ライリー、MIYAVI


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沈黙/サイレンス 

遠藤周作の『沈黙』が原作である。遠藤周作といえば、この原作や『海と毒薬』などに連なる小説群が本流であろうが、自分にとっては狐狸庵先生のエッセイで親しみがある。とくに同じころに活躍したどく「とるマンボウ」こと北杜夫とともにその名が脳裏に刻まれる。
それらエッセイはけっこう読んでいるのだが、この原作は未読である。順序が逆になってしまったが、これを機会に狐狸庵先生の小説にも手を伸ばしてみようかと思う次第である。
なお、映画では、浅野忠信がハリウッド仕込みの英語を駆使して通訳を務めているのが興味深い。

■SILENCE 2017年 アメリカ/イタリア/日本/メキシコ映画
監督:マーティン・スコセッシ
原作:遠藤周作『沈黙』(新潮文庫)
脚本:ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
出演: アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシ


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ライフ 

「ライフ」というタイトルは、内容を問わなくてもさまざまなシーンに当てはめることができるので、これまでいくつもの映画につけられてきたタイトルである。字数が少ないこともあって、検索しようにもほかの関係のない多くのものが引っかかってしまって、目的のものに行き着けないことも多くなる。そのため、事前にあまりチェックもせずに見たのだが、そのすべてのものを含む「ライフ」というタイトルのわりに内容はそれほど壮大ではない。火星探査機が見つけた微生物が急速に成長し、宇宙船内で暴れだし、その退治に乗組員がてんやわんやするという、いわゆる「宇宙パニックもの」である。
彼らの誤りはただひとつであると推測できる。それはその微生物に「カルバン」と命名したことである。名前をつければそこには当然愛着が湧く。その愛着が肝心なところで躊躇を生む。たとえそれが自分の「ライフ」の存続にかかわろうとも、である。

■LIFE 2017年 アメリカ映画
監督:ダニエル・エスピノーサ
脚本: レット・リース、ポール・ワーニック
出演: ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズ、真田広之、アリヨン・バカレ、オルガ・ディホビチナヤ


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ジョン・ウィック:チャプター 2 

飼い犬の復讐で何人もの人を殺めた前作は好評を博したのであろう。第2作がつくられるということは、つまりはそのように評価されたと解釈できる。その轍にのっかり、今回もまた派手なドンパチがくりひろげられる。
今回飼っている犬は、そのドンパチの最中、ずっとおとなしく彼の帰りを待っている。ここに彼の唯一の帰る場所があるのだ。この犬の名前はないのだが、このエピソードだけで忠犬ハチ公のようなお話もできそうである。
なお、彼の標的となりながら殺される前に自害したジアンナはいい感じのエロさを漂わせていた。他作ではあまり見たことがない女優で、クラウディア・ジェリーニという名前らしい。今後、要チェックである。

■JOHN WICK: CHAPTER 2 2017年 アメリカ映画
監督:チャド・スタエルスキ
出演: キアヌ・リーブス、コモン、ルビー・ローズ、ローレンス・フィッシュバーン、イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモ


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人生の約束 

これまではロン毛であることが多かった江口洋介だが、髪の毛が短くなると耳が大きいのが目立つ。耳が大きいのは「福耳」といわれ縁起がいいのではあるが、ここまで大きいと、おそらく幼少のころは心ない友だちなどに「ダンボ」と呼ばれ、幼心はそうとうに傷ついたことだろう。いま考えると、そのトラウマを隠すための長髪だったのではないかとさえ思ってしまうが、真相はどうなのだろう。
それにしても、西田敏行の毎度毎度の「へへっ」というセリフには辟易。「聞き飽きた」を通り越して嫌悪感さえ催すほどである。

■人生の約束  2015年 日本映画
脚本:吉本昌弘
出演:竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、優香、小池栄子、高橋ひかる、美保純、市川実日子、立川志の輔、室井滋、柄本明、ビートたけし、西田敏行、今井朋彦、飯田基祐、高橋洋、千葉哲也、梨本謙次郎、浜田学、金児憲史、大和田健介、山田健太、芦川誠、原田麻由、志賀圭二郎、青木健、齋藤絢永、北川忠明、中島悠、寺本賢、裕一、柳下季里、仲村瑠璃亜、義山望、竹内晶子、谷井政夫、久湊勝人、大野貴市、平井寅、新村弘之、吉野富士子、室田勝、木津祐美子、石灰左永子、大井進、若林稔、石川ゆうじ、米田香代子、三木麻衣子、泉賢秀、松井由宇、松浦純平、中田裕也、岩脇俊彦、黒滝哲正、嶋尾達郎、加藤雅、尾崎英司、大友泰史、楠本和也、のむらいおん、横山よしひろ、石丸雅理、中本奈緒美、根岸竜樹、小林亜由美、恩田愛美、渡邊沙織、青木忠宏、東武志、大久保圭祐、中園彩香


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