イタズラなKiss THE MOVIE 

「ハイスクール編」「キャンパス編」とあるように、舞台は学校である。したがって登場人物は学生である。このところ、この手のB級ランクの作品で学園ものとなると、出演している若い人たちがぜんぜん知らない人のオンパレードだ。多少なじみがある人が出ていれば、その人を中心に視野を展開できるが、この映画にかぎっていえば、まったくいない。知っている顔をあげれば、陣内孝則や鈴木杏樹、それにホンジャマカ“まいう~”石塚くらいしかわからない。
そんな状況でありながらも、早送りながら2作を見通した努力は賞賛されていい。そう自分を褒めたい。

■イタズラなKiss THE MOVIE~ハイスクール編~ 2016年 日本映画
監督・脚本:溝口稔
原作:多田かおる
出演:佐藤寛太、美沙玲奈、山口乃々華、大倉士門、灯敦生、石塚英彦、石田ひかり、陣内孝則、ウド鈴木、文音、井出卓也、鶴久政治、佐藤瑠生亮、水樹奈々、山中敦史、白井光浩、竹本凌、布施瑠々、岡崎百々子、大國千緒奈、岡田涼、河原夢童、瀬戸口理奈、佐藤大空登、平川未来、杉浦美鈴、松本彩香、黒木裕美、種市奈桜、徳丸友佳子、谷川実鈴、宮本和人、古藤幸、藤石夏菜、高崎望、千葉奈津美、宮野百可、鶴田彩人、平山雄大、わたなべゆみ、川崎綾香、大城沙織、鈴木陽子、香澄響子、立尾恵美、斉藤豪、山川竜也、宇野有香


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■イタズラなKiss THE MOVIE~キャンパス編~ 2017年 日本映画
監督・脚本:溝口稔
原作:多田かおる
主題歌:塩ノ谷早耶香『BELIEVING』
出演:佐藤寛太、美沙玲奈、山口乃々華、大倉士門、灯敦生、牧田哲也、文音、佐藤瑠生亮、池上紗理依、山口賢人、赤塚真人、栗原類、石塚英彦、鈴木杏樹、陣内孝則、天津向、西海健二郎、名倉右喬、大西利空、しのべきよし、川上貴史、平川司、堀内みのり、真上さつき、渡邊ちこ、小宮健太郎、熊沢学、蒼井達也、神谷春樹、鈴木健斗、上原拓馬、山根さとみ、大石さつき、塚本真美理、平賀晶子、小林夕華、中西愛、日高萌、望月真由、神原明果、出野果歩、木田舞花、椿いづみ、清水ゆきの、栗原沙織、佐藤向日葵、小島里奈、中山さつき、茶園風友花、ミラー紗亜耶、真々田万優、安田公美、松浦綾子、光永由佳


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シャドウ・エフェクト 

記憶障害というのも映画の設定としてよく取り上げられる題材である。そのテーマの作品でも、2系統がありそうだ。ひとつはラブ・ストーリー。その多くは記憶がなくなる病気に対して献身的な奉仕を捧げるというものである。もうひとつはアクション・サスペンス。自分が何者かわからないながら、主体不明の敵に襲われ、それを切り抜けつつ核心に迫るというストーリーである。
本作は後者のパターンだ。少しネタバレ的にいってしまえば、『オブリビオン』的なオチである。違うのは、妻(本当は違うのだが、いっしょに暮らすことで愛情が芽生えているお決まりの設定)が主人公が死んだとみるや、ころっともう一体のほうで代替してしまう変わり身の早さだ。記憶が引き継がれているとはいえ、あまりにエフェクトしすぎであろう。

■THE SHADOW EFFECT 2017年 アメリカ映画
監督:オービン・オルソン、アマリヤ・オルソン
出演:カム・ジガンデイ、ジョナサン・リス・マイヤーズ、ブリット・ショウ、マイケル・ビーン


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デスノート Light up the NEW world 

デスノート」シリーズは、とにかくノートにまつわるルール設定が複雑で、その複雑さをどのように回避、もしくは利用して攻守を有利に進めていくか、という点がおもしろく、その部分で大ヒットとなったと覚しい。しかし、シリーズが進むに連れて、ノートのルール以外も煩瑣になっていき、本作にいたってはノートが6冊あったりして、もはや煩瑣というより錯綜しているように感じるのは、自分の理解力が足りないのか。
本作は実写映画の正当な続編を謳うが、藤原竜也のキラや松ケンのLがすでに絶大な評価を得ている以上、それを超えることはとうてい無理な話で、主演に人気俳優3人(東出昌大、池松壮亮、菅田将暉)を揃えたとしてもどうにもならなかった。とくに竜崎を演じた池松の陳腐ぶりは、このシリーズに致命傷を与えてしまったといったらいいすぎか。そんななか、戸田恵梨香版のミサミサ復活だけには拍手を贈りたい。

■デスノート Light up the NEW world  2016年 日本映画
監督:佐藤信介
原作:大場つぐみ、小畑健
脚本:真野勝成
特撮監督:神谷誠
主題歌:安室奈美恵『Dear Diary』
出演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、川栄李奈、藤井美菜、青山草太、竹井亮介、大迫一平、金田明夫、松山ケンイチ、藤原竜也、戸田恵梨香、船越英一郎、沢城みゆき、阪口大助、中村獅童、松坂桃李、水上剣星、白羽ゆり、大塚ヒロタ、花岡翔太、中泰雅、堀畑杏奈、村本明久、坂本彩、鴨志田媛夢、政修二郎、田代輝、山崎竜太郎、波多江孝文、梅中悠介、福島優子、豊田順子、佐藤義朗、町田浩徳、沢城みゆき、末吉司弥、西泰平、長谷川恒、今田真治、石川健一、古木裕史、仲野蓮、中島伸、岡部一秀、山田昌宏、山本夢、本山由乃、斉藤滋、岩尾隆明、久保亜沙香、櫻衣はる、板垣克、和田三四郎、渡辺大貴、日野綾子、坂井香里、谷本峰、岡本正仁、猪原伸浩、遊木康剛、山村真也、内ヶ崎ツトム、稲留正樹、徳竹美夏、露無晶彦、松永健太郎、新居直哉、古賀勇希、小堀正博、福島悟、久米瞳、大川由香、白国与和、吉岡幹夫、倉増哲州、古川藍、片桐由貴、下園千晴、三神奈菜、仲田克也


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オケ老人! 

映画であるのだから必然的に思いがけない出来事が起こり、そして感動的な大団円を迎えることになるのだが、その「思いがけないこと」がすべて、笹野さんがいることで「モニタリング」っぽくなってしまうのは、はたして彼の功罪であろうか。ロンバールの一件などやりすぎであり、通訳がラバーガールなどというのはバレバレだ。
しかも主演は杏である。ほぼ素顔を晒した杏である。「モニタリング」のように、せめてカツラやメイクで本人とわからないようにしていればまだ成立したのだが、ほぼ素顔の状態であり、そんな女優がいきなり老人ばかりの素人楽団に入団してくるなど、どっきりカメラにしてもヤラセが過ぎるというふうに目に映ってしまうのであった。

■オケ老人! 2016年 日本映画
監督:細川徹
原作:荒木源『オケ老人!』(小学館文庫)
脚本:細川徹
出演:杏、黒島結菜、坂口健太郎、左とん平、小松政夫、藤田弓子、石倉三郎、茅島成美、喜多道枝、森下能幸、萩原利久、フィリップ・エマール、飛永翼、光石研、笹野高史、城明男、大水洋介、池田たかひろ、中村祐志、藤沢有希恵、木部耕輔、小村裕次郎、松嶋亮太、寺十吾、木内友三、古川慎、野村信次、美谷和枝、中澤敦子、岸本光正、泉美樹里、水間ロン、謝花弘規、若尾義昭、市原清彦、飛永翼、宍戸美和公


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ハクソー・リッジ 

これまで「目くそ、鼻くそを笑う」もしくはそれを略して「目くそ鼻くそ」ということわざに代表されるように、「くそ」といえば目くそ、もしくは鼻くそがその代表のように扱われてきた。しかし、これまでずっと下積みの生活を強いられてきた歯くそが声を上げるときがきたのである。その壮絶な戦いを描いたのが、本作である。
ただ、いわゆる「くそ」同士の戦闘だ。それを描くにもある程度のたしなみが必要だし、当事者にしてみれば、さらにその衛生面での配慮がなければ共倒れになってしまうことも考えられる。そこでフィーチャーされるのが衛生兵である。彼の存在が唯一の救いとなり、のちに「目くそ、鼻くそと歯くそを笑う」という言葉の完成を見るのであった。

■HACKSAW RIDGE 2016年 アメリカ映画
監督:メル・ギブソン
脚本:ロバート・シェンカン、アンドリュー・ナイト
出演:アンドリュー・ガーフィールド、テリーサ・パーマー、サム・ワーシントン、ビンス・ボーン、ヒューゴ・ウィービング、ルーク・ブレイシー、レイチェル・グリフィス


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後妻業の女 

主要キャストがほぼ主演級のオールスターキャストのなかでも、大竹しのぶのアバズレ演技は(失礼ながら)まさに本領発揮でひときわ輝いていた感がある。実際の生活がどうかはわからないが、それでもときおりニュースになる「恋多き女」の印象は、それほど間違ってはいないのであろう。そこにプラスして彼女の関西弁。東京人のエセ関西弁は、関西の人はすぐにわかるという。自分はネイティブではないので、その違いははっきりしないが、東京生まれの大竹しのぶの関西弁はかなり流暢に感じた(実際に公開時の舞台挨拶でも鶴瓶からお墨付きをもらっていたようだ)。それは彼女の天性の素質か、はたまた元夫から学んだものか。それにひきかえ、梶原善のそれは、私でもわかるくらいにひどいイントネーションであった。
最後に、鶴瓶の劇中における印象的なひと言を記しておきたい。「通天閣や、いや、スカイツリーや」。

■後妻業の女 2016年 日本映画
監督・脚本:鶴橋康夫
原作:黒川博行『後妻業』(文藝春秋)
出演:大竹しのぶ、豊川悦司、尾野真千子、長谷川京子、水川あさみ、風間俊介、余貴美子、ミムラ、松尾諭、笑福亭鶴光、樋井明日香、梶原善、六平直政、森本レオ、伊武雅刀、泉谷しげる、柄本明、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、永瀬正敏、菜葉菜、玄理、草野イニ、小林健、叶麗子、金子なな子、棚橋ナッツ、尾花かんじ、淵上真如、鈴木隆仁、高橋明文、加藤満


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LION/ライオン~25年目のただいま~ 

原題は「LION」である。その意味は映画のラストのテロップが出てくるまででわからない。そこまで引っぱっていくだけの自信の表れであり、現にそれだけのパワーがあると思う。それをぶち壊すのが、邦題の「25年目のただいま」である。大々的なネタバレの邦題は、昔から物議を醸すことが多いが、それは少しでも情報を開示して興味をひき、映画館に足を運んでもらおうという気持ちなのであろうが、それだけ「自信がない」ともとれてしまう。最近はSNSなどでの口コミで評判が拡散されるので、ある程度の内容はすぐにわかる。もう少し、「中身で勝負」のような策はなかったものか。
なお、第89回アカデミー賞においては、サルーを演じたパテールが助演男優賞にノミネートされている。彼が助演であるのなら、誰が主演なのだろうか。Google Earthか。

■LION 2016年 オーストラリア映画
監督・脚本:ガース・デイビス
原作: サルー・ブライアリー『25年目の「ただいま」』(静山社)
出演:デブ・パテール、ルーニー・マーラ、デビッド・ウェンハム、ニコール・キッドマン、サニー・パワー


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リベンジ・リスト 

フロアで見事なダンスを披露していたトラボルタも、いつの間にか還暦を過ぎているが、いまだに拳銃をぶっ放す若々しい役柄に挑戦しているのは喜ばしいかぎりだ。いつのころからか、悪役(ヒール)としてのキャラクターがマッチし、そこに存在感を発揮していたように感じ、本作でも過去に何かしら「陰」のある過去を持つタフガイ役だが、スト―リーとしては家族(冒頭で殺されるトラボルタの妻役にレベッカ・デモーネイ!)のために闘う強いお父さんである。
気になるのは人工的な肌の張りと、やけにはっきりとした髪の毛の生え際である。この部分にも何かしらの「陰」を感じるのは間違っているだろうか。

■I AM WRATH 2016年 アメリカ映画
監督:チャック・ラッセル
脚本・原案:イバン・ゴティエ、ポール・スローン
出演:ジョン・トラボルタ、クリストファー・メローニ、アマンダ・シュル、サム・トラメル、パトリック・セント・エスプリト、レベッカ・デモーネイ、アサンテ・ジョーンズ、ポール・スローン、ルイス・ダ・シルバ・Jr.、ジェームズ・ローガン.、トミー・ラフィット.、ロバート・オペル.、スティーブ・キム.、スペンサー・ジェイ・キム.、チェスター・E. トリップ・III.、ザビエル・デクリー.、リチャード・ドーン.、デビッド・ハッチソン.、ジョーダン・ウォーレン、キャロライン・カーン、ロバート・フォート・シャノンⅢ、ステーシー・レビ、エリザベス・イレーヌ、メリッサ・ボローナ、J. ブレット・プリンス、ベス・ウィリアム、ジェフリー・グローバー、マット・ロジャーズ、タシャ・ニール、レックス・アルバ、マーク・コロンボ、キム・エバンス、ロッド・フィルダー、マシュー・ジョリー、パメラ・マン、ケニー・パークス、ジェリー・ローランド、ペギー・ワーナー


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何者 

ネット社会といわれるようになって久しいが、いまやクモの巣のように張りめぐらされたネット網によって各々が情報を発信したり受けとったりすることで、ネット独自の顔を持つようになっている。そのバーチャルな空間においては顔も見えない(見えたとしても、その顔が本当の顔なのかどうかの真偽は定かではない)、いわば誰もが「何者」状態であるといえる。
だが、本作の主要登場人物は佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之と、今をときめく顔ぶれで、今さら何者と問われても、「いや、知ってるでしょ」と答えざるを得ない。そんなメンバーだからこそ、「何者」をどう演じるのかが見ものなのである。

■何者 2016年 日本映画
監督:三浦大輔
原作:朝井リョウ『何者』(新潮社)
脚本:三浦大輔
主題歌:中田ヤスタカ「NANIMONO(feat.米津玄師)」
出演:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、中山求一郎、藤原季節、加弥乃、今村美歩、柿本光太郎、薬丸翔、前原滉、土村芳、小林竜樹、水間ロン、高山侑子、萩原みのり、冨手麻妙、瑞生桜子、オチ・ザ・ファンク、タイヘイ、岩井秀人、裵ジョンミョン、平岡亮、渡辺りかこ、傳田うに、遠藤たつお、森永徹、水間貴弘、越川みつお、山口河童、梅中悠介、藤田りえ、高林昌伸、長田涼子、葉月美沙子、上島信彦、小平伸一郎、飯塚信児、林藍菜、高田衿奈、髙井純子、青木一平、佐野啓子、榊原毅、矢嶋俊作


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MARS~ただ、君を愛してる~ 

少し前にテレビドラマ版の『DEATH NOTE』で窪田正孝が主人公の夜神月、またの名をキラという役を演じていたのは記憶に新しい。つまり窪田正孝=キラという公式がいまだ頭の中に残っている状態で本作を見ると、キラが2人いることになる。もっとも『DEATH NOTE』のほうでも、ノートを持てば第2のキラ、第3のキラになり得るのであるから、複数のキラが存在することは間違いではない。
しかし問題なのは、もうひとりのキラがノートを持っているという事実をおくびにも出さないことである。ここはノートの存在をちらつかせて、周囲の人を自在にコントロールしてもらいたいところだ。窪田とともにその部分が消化不良である。

■MARS 2016年 日本映画
監督:耶雲哉治
原作:惣領冬実
脚本:大石哲也
主題歌:Kis-My-Ft2『Gravity』
出演:藤ヶ谷太輔、窪田正孝、飯豊まりえ、山崎紘菜、稲葉友、前田公輝、福原遥、田原可南子、鈴木優華、奥仲麻琴、馬場ふみか、橋本じゅん、足立梨花、渡辺舞、水野智則、松川星、あづみ昌宏、小宮有紗、岩藤慎吾、大武聡志、玉澤恭平、真柴幸平、石崎日梨、柳和夫、嶋村太一、本田聡、山之内力哉、梅崎音羽、山本百花、安住啓太郎、北原帆夏、たくみさよ、小林蓮、小松心音、清原碧羽、岡本尚也、松本大地、井之上美紅、鈴川稀菜、蒼井達也、桐山真彩子、山口翼、野村涼乃、清海夏汀、月夜野彩音、大塚佳奈江、勝本あずさ、鶴見和也、早川透、真保栄千草、川瀬エレナ、原川紗弓、道仙拓真、依東杏奈、山崎まい、渡邊ゆきの、岩村菜々美、池之上真菜、石丸佳奈、牧口達、富江春介、太田守信


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美女と野獣 

何の前情報もなく見たのだが、それで初めて本作がミュージカルだったことを知る。基本的に突然なんの脈絡もなく(いや、脈絡はあるのだろうが)歌い出すミュージカルというジャンルはどうも苦手で、歌っているあいだは第三者的な冷めた目で見ることになり、映画の楽しみを味わうことができなくなるのである。それでもなんとか最後まで見ることができたのは、「美女と野獣」というよく知ったお話だったからであろうか。
それにしても野獣と訳されるビーストが、ビーストでありながらイケメンである。もちろんラストでかっこいい王子さまに戻るわけだが、その人間に戻ったときの顔よりもビーストのときのほうがイケメンに見えるくらいで、その部分でこの物語の重要な骨子である「ビーストの状態で愛されるか」ということの説得力に欠けていたといわざるを得ない。

■BEAUTY AND THE BEAST 2017年 アメリカ映画
監督:ビル・コンドン
脚本:エバン・スピリオトポウロス、スティーブン・チョボスキー、ビル・コンドン
オリジナル脚本:リンダ・ウールバートン
出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーブンス、ルーク・エバンス、ケビン・クライン、ジョシュ・ギャッド、ユアン・マクレガー、スタンリー・トゥッチ、イアン・マッケラン、エマ・トンプソン


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パトリオット・デイ 

2013年のボストンマラソンで起きた爆弾テロ事件の顛末を描く。当時の実際のニュース映像もかなりの衝撃で記憶に色濃く残っているが、そのドキュメントにどれだけ人工の映画が近寄れるかがひとつのキモとなろう。
さらに注目すべきは、本作のタイトルにもなっているパトリの夫である。彼が爆破事件によってどのような変貌を遂げ、パトリとの離れた心の距離をどのように取り戻していったか、そして最終的に迎える「パトリの夫の日」がどういう一日だったのかという点について、妻のパトリの目を通して語られるシーンは見逃せない。
はたしてパトリの夫は当日、黒い帽子をかぶっていたのか、それとも白い帽子をかぶっていたのか。ハラハラしながらも画面から目が離せなくなること請け合いである。

■PATRIOTS DAY 2016年 アメリカ映画
監督:ピーター・バーグ
脚本:ピーター・バーグ、マット・クック、ジョシュア・ゼトゥマー
出演:マーク・ウォールバーグ、ジョン・グッドマン、ケビン・ベーコン、J.K. シモンズ、ミシェル・モナハン


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怒り 

どうやら本作の元となるものは、2007年に起こった「市橋事件」らしい。この事件の発生から2年以上にわたる犯人の逃亡生活など一連のニュースは大々的に、そしてセンセーショナルに報じられ、「市橋ギャル」などという妙な流行まで生み出したため、すでに事件発生から10年が経つというのに印象的に記憶に残る。
そしてその後も逃亡生活の全貌が明らかになるにつれて、テレビのドキュメンタリーで取り上げられ、そこで再現フィルムがつくられたり、またディーン・フジオカの監督・主演による『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』も制作されている。それらのドラマ仕立ての映像を見ていることもあって、本作の同じようなシーンは、本来であればショッキングな場面であろうが、どうにも既視感が強く、「あれ?もしかしてこの映画、もう見たっけ?」とまで思ってしまうほどであった。

■怒り 2016年 日本映画
監督・脚本:李相日
原作:吉田修一『怒り』(中央公論新社)
脚本:李相日
音楽:坂本龍一
出演:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、亀山百伽、高畑充希、原日出子、池脇千鶴、宮崎あおい、妻夫木聡、田中隆三、寺井文孝、笹岡サスケ、有福正志、水澤紳吾、赤江珠緒、須藤温子、大谷幸広、青柳尊哉、カン・ソンヒョ、片野晴道、神崎英敏、山口真孝、高宮城実人、犬養憲子、粟田麗、マイキー、ボビー・ジュード、亀山愛、原宗史、朱雀ガラティア、久保田傑、日向寺雅人、海老澤健次、美洋煌、岩永洋昭、松浦祐也


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SING/シング 

アニメのミュージカルである。ミュージカルのいきなり歌い出すわざとらしさが馴染めないのであるが、アニメであれば、そのわざとらしさが薄まるような気もすれば、逆に意図的な作画でわざとらしさ倍増の可能性もあるということにも警戒しながら視聴。このように見る前はなんだかんだと思っていたのだが、わりとすんなりとこの世界観に入ることができたのは、アニメミュージカルは前者の例だったのかもしれない。
ストーリーとしてはどことなく『天使にラブ・ソングを…』もしくは『スクール・オブ・ロック』を思わせるエピソードもあり好感が持てるが、それにしてもブタの数が多い。一般的にキャラクターとしてのブタはかわいくて好きなのだが、こいつらは数が多すぎでひたすらうざいだけである。

■SING 2016年 アメリカ映画
監督・脚本:ガース・ジェニングス
声の出演:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C. ライリー、タロン・エジャトン、トリー・ケリー、ニック・クロール、ガース・ジェニングス、ジェニファー・ソーンダース、ジェニファー・ハドソン、ピーター・セラフィノウィッツ、ベック・ベネット
声の出演(日本語吹替版):内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥、斎藤司、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、大地真央、石塚運昇、谷山紀章、水樹奈々、木村昂、村瀬歩、柿原徹也、重本ことり、佐倉綾音、辻美優、河口恭吾


SING

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ゴースト・イン・ザ・シェル 

『攻殻機動隊』が原作とのことだが、この漫画作品、もしくはアニメもまったく見たことがないので、これら日本発信の世界がどこまで再現されているのか、もしくは脚色されているのかはまったくわからない。それでも贔屓のスカーレット・ヨハンソンが主演なので、それなりに見ることができた。ただ裸のように見える“甲殻”がゴツいために彼女のプロポーションが楽しめなかったのと、黒髪によってちょっとイメージが悪くなってしまったことが悔やまれる。そういえばトム・クルーズ主演の2014年緒映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』も日本のライトノベルが原作であったが、それも原作を知らずに見てけっこう楽しめた覚えがある。
特筆すべきは、桃井かおりは英語で喋っても桃井かおりの雰囲気を保っているのであった。さすがである。

■GHOST IN THE SHELL 2017年 アメリカ映画
監督:ルパート・サンダーズ
製作総指揮:ジェフリー・シルバー、藤村哲哉、野間省伸、石川光久
原作:士郎正宗
脚本:ジェイミー・モス、ウィリアム・ウィーラー、アーレン・クルーガー
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・カルメン・ピット、ピルー・アスベック、チン・ハン、ジュリエット・ビノシュ、ラザラス・ラトゥーリー、ダヌーシャ・サマル、泉原豊、タワンダ・マニーモ、ピーター・フェルディナンド、ピート・テオ、福島リラ、桃井かおり


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