ウィークエンド・シャッフル 

当時、荒唐無稽でブラックジョーク満載の筒井康隆作品は映像化は困難といわれていたが、それでもその難儀に対して挑み、なんとか形にして発表されたものがある。これはそのうちの稀少な1本だ。そのほかで特筆すべきは『俗物図鑑』(内藤誠監督、1982年)、『文学賞殺人事件/大いなる助走』(鈴木則文監督、1989年)、『日本以外全部沈没』(河崎実監督、2006年)あたりだろうか。
これまでに何回も映像化されている著名な『時をかける少女』や、石原さとみのデビュー作『わたしのグランパ』あたりは、筒井作品としてはとっつきやすい部類なので、できれば上記の毒を含んだ作品群を味わっていただきたい。もちろん筒井作品の視覚化に成功しているとは言いがたいところもあるが、それでも少しでも毒に染まれば、そこからだんだんに感染するからである。

■WEEKEND SHUFFLE 1982年 日本映画
監督:中村幻児
製作:渡辺正憲、中村幻児
企画:すずきもも
原作:筒井康隆
脚本:中村幻児、吉本昌弘
音楽:山下洋輔
主題歌:ジューシィ・フルーツ
出演:秋吉久美子、伊武雅刀、泉谷しげる、池波志乃、渡辺えり子、秋川リサ、新井康弘、村上不二夫、尾口康生、永井英里、野上正義、芦川誠、春風亭小朝、風間舞子、美保純


WEEKEND_SHUFFLE_1982

未来惑星ザルドス 

この映画を見たのがいつのことだったか、はっきりと思い出すことはできない。それほど昔のことなので、名作と誉れ高い本作ではあるが、映像も内容もはっきりとは覚えていない。見たことは確かだ。それが断言できるのは、唯一、シャーロット・ランプリングが出演しているという理由による。
1974年制作である。彼女の年齢を計算してみると28歳。若いころから大人びた美貌を放っていた彼女がこれからその年齢と美をマッチさせていこうという、まさに絶頂のころだ。映画の内容も忘れるほどに、その美貌ビームにやられてショックを受けたことは間違いない。この映画はそのためにつくられたといってもいいだろう。

■ZARDOZ 1974年 イギリス映画
監督・製作・脚本:ジョン・ブアマン
出演:ショーン・コネリー、シャーロット・ランプリング、サラ・ケステルマン、サリー・アン・ニュートン、ジョン・アルダートン、ニアル・バギー、ボスコ・ホーガン、ジェシカ・スウィフト


mirai_wakusei_Zardoz_1974

続きを読む