LOGAN/ローガン 

これまでの「X-MEN」シリーズとは雰囲気の違ったディストピアな世界観を持つ近未来が舞台であり、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン最終作とされる。本作ではローガンはひげもじゃの爺さんになっている。そこにはこれまでのスピンオフ作品や「X-MEN」で見せた爽快感はない。また、もっこりとしたヒゲも、最後の見せ場のためにたくわえていたことが判明する。その舞台づくりは伏線としてばっちりと整えられていっていたのである。
本作の敢闘賞は文句なくダフネ・キーンに与えられる。はじめは土屋アンナに瓜二つの容貌がなじみにくく、キャスティングに疑問符がついていたが、ラストに見せた「あの表情」を持っているからこそ、彼女が選ばれたのであろうことが納得できる。今後、ダフネがローガンの十字架(もしくはそれを斜めにしたX)を背負っていくのかどうかはわからないが、ローガン2世として続編がつくられるなら賛成である。

■LOGAN 2017年 アメリカ映画
監督・原案:ジェームズ・マンゴールド
脚本:マイケル・グリーン、スコット・フランク、ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、リチャード・E. グラント、ボイド・ホルブルック、スティーブン・マーチャント、ダフネ・キーン


LOGAN_2017

続きを読む

スーパーヒーロー大戦GP/仮面ライダー3号 

自分としてはもちろん1号、2号もスーパーヒーローなのだが、それをしのぐ存在がV3である。仮面ライダーの歴史はここでピリオドを打たれたといってもいいくらいのかっこよさであったことは信じて疑わない。それは、1号と2号の色合いのラインナップから方向転換して、赤い仮面に明るめの緑色のコーデに変更されたことも影響しているのかもしれない。
しかし、仮面ライダーの歴史は消えそうでいながら平成に入って盛り返し、コーデ云々を吹き飛ばすほどに形を変えて存続してきたのである。今回はある意味、V3の存在をを否定するかのような3号を筆頭に、その歴代のライダーが勢揃いするわけだが、V3のコスチュームの少し蛍光色っぽい黄緑色にはもの申したい。いくらなんでも明るすぎである。
なお、勢揃いしたのは歴代仮面ライダーだけではない。何レンジャーだか知らないが、最後にはいわゆるゴレンジャー系のヒーローまで登場。これでは異種格闘技戦、もしくは乱交である。

■スーパーヒーロー大戦GP/仮面ライダー3号 2015年 日本映画
監督:柴崎貴行
アクション監督:宮崎剛
原作:石ノ森章太郎、八手三郎
脚本:米村正二
主題歌:及川光博『Who's That Guy』
出演:竹内涼真、中村優一、稲葉友、半田健人、内田理央、吉井怜、浜野謙太、井俣太良、天野浩成、江崎政博、佐藤光将、佐野代吉、倉田てつを、西川俊介、松本岳、中村嘉惟人、矢野優花、山谷花純、高田延彦、井手らっきょ、笹野高史、片岡鶴太郎、及川光博、上遠野太洸、椿隆之、森本亮治、北条隆博、クリス・ペプラー、関智一、大塚芳忠、稲田徹、河本邦弘、石川英郎、藤本たかひろ、江崎政博、佐藤光将、佐野代吉、澤田陸、小山涼介、長谷尚鋭、内田涼風、内田凛、大西広稀、大野龍成、鹿嶋栄良、高橋朔也、渡辺カレラ、小泉みゆき、野呂陽菜、菅家ゆかり、大竹唯里香、小澤薫、安楽有香理、辻将太、下川真矢、池田純太、加藤勉、岩井潤一、内山大輔、天貝学、青木清四郎、五十嵐勝平、片柏部浩正、目黒圭一、世名圭吾、山口真弥、山口仁美、佐伯啓、小久江友子、小豆畑佑二、塩月竜、長尾和彦、白井雅士、中山猛、神里まつり、森博嗣、松本直也、矢部敬三、五味涼子、野川璃穂、渡辺実、蜂須賀昭二、青木哲也、藤田慧、おぐらとしひろ、松本竜一、神前元、勝呂学、藤木かおる、村井亮、井口尚哉、田中慶、蜂須賀祐一、喜多川2tom、萬宗正人、岡田和也、永地悠斗、渡辺実、藤田洋平、大林勝、向田翼、北村海、今井晴彦、渡辺淳、高岩成二


KAMEN_RIDER_DAI_3_GO_2015

グレートウォール 

これだけヒゲ面だと、マット・デイモンなのか、レオナルド・ディカプリオなのか、はたまたマーク・ウォルバーグなのかがわからないことに気づく。それぞれの顔はしっかりと認識しているつもりだったのだが、このような風体に変装して街中をうろつかれても、誰なのかわからないかもしれない。もっとも日本でうろうろしていれば、誰なのか云々の前に、異様な雰囲気で注目されてしまうだろうけれども。
リン・メイ隊長役のジン・ティエンちゃんが美しい。劇中、ずっと青い甲冑に身を包んでいるが、あれだけ派手なアクションを展開しているからには、甲冑の中はかなり蒸れてしまっているのではないか。それとも思ったよりも風通しはいいのであろうか。そんな本編とは関係のないことまで気になるほど、リンちゃんはかわいいのであった。

■THE GREAT WALL / 長城 2016年 中国/アメリカ映画
監督:チャン・イーモウ
原案:マックス・ブルックス、エドワード・ズウィック、マーシャル・ハースコビッツ
脚本:カルロ・バーナード、ダグ・ミロ、トニー・ギルロイ
出演:マット・デイモン、ジン・ティエン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、アンディ・ラウ


THE_GREAT_WALL_2016

続きを読む

お嬢さん 

時代は日本統治下の朝鮮である。したがって登場人物は朝鮮人および日本人。これをほぼ韓国人で演じ分けられているが、やはりネイティブではないぶん、韓国人による日本語には違和感が生じる。この、あからさまにいってしまえば「下手な日本語」を気にしないでいられるかどうかが、この映画を日本で見る場合のひとつの関門となる。これはおそらく地元韓国では日本語に字幕がつくだろうし、日本と韓国以外の国では全編に字幕が入るだろうから、大きな問題にはならないのだろう。2時間半近くの長編映画である。正直、私は日本語の意味を聞きとることに、途中からから辟易してしまったのは事実だ。「自由」を「ジーユー」と言われてしまったら、「ユニクロかっ」とツッコミを入れざるを得ないのである。
主演の2人の女性、スッキおよび珠子役のキム・テリと、不思議な日本の家セットで朗読をする秀子お嬢様役のキム・ミニの2人のからみだけで、つまりはエロ目線だけで2時間半もったのは、それだけ2人が魅力的だったからに他ならない。

■THE HANDMAIDEN 2016年 韓国映画
監督:パク・チャヌク
原作:サラ・ウォーターズ『荊の城』
出演:キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、キム・ヘスク、ムン・ソリ


OJOSAN_2016

続きを読む

天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~ 

「これでいいのだ」とバカボンのパパに言われたら、「これでいいのか」と思うようなことでも、無理やりにでも「これでいいのだ」と思わなければならない。世の中にはそういう不文律が厳然と存在することをまざまざと見せつけた一作である。
なお、声の出演にバイク川崎バイクがいることにあとから気づいたのは不覚であった。実をいうとちゃんと見ていなかったので、沼袋先生の記憶がない。「ひぃーや!」と言ったのだろうか。

■天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~  2015年 日本映画
監督・脚本:FROGMAN
アニメーション制作:DLE
企画協力: ぴえろ
制作協力: フジオプロ、日本アニメーション
主題歌:クレイジーケンバンド「パパの子守唄」
オープニングテーマ:チームしゃちほこ「天才バカボン」
声の出演:FROGMAN、瀧本美織、濱田岳、出雲阿國、犬山イヌコ、鈴木あきえ、木原浩勝、岩田光央、沼田健、上野アサ、安藤公一、澪乃せいら、坂本頼光、秋本帆華、バイク川崎バイク、上島竜兵、村井國夫、金田朋子、桃


tensai_bakavon_2015

続きを読む

金メダル男 

ウッチャンナンチャンの内村光良によるコメディー映画である。いまだコントをつくりつづけるコント師であるから、必然的にコメディーといってもコント寄りのギャグの積み重ねになるのが彼の作品の特徴といえるだろう。過去の『ピーナッツ』や、監督ではないが『内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル』なども同様の傾向を示している。
それはそれで長編の「LIFE!~人生に捧げるコント~」とでも思って、気を楽にして見ていればいいのだが、やはり映画ならではのスペシャル感が欲しいところだ。そういう意味なのであろう、いわゆる内村ファミリー的おなじみの面々がオールスター総出演とでもいうようにつぎつぎに顔を出すのだが、それがテレビで見ている日常感を醸し、少々うんざりうする。単にそのタレントがが好きか嫌いかの好みの問題なのかもしれないが。

■金メダル男 2016年 日本映画
監督・原作・脚本:内村光良
主題歌:桑田佳祐『君への手紙』
出演:内村光良、知念侑李、木村多江、ムロツヨシ、土屋太鳳、平泉成、宮崎美子、笑福亭鶴瓶、大西利空、大泉洋、上白石萌歌、大友花、ささの友間、音尾琢真、清野菜名、竹中直人、田中直樹、長澤まさみ、加藤諒、柄本時生、山崎紘菜、森川葵、ユースケ・サンタマリア、マキタスポーツ、手塚とおる、高嶋政宏、温水洋一、福澤朗、南原清隆、久本雅美、水卜麻美、有吉弘行、藤原一裕、井本貴史、河北麻友子、堺正章、榊原郁恵、イモトアヤコ、松井秀喜、北島康介、福留功男、藤井貴彦、桝太一、諏訪雅、本田力、酒井善史、新田えみ、川崎太一、関海人、金井勝実、山田朱莉、志田友美、小林れい、京佳、荻野可鈴、中口翔、島田太一、阿久圭介、田村杏太郞、阿部亮平、杉山すぴ豊、佐野真彩、小熊美香、山本娃花、木村美樹、大波誠、久家大輝、村上和成、西村成忠、勝隆一


KIN_MEDAL_OTOKO_2016

続きを読む

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ 

単純に『鋼鉄ジーグ』というタイトルにしなかったところが技ありである。「皆はこう呼んだ」と角書きをつけられたら、自分も「鋼鉄ジーグ」と呼ばなければならないと思い込んでしまうことだろう。そして、口を「こ」と発音するかたちにあけて映画を見入ることになる。もちろん、いつ鋼鉄ジーグが出てきてもすぐに呼べるようにだ。
そこまで準備をしてしまうと、けっきょく2時間近くの上映時間のあいだ、ずっとその口をした状態を保たなければならなくなる。映画館でスクリーン側から客席を見たら、みな滑稽な変顔をしていて笑わずにはいられない光景になっていることだろう。
どうせなら主人公のことは鋼鉄ジーグではなくこう呼ぼう。「ヒロシ~!」と。

■LO CHIAMAVANO JEEG ROBOT / THEY CALL ME JEEG ROBOT 2015年 イタリア映画
監督・製作:ガブリエーレ・マイネッティ
出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・パストレッリ、ステファノ・アンブロジ


minna_ha_kou_yonda_koutetsu_jeeg_2015

続きを読む

メッセージ 

本作は、英国アカデミー賞でも作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、アメリカのアカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚色賞と主要な部門にノミネートされていることからもわかるように、宇宙船の飛来という古くからのSF映画のテーマに加え、宇宙人が使用する言語の解読と、それを使ったコミュニーケーションという目新しい題材に挑戦しているところが興味深い。
その宇宙船は『2001年宇宙の旅』のモノリスを思い起こし、宇宙人とのコミュニケーションという点でいえば『未知との遭遇』とも通底しており、これら過去の歴史に残るSF映画の要素を換骨奪胎して自家薬籠中のものとしているところを評価するも、いちばん知りたい点である言語、もしくは言語の体系の解析がわかりにくいという難は残る。

■ARRIVAL 2017年 アメリカ映画
監督:ドゥニ・ベルヌーブ
原作: テッド・チャン『あなたの人生の物語』(ハヤカワ文庫刊『あなたの人生の物語』所収)
脚本:エリック・ハイセラー
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー


ARRIVAL_MESSAGE

続きを読む

さよなら歌舞伎町 

歌舞伎町は、新宿区の一区域の町名であるにもかかわらず、日本を超えて世界に名だたる町に育ってしまった。それはゴールデン街をはじめとする飲み屋、風俗店などのピンク系の店やラブホテル、それに加えてそこにいる人たちの怪しげな風体など、種々雑多な集合体として、いわゆる「絵になる街」なのであろう。だからこそ、これまでもさまざまな作品の舞台となってきたのである。
本作は、そんな街の一角に建つラブホテルが舞台であるからこその配役といえよう。怪優ともいわれる染谷将太、AKB48卒業後の立ち位置がどうもユラユラしている感のある前田敦子など、このキャスティングが決まった時点で映画の成功は約束されたといっていい。

■さよなら歌舞伎町 2014年 日本映画
監督:廣木隆一
脚本:荒井晴彦、中野太
出演:染谷将太、前田敦子、イ・ウンウ、ロイ、樋井明日香、我妻三輪子、忍成修吾、大森南朋、田口トモロヲ、村上淳、河井青葉、宮崎吐夢、松重豊、南果歩、川瀬陽太、蜷川みほ、山崎えり、堀杏子、真辺照太、三島ゆう、野川慧、長尾卓磨、小川朝子、吉原大地、5tion(カイン、レン、ノア、マリン)、小林ユウキチ、リカヤ、ホン・テシ、岡村洋一、愛奏、伊方勝、高野光希、北村ゆり、星乃小夜利、日暮丈洋、安部一希、橋本美和、湯舟すぴか、高木悠衣、岩崎未来、永田芳弘、松木大輔、浦野博士、石渡佑、高橋勝美、野々村健二、村上昇、田島実月、坂井博司、沢木楓、若宮友香、右堂リョウ、坂川明奈、大谷謙一、岡田陽一、時山康章、松下アンナ、雪鈴、西村眞、高杉俊夫、金澤健次、佐藤哲生、島崎喜代子、坂手三代子、小倉加代子、金城洋子、黒川二三子、小浪優子、神田直樹、竹内明子、澤井裕一、江頭香菜子、木崎憲子、いいのかずき、汐澤春太郎


SAYONARA_KABUKICHO_2014

続きを読む

聖の青春 

堂々とした秀英明朝初号のタイトル文字が印象に残る。この書体をチラシやポスターで踏襲されていないのは残念だ。こういうちょっとした細かいイメージをトータルデザインの考え方で大事にすると、いろいろなものが生きてくるのだが、おのおのにデザイナーがいるのであろう、たいていはばらばらである。
しかしぽっちゃりとしたマツケンの存在感のある強烈なイメージが、それらのばらばら感をひとつにまとめる。20キロほど体重を増やして撮影に挑んだとのことだが、20キロといえば5キロの米が4つだ。買いものをしてそれを持ち帰ることを考えたら、手がちぎれそうになることだろう。そう考えたら、それがどれだけ身体に負担を強いることかがよくわかるだろう。こういうことはあまりやらないほうがよい。

■聖の青春 2016年 日本映画
監督:森義隆
原作:大崎善生
脚本:向井康介
主題歌:秦基博『終わりのない空』
出演:松山ケンイチ、東出昌大、染谷将太、安田顕、柄本時生、鶴見辰吾、北見敏之、筒井道隆、竹下景子、リリー・フランキー、山口恵梨子、山崎隆之、田丸昇、中村真理梨花、明星真由美、中本賢、新木優子、込江大牙、野添義弘、野間口徹、矢嶋俊作、遠藤たつお、おきなたろう、五十嵐務、森本のぶ、坂口辰平、浦野和樹、佐藤信長、関本巧文、中根一光、中田暁良、財部大輔、波多江孝文、加古圭汰、納田一宏、増田朋哉、前原滉、草間伊織、竹内寿、橋野純平、五刀剛、宮島はるか、金子ゆい、森レイ子、中島真一、新井雄斗、赤峰快、櫻井成美、鈴木弘明、朝日出響也


SATOSHI_NO_SEISYUN_2016

続きを読む

ガールズ・ステップ 

地味な女子がダンス部を結成し、ばらばらだったチームがまとまっていくという、まさに王道の学園スポ根的な内容なので、それなりに楽しめる。この手の映画は、たとえハズレであっても、大ハズレにはならないのが特徴である。しかも文部科学省とのタイアップ企画だ。ハズレは約束されているようなものである。
しかしイメージというのは恐ろしいもので、いまや山本裕典が出演しているというだけで、ここに出演している主要なガールズたちはみんな彼にやられちまっているような気がしてしまう。そういう目でみると、アナザー・ストーリーとしてもう一度楽しめるかもしれない。

■GIRL'S STEP 2015 年 日本映画
監督:川村泰祐
原作:宇山佳佑『ガールズ・ステップ』(集英社文庫)
脚本:江頭美智留
出演:石井杏奈、小芝風花、小野花梨、秋月三佳、上原実矩、磯村勇斗、松浦雅、玉木瑛美、遊馬萌弥、大坂美優、安保彩世、大東駿介、音月桂、柳ゆり菜、山本裕典、塚本高史、池岡亮介、土屋シオン、伊藤末希、片岡沙耶、和田麻菜、川口沙弥加、松本穗香、井之上史織、山中タイキ、鶴谷嵐、山崎佳寿江、立花彩野、青木愛里、大石美優、田所ちさ、望月ムサシ、鈴木くるみ、吉川実羽、本間日陽和、吉沢海音、津留崎明広、小川ガオ、桜まゆみ、堀友美、菊地麻衣、池田優音、山口大地、阿南敦子、相澤なつみ、朝倉ふゆな、大川雅世、宮澤佑、宮崎さや、司直子、荒木純平、今岡優太、仙石琉星、高橋斗亜、菅野周平、関海人、真辺照太、西本銀二郎、野口真、星村優、山田丈次郎、五十嵐舜、湯澤孝介、美藤大樹、武川大樹


girls_step_2015

ビッグゲーム/大統領と少年ハンター 

ビッグゲームとひとくちにいっても、赤ん坊にとってのビッグと、アンドレ・ザ・ジャイアントにとってのビッグの概念が異なるように、その人なりのビッグの感覚があろう。たとえば、ある意味、東京タワーはビッグだが、東京スカイツリーと比較するとビッグではなくなる。
本作においての比較は、少年と大統領だ。このギャップは単純に子どもと大人という以上に差が大きい。彼らそれぞれが抱えているものも考慮に入れざるを得ないからである。だからこそ、そこにビッグゲームな物語が生まれるのである。

■BIG GAME 2014年 フィンランド/イギリス/ドイツ映画
監督・脚本:ヤルマリ・ヘランダー
原案:ヤルマリ・ヘランダー、ペトリ・ヨキランタ
出演:サミュエル・L. ジャクソン、オンニ・トンミラ、レイ・スティーブンソン、ビクター・ガーバー、マフメット・クルトゥルス、テッド・レビン、ヨルマ・トンミラ、リスト・サルミ、フェリシティ・ハフマン、ジム・ブロードベント、ジェームズ・バトラー


BIG_GAME_2014

続きを読む

卓球温泉 

温泉には卓球がつきもの。そんな今さらながらの事実をわれわれに突きつけた衝撃の問題作と公開当時は騒がれたが、そのときから20年近く経った今現在の目で見ると、何が問題作であったのかと首をひねらざるを得ない。確かに温泉で卓球をやる場合、ボールがひしゃげていたり、ラケットのラバーがぼろぼろだったり、もしくはラケットがないため、スリッパで代用したりと、温泉における卓球の醍醐味を語れば、一冊の本が書けるくらいだ。だからこそ映画になったともいえる。
ただ気になるのは温泉玉子の立場である。卓球が脚光を浴びたら、逆に温泉玉子のポジションが陰になる可能性は否定できまい。だからこそ、公開から20年を経た今、待たれるのは続編『玉子温泉』である。

■卓球温泉 1998年 日本映画
監督・脚本:山川元
出演:松坂慶子、牧瀬里穂、大杉漣、山中聡、桜井センリ、蟹江敬三、戸田昌宏、田鍋謙一郎、伊達永臣、窪塚洋介、ベンガル、上田耕一、広岡由里子、左右田一平、久保明、皆川衆、菅原大吉、六平直政、土屋良太、久保田民絵、中村万里、沢木みな、片桐千里、沢田喜代美、谷田川さほ、田中護、森田純平、岩田淳、野口由佳、川崎一慶、関名利香、鳥巣郁子、前田昌巳、古泊明敏、種子、丸山高繁、土屋奈美、滝澤由美、西沢美雪、宮入良平、坂井よみ子、戸田忠雄、戸田さく子、小金敏展、塚田博文、松本幸一、中田文明、中村薫、倉沢和泉、後藤美智子、土居宣子、児玉たけ子、石坂千代子、塩川正樹、塩川鈴子、坂口久米寿、小林弘雄、大口美穂、武藤貞子、武藤勇、坂井敏昭


takkyu_onsen_1998

続きを読む

遥かなる大地へ 

1990年に『デイズ・オブ・サンダー』の共演にてロマンスに発展し結婚したトム・クルーズとニコール・キッドマンの2作目の共演作である。結婚して2年目なので、まだ新婚といってもいいホヤホヤの時期だ。仕事場でもいっしょにいられる幸せが画面を通して伝わってくるといったら大げさであろうか。
その後、この夫婦は2001年に離婚してしまう。このように熱々のころの映像がフィルムに残され、しかも銀幕やその後はDVDにまでなって大衆の面前に晒される気分とはどんなものなのか、その気持ちは知るよしもないし、知りたくもない。

■FAR AND AWAY 1992年 アメリカ映画
監督:ロン・ハワード
製作:ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード
原案:ロン・ハワード、ボブ・ドルマン
脚本:ボブ・ドルマン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、トーマス・ギブソン、ロバート・プロスキー、バーバラ・バブコック、コルム・ミーニイ、アイリーン・ポロック、ミシェル・ジョンソン、ブレンダン・グリーソン、シリル・キューザック、ニオール・トイビン、バリー・マクガバーン、ジャレッド・ハリス、クリント・ハワード、ランス・ハワード


HARUKANARU_DAICHI_HE_1992

続きを読む

メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書 

そのほとんどが家の中で展開されるので、一幕ものの舞台作品の映画化と思わせる設定だが、実際のところがどうなのかは未確認。しかも旦那役のティモシー・ハットンのほうはほとんどが縛られたままなので、画面に動きがなく、かといって軽妙洒脱な会話が交わされるわけでもない。取扱説明書はそういう余分なところを割愛した読みものであるということからの邦題なのであろうか。
メグ・ライアンは最近整形で顔の造作が崩れているという噂で、最近の写真を見ると確かにだいぶキテるが、この作品が公開された2009年の時点ではまだ今ほどはひどくなっていない印象である。むしろ48歳にしてはきれい。ハリウッドマジックも失敗はあるのだ。

■SERIOUS MOONLIGHT 2009年 アメリカ映画
監督:シェリル・ハインズ
脚本:エイドリアン・シェリー
出演:メグ・ライアン、ティモシー・ハットン、ジャスティン・ロング、クリステン・ベル


Meg_Ryan_no_otoko_to_onna_no_toriatsukaisetumeisyo_2009

続きを読む

ねじ式 

いまやマーベル映画『マイティ・ソー』に出演するハリウッド俳優にまでのぼりつめた浅野忠信。彼の1998年の時点での俳優的ポジションはどこらへんにあったのだろうか。1990年デビューなので8年目。1999年には日本と香港の合作映画『孔雀』(監督クリストファー・ドイル)で主演を果たしているから、これから俳優としてのキャリアの階段に足をかけたところあたりではなかっただろうか。
つげ義春の代表作にしていまだ語り継がれる漫画の名作『ねじ式』の主演だ。力が入らないはずはない。しかし、新進俳優がいくら力を入れて演技をしても、つげワールドの映像化はむずかしかったといわざるを得ない。

■ねじ式 1998年 日本映画
監督・脚色:石井輝男
プロデューサー:石井輝男、小林桂子
原作:つげ義春
出演:浅野忠信、藤谷美紀、藤森夕子、金山一彦、砂塚秀夫、水木薫、清川虹子、原マスミ、丹波哲郎
川村信博、川道達也、竹部育美、我妻直矢、古田恵、鈴木幸夫、大山吉隆、吉岡綾子、日田泰造、石井千春、山田祥子、水川勝利、瀬戸顕一、岡村博文、西川直希、坂井麻美子、矢吹涼子、谷口志麻、田中舘紫恵子、高野慎三、広崎哲也、三木秀則、松浦孝行、貞明靖教、吉田裕司、井上博貴、杉作J太郎、海原由樹、三崎禮子、つぐみ、藤田むつみ、青葉みか、山口てう子、西野昇、大村マサエ、西志村明、堀田亜由美、堀田洋晃、岸田研二、大内信吾、星野祐司、渡辺将倫、嶋田安彦、網野照男


neji_shiki_1998

続きを読む

メリーに首ったけ 

今ではキャメロン・ディアスの出世作として有名な一作だが、作品自体もお下劣なギャグがありつつ、ロマンチックなコメディーで楽しめる。とくに「ヘアージェル事件」のエピソードは必見といってもいいくらいに笑える。そして誰もが「映画ににおいがなくてよかった」と思うことであろう。
考えてみると、キャメロン・ディアスのアホ女路線はここから始まり、そして20年近く経つ現在までその道を歩みつづけているのだから大したものである。ハリウッドアホ女大賞があったとしたら間違いなく彼女が受賞するであろう。

■THERE'S SOMETHING ABOUT MARY 1998年 アメリカ映画
監督・製作総指揮:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー
脚本:エド・デクター、ジョン・J. ストラウス、ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
出演:キャメロン・ディアス、マット・ディロン、ベン・スティラー、リー・エバンス、クリス・エリオット、リン・シェイ、ジェフリー・タンバー、W. アール・ブラウン、ジョナサン・リッチマン、キース・デビッド


Mary_ni_kubittake_1998

続きを読む

暴力脱獄 

これまで何回見たかわからない。リアルタイムで劇場で見られるわけではないし、わざわざビデオ、DVDを借りた覚えもない。ということは、テレビ放映で見ているのであろう。つまり、この50年間で何回もテレビ放映されているということであり、それだけ年月を経てもこの映画のパワーが衰えていないということであろう。いや、もしかしたら昔見たときにはわからなかった人生の機微が徐々にわかるようになって、この映画の魅力の再発見につながっているのかもしれない。
くり返されるルークの脱獄と、脱獄の前の従順さを装った態度、そして最後の脱獄の爽快感と虚無感。何度見ても見飽きることがない。

■COOL HAND LUKE 1967年 日本映画
監督:スチュアート・ローゼンバーグ
原作:ドン・ピアース
脚本:ドン・ピアース、フランク・ピアソン
出演:ポール・ニューマン、ジョージ・ケネディ、ルー・アントニオ、ストローザー・マーティン、J.D. キャノン、ジョー・バン・フリート、ラルフ・ウェイト、ルーク・アスキュー、デニス・ホッパー、チャールズ・タイナー、アンソニー・ザーブ、ディーン・スタントン、ジョー・ドン・ベイカー、クリフトン・ジェームズ、ロバート・ドナー、モーガン・ウッドワード、ロバート・ドライバス


BORYOKU_DATSUGOKU_1967

続きを読む

バースデイ・ガール 

ニコール・キッドマンがロシアからやってきた花嫁を演じる。日本人の目から見ると、イギリス人もアメリカ人も、そしてロシア人もそれほど違いはわからないが、その国の人からすればけっこうわかるものなのではないか。日本人が中国人や韓国人が「ちょっと違う」と感じるように。となると、ニコール。キッドマンのロシア人役は、当国の人たちの目にはどう映っているのであろう。
お話自体は至極単純。最後にちょっとした仕掛けがあるものの、それもありがちなオチで、『ムーラン・ルージュ』の翌年に公開されたにもかかわらず興行成績が振るわなかったのも理解できる。

■BIRTHDAY GIRL 2002年 アメリカ映画
監督:ジェズ・バターワース
脚本:トム・バターワース
出演:ニコール・キッドマン、ベン・チャップリン、バンサン・カッセル、マチュー・カソビッツ、ケイト・エバンス、ジョナサン・アリス、サリー・フィリップス


Birthday_Girl_2001

続きを読む

硝子の塔 

少し前のテレビドラマ『砂の塔』で松嶋菜々子がたくさんのモニターを前にしている場面に既視感を覚えたが、この映画を元にしていたことに気づくのはドラマが終わった後であった。つまりはそれだけ映画の印象が薄かったという証左であろう。
当時はおそらく前作『氷の微笑』の勢いを借りて、シャロン・ストーン目的で鑑賞したと思われ、それはそれでエロチックなシーンを見ることで目的を達したのであるが、シャロン・ストーンのたいていの映画がそうであるように、それ目的のためにそれ止まりとなってしまうのである。

■SLIVER 1993年 アメリカ映画
監督:フィリップ・ノイス
原作:アイラ・レビン
脚本:ジョー・エスターハス
主題歌:UB40「I Can't Help Falling In Love」
出演:シャロン・ストーン、 ウィリアム・ボールドウィン、トム・ベレンジャー、ポリー・ウォーカー、マーティン・ランドー、CCH・パウンダー、コリーン・キャンプ、キーン・カーティス、ニナ・フォック、アマンダ・フォアマン


garasu_no_toh_1991

続きを読む

ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト 

主役がプレイボーイなだけに、きれいな女性がたくさん出てくるが、そのなかでいちばん「ダサい」格好(過去の時代の女性なのでしかたがないのだが)をした女性が物語の進行役を務める。その女性をエマ・ストーンが演じているのだが、そのダサいファッションを突き破るように爆破的にがわいいと思うのは私だけであろうか。
なお物語中、数々の浮き名を流した主人公が過去に関係を持った女性がバーカウンターにずらりと並ぶシーンは壮観である。もしこれが自分だったら、と想像すると、そのバーには閑古鳥が鳴くことになるので考えないほうがいいと思った次第である。

■GHOSTS OF GIRLFRIENDS PAST 2009年 アメリカ映画
監督:マーク・ウォーターズ
脚本:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア
出演:マシュー・マコノヒー、ジェニファー・ガーナー、マイケル・ダグラス、ブレッキン・メイヤー、レイシー・シャベール、ロバート・フォスター、アン・アーチャー、エマ・ストーン、ダニエル・サンジャタ、ノーリーン・デウルフ、キャサリン・ハエナ・キム


ghosts_of_girlfriends_past_2009

続きを読む

マダム・クロード 

本作と監督したジュスト・ジャカンは、『ELLE』『ヴォーグ』『マリ・クレール』などでカメラマンとして活躍した後に映画の世界に進出し、デビュー作『エマニエル夫人』で世界的ヒットを飛ばす。シルビア・クリステルという新たなセックス・シンボルと友に女性も見ることができるソフトコアポルノとして、新しいエロを確率したのである。その後、『O嬢の物語』(これもコリンヌ・クレリーというコケティッシュな魅力の女優による衝撃作)を経て、本作『マダム・クロード』に至るが、一貫してエロを主題に置きつつ、この作品では政治の闇にまで切り込む才を見せる。
マダム・クロードは実在の人物ともいわれるが、そのお相手を一覧すれば、自分の住む世界とは明らかに違うことがわかる。だからこそ、映画で垣間見る楽しみを味わえるのである。

■MADAME CLAUDE 1976年 フランス映画
監督:ジュスト・ジャカン
脚本:アンドレ=ジョルジュ・ブリュネラン
音楽:セルジュ・ゲンズブール
出演:デイル・ハドン、フランソワーズ・ファビアン、モーリス・ロネ、クラウス・キンスキー、マレー・ヘッド、フランソワ・ペロー


MADAME_CLAUDE_1976

続きを読む

ウォーターボーイズ 

いまでは男子によるシンクロナイズドスイミングとして「ウォーターボーイズ」という名称が普及したため、違和感はないが、当時はちょっと変わった学園ものとして公開されたと覚しい。それほどに一般化していなかったのである。しかし学園熱血ストーリーはどの時代でも当たれば強い。いまでは高校の学園祭の人気出しものとして普通に見られるようになったのはご承知の通りである。
この映画のヒットから、ドラマもつくられ、いまも活躍するイケメンの男の子たちを輩出したことも大きい。検索で引っかかることを目当てに、ちょっと列記すると、本作の妻夫木聡や玉木宏のほか、テレビドラマでは山田孝之、森山未來、瑛太、石垣佑磨、市原隼人、中尾明慶、斉藤慶太、小池徹平、星野源、田中圭など。彼らがすがすがしい青春像を描いてくれたことで、記憶に残るシリーズとなったのである。

■WATER BOYS 2001年 日本映画
監督・脚本:矢口史靖
出演:妻夫木聡、玉木宏、三浦哲郎、近藤公園、金子貴俊、平山綾、眞鍋かをり、竹中直人、杉本哲太、谷啓、柄本明、徳井優、川村貴志、松永大司、西川祐也、山崎勝之、杉浦太陽、田中幸太朗、石原誠、斉藤直士、北村栄基、山本力、森本政輝、金原泰成、星野広樹、鈴木祐二、斎藤羅慈、高鷹一雅、影山智昭、西野正崇、平田賢、山本一輝、貴士、前田紘孝、石井洋輔、石垣光代、内田春菊、和田都、蛭子能収、角替和枝、鈴木砂羽、近藤芳正、西田尚美、山下真司、田中要次、不破央、本田大輔、森山栄治、原笙太、長山浩巳、二本松克己、秋定里穂、土師友紀子、上野未來、岩井景、垂澤和成、杉山雅俊、茂木晃、加藤雅彦、大石浩道、前島一成、原口洋範、橋爪しのぶ、伊藤絵美、羽染香樹、小澤零、宮本光康、戸張剛、松浦次郎、大津綾香、堀幸一、飯沼誠司、有山尚宏、手塚とおる、岩手太郎、渡邊裕子、平中季代子、清水美樹、山田みず樹、高橋理香、高橋紫乃、竹内藍子、石橋梓、濱祐美


Waterboys_2001

ザ・ドライバー 

バイオレンス映画の名匠ウォルター・ヒルによる監督・脚本作品である。ライアン・オニールの男くささとイザベル・アジャーニの小悪魔的美貌のコントラストが随所で光る。この当時、ライアンのもとにいた10代半ばになるテイタムが、どんな目で父親を見ていたのかということを思うと興味深い。
若くして一家をなした芸能家族はあまり幸せな生活を送れていないように思うが、このオニール家もその類に漏れなかったようで、ライアンの俳優業下降線を辿り、テイタムもさまざまなトラブルがあったようだ。ライアンがかつてのパートナーであったファラ・フォーセットの晩年を看取ったという美談だけがせめてもの救いである。

■THE DRIVER 1978年 アメリカ映画
監督・脚本:ウォルター・ヒル
出演: ライアン・オニール、イザベル・アジャーニ、ブルース・ダーン、ロニー・ブレイクリー、マット・クラーク、フェリス・オーランディ、ジョセフ・ウォルシュ、ルディ・ラモス、ウィル・ウォーカー、ニック・ディミトリ、ボブ・マイナー


The_Driver_1978

続きを読む

ウィークエンド・シャッフル 

当時、荒唐無稽でブラックジョーク満載の筒井康隆作品は映像化は困難といわれていたが、それでもその難儀に対して挑み、なんとか形にして発表されたものがある。これはそのうちの稀少な1本だ。そのほかで特筆すべきは『俗物図鑑』(内藤誠監督、1982年)、『文学賞殺人事件/大いなる助走』(鈴木則文監督、1989年)、『日本以外全部沈没』(河崎実監督、2006年)あたりだろうか。
これまでに何回も映像化されている著名な『時をかける少女』や、石原さとみのデビュー作『わたしのグランパ』あたりは、筒井作品としてはとっつきやすい部類なので、できれば上記の毒を含んだ作品群を味わっていただきたい。もちろん筒井作品の視覚化に成功しているとは言いがたいところもあるが、それでも少しでも毒に染まれば、そこからだんだんに感染するからである。

■WEEKEND SHUFFLE 1982年 日本映画
監督:中村幻児
製作:渡辺正憲、中村幻児
企画:すずきもも
原作:筒井康隆
脚本:中村幻児、吉本昌弘
音楽:山下洋輔
主題歌:ジューシィ・フルーツ
出演:秋吉久美子、伊武雅刀、泉谷しげる、池波志乃、渡辺えり子、秋川リサ、新井康弘、村上不二夫、尾口康生、永井英里、野上正義、芦川誠、春風亭小朝、風間舞子、美保純


WEEKEND_SHUFFLE_1982

未来惑星ザルドス 

この映画を見たのがいつのことだったか、はっきりと思い出すことはできない。それほど昔のことなので、名作と誉れ高い本作ではあるが、映像も内容もはっきりとは覚えていない。見たことは確かだ。それが断言できるのは、唯一、シャーロット・ランプリングが出演しているという理由による。
1974年制作である。彼女の年齢を計算してみると28歳。若いころから大人びた美貌を放っていた彼女がこれからその年齢と美をマッチさせていこうという、まさに絶頂のころだ。映画の内容も忘れるほどに、その美貌ビームにやられてショックを受けたことは間違いない。この映画はそのためにつくられたといってもいいだろう。

■ZARDOZ 1974年 イギリス映画
監督・製作・脚本:ジョン・ブアマン
出演:ショーン・コネリー、シャーロット・ランプリング、サラ・ケステルマン、サリー・アン・ニュートン、ジョン・アルダートン、ニアル・バギー、ボスコ・ホーガン、ジェシカ・スウィフト


mirai_wakusei_Zardoz_1974

続きを読む