怪獣大奮戦/ダイゴロウ対ゴリアス 

いまや伝説となった「てんぷくトリオ」のリーダー・三波伸介と、これまた一世を風靡したコミックバンド「クレージーキャッツ」の犬塚宏が共演している一作。このふたりが同じ画面で見られることの稀有性は、正直なところ、世代が違うためによくわからない。そのほかにも小坂一也や浜村淳、小松政夫に天知総子とバラエティーに富んだキャスティングなので、子ども向きといいながらも大人も楽しめたのであろう。
ただ、それが大人向きと子ども向きのどっちつかずのような作品に仕上がってしまったのは残念。見るべきシーンはそここにあるので、もう少し発明おじさんが活躍してほしかったところである。

■DAIGORO VS. GOLIATH 1972年 日本映画
監督:飯島敏宏
製作:円谷一、満田かずほ
脚本:千束北男
出演:犬塚弘、三波伸介、三角八郎、矢崎知紀、小坂一也、小林昭二、浜村純、若宮大祐、スタンリー・フルニス、伊藤京子、簾内滋之、村田宏一、河井京子、天地総子、人見きよし、辻しげる、砂塚秀夫、田坂都、伊海田弘、佐々木久雄、石山克已、小松政夫、瞳麗子、山村哲夫、加藤寿、矢崎友紀、村田宏一、簾内滋之、スタンリー・イルマティ、河井京子、伊藤享子


Daigoro_vs_Goliath_1972

続きを読む

昆虫大戦争 

昆虫を小さな生きものとして侮るなかれ。昆虫は小さいながらも大群となると、たとえばイナゴの飛蝗現象を見ればわかるように恐ろしい力を発揮する。また、飛蝗などのような大げさな例を出すまでもなく、オオスズメバチの針に刺されたら命を落とす可能性もあるのだ。その危険性は交通事故などと同様、生活に密着しているといっていい。
それを踏まえてみれば、川津祐介がハチに全身を刺されるシーンなどは、撮影時に本物のミツバチを使っているそうだが、これがもっと毒性の強いハチだったらと考えれば、恐怖感はいや増すことだろう。

■GENOCIDE 1968年 日本映画
監督:二本松嘉瑞
原案:天田欽元
脚本:高久進
出演:園井啓介、川津祐介、新藤恵美、瞳麗子、キャッシー・ホーラン、ロルフ・ジェッサーゴードン、市村俊幸、上田忠幸、チコ・ローランド、ハロルド・コンウェイ、青沼三朗、園江梨子、青山宏、市山達巳、小森英明


KONCHU_DAISENSO

続きを読む

親指スター・ウォーズ / 親指タイタニック 

親指のみで演じられる名作映画。そう言ってしまえば身も蓋もないが、身も蓋もない作品なのでしょうがない。この親指シリーズは、『親指フランケン』、『親指ゴッドファーザー』、『親指ブレアサム』、『親指バットサム』などのラインナップがあるようだが未見。
最近はこのシリーズの発展系としてレゴで映画の世界観を構築する『LEGO®ムービー』が出てきており、さらに『バットマン』のLEGO版も続く。その原点たる本作も両作ともに30分ほどなので、とりあえず見ておいて損はないだろう。

■THUMB WARS:THE PHANTOM CUTICLE 1999年 アメリカ映画
監督・総指揮・脚本:スティーブ・オーデカーク
製作:ポール・マーシャル
特殊効果:デイブ・メレル
技術監督:ブライアン・トーマス
出演: スティーブ・オーデカーク、ロス・スチャーファー、アンドレア・フィアーズ、ロブ・ポールセン、ポール・グリーンバーグ、ジム・ジャックマン、マーク・デカーロ、ジム・ホープ、デビッド・フロイド、ミーガン・カバナグ


oyayubi_star_wars_2000


■THUMBTANIC 1999年 アメリカ映画
監督・総指揮・脚本:スティーブ・オーデカーク
製作:ポール・マーシャル
特殊効果:デイブ・メレル
歌:スティーブン・オディオン
技術監督:ブライアン・トーマス
出演: スティーブ・オーデカーク、メアリー・ジョー・ケフナン、ポール・グリーンバーグ、ロブ・ポールセン、トニー・ペイル、マーク・デカーロ


oyayubi_Titanic_2000

怪物の花嫁 

監督は史上最低と謳われるエド・ウッド、主演はドラキュラ伯爵役で名高いベラ・ルゴシ。この監督についてはティム・バートン監督でジョニー・デップがルゴシを演じた映画『エド・ウッド』を見ればいいだろう。映画の内容についてはとやかく言い出すとキリがなくなるし、とにかく「見た」という事実だけがあればよい。
ひとつだけ、ストーリーに関係ないことに言及すれば、署長が飼っているインコ(とくに電話をしているときに肩ののっている姿)がかわいい。「ストーリーに関係ない」と書いたが、現代の映画手法であればなんらかの伏線とならなければおかしい存在のはず。それが1955年という時代性なのか、エド・ウッドだからなのかはわからない。

■BRIDE OF THE MONSTER / BRIDE OF THE ATOM 1955年 アメリカ映画
監督・製作・原案:エドワード・D. ウッド・Jr.
脚本:エドワード・D. ウッド・Jr.、アレックス・ゴードン
出演:ベラ・ルゴシ、トー・ジョンソン、ロレッタ・キング、トニー・マッコイ、ハーベイ・B. ダン、ジョージ・ベックワー、ポール・マルコ、ドン・ネイジェル、バド・オズボーン、ジョン・ウォーレン、アン・ウィルナー、ドロレス・フラー、ウィリアム・'ビリー'・ベネディクト、ベン・フロマー、コンラッド・ブルックス


bride_of_monster_1956

続きを読む

ゴールデン・ウィーク・スペシャル 

申しわけないことに、いつものようにレビューがたまってしまったので、「ゴールデン・ウィーク・スペシャル(略してGWS)」などと威勢のいいタイトルで、年代が古いものを勝手にお蔵出しをします。
とりあえず、1日@2本、5月7日まで、計18本。
ほんと、お勝手レビューというカテゴリー名にしておいてよかった。自分勝手にできるから。

ミュージアム 

映画にしろテレビドラマにしろ、アクションものの主人公に対してもの申したいことが以前からある。それは怪我のしかただ。たいていは敵と何回か戦いをくり広げることで、主人公も痛手を負う。その手当てをしたのち、その痛みを堪えながらもまた相手に立ち向かっていき、最終的に勝利をおさめるという図式がお決まりといえる。その途中で負う怪我の位置、もう少しちゃんといえば、手当てで貼られた絆創膏がかっこよく見える部分に怪我をするというリアルさの欠如である。
本作でも主人公の刑事・沢田はこめかみのあたりをやられ、絆創膏(というより包帯)を貼っている。その姿はチラシにも写真があるように、「いかにもかっこいい」。また青春ものであれば、ケンカの後の手当ては鼻の頭に絆創膏という姿が定番である。
しかしたとえば、この怪我を鼻の下に負い、鼻と口のあいだに白いチョビ髭のように包帯を貼るというマヌケな見た目になることも、現実にはあるだろう。たまにはそういうかっこ悪い姿も見てみたい気がするのである。

■MUSEUM 2016年 日本映画
監督:大友啓史
原作:巴亮介(講談社『ヤングマガジン』)
脚本:高橋泉、藤井清美、大友啓史
主題歌:ONE OK ROCK『Taking Off』
出演:小栗旬、尾野真千子、野村周平、丸山智己、田畑智子、市川実日子、イマイダイキ、伊武雅刀、五十嵐陽向、大森南朋、松重豊、妻夫木聡、健太郎、片山定彦、岩橋道子、舞優、水間ロン、兎本有紀、井上康、桐谷武史、山本月乃、辰巳蒼生、岸健太朗、松澤匠、西本竜樹、西崎あや、坂東工、高橋ユウ、三浦英、滝沢涼子、佐藤聖羅、重松隆志、内藤トモヤ、巴山祐樹、久松信美、淵上泰史、平原テツ、大西武志、本田大輔、佐久間哲、野中隆光、小久保丈二、吉原光夫、増田修一朗、阿南健治、青木一平、佐々木一平、今村美乃、角南範子、佐久田莉奈、鬼塚庸介、小林恵、カネコジュンヤ、奏谷ひろみ、西郷みゆき、吉野晶、立石由衣、松木研也、貝塚由紀子、清川美智子、小菅汐梨、佐藤美波、山田聖子、武田あかね、船木えりあ、中野剛、遠藤たつお


museum_2016

続きを読む

闇金ウシジマくん/ザ・ファイナル 

とうとうウシジマくんもファイナルである。シリーズというのはいつまでも続かない。始まりがあれば終わりがある。残念とか名残惜しい気持ちがあれど、それが宿命である。もっとも、そういう気持ちがあるうちに終わりにしたほうが、つくるほうの気持ちにしても張りができていいのであろう。
と、ここまで書いてから、よく考えてみると、そういえばまだ「パート3」を見ていない。いつの間にか飛ばしてしまってファイナルを見てしまったようだ。お話としてはパート3とは明確に連続性はないようなので不都合はないし、むしろまだもう1本分のウシジマくんが残っているのは、食べ終わったと思ったチャーシュー麺のチャーシューが丼のスープのそこからもう1枚出てきたような喜びである。

■闇金ウシジマくん/ザ・ファイナル 2016年 日本映画
監督:山口雅俊
原作:真鍋昌平
脚本:福間正浩、山口雅俊
主題歌:Superfly『Good-bye』
出演:山田孝之、綾野剛、永山絢斗、真飛聖、間宮祥太朗、YOUNG DAIS、最上もが、真野恵里菜、太賀、狩野見恭兵、湊莉久、天使もえ、マキタスポーツ、玉城ティナ、池本啓太、楡木直也、三池友弥、相澤侑我、江口祐貴、朝陽、六角精児、岩井ジョニ男、モロ師岡、安藤政信、八嶋智人、高橋メアリージュン、崎本大海、やべきょうすけ、大廣明良、平栗あつみ、光石研、中尾明慶、本仮屋ユイカ、浅木信幸、川口直人、吉本輝海、長尾武龍、籾木芳仁、谷井優貴、中嶋慶人、大嶋康太、中野マサアキ、山中聡、飯田あさと、森一生、向里憂香、若松宏枝、武松志朗、池田祥一、松本圭未、西内ひろ、難波サキ、山下真実子、ひらり、円山チカ、榎木薗郁也、高山範彦、堤絵里子、飛麿、八巻貴紀、田邊敦、湊莉久、尾形沙耶香、葉加瀬マイ、杉谷海帆、鈴木幸二、竹田貴士、谷充義、鈴木洋之、田中一平、留奥麻依子、榛奈、葉月、掛札高志、坂本三成、塩崎優太、島村紀子、増田修一朗、近藤起矢、彩城ゆりな、森レイ子、玉野るな、オレノグラフィティ、梅木一仁、今井英二、花戸祐介、佐藤文吾、守谷勇人、服部竜三郎、泊帝、中里圭介、藤田尚弘、河野直樹、天使もえ、木庭博光、西村誠治、ヒラモト雄一郎、末広透、鈴木孝之、田中次郎、赤山健太、亜蓮、池田和樹、伊藤セナ、鵜沢海斗、櫻田隼、三原大樹、佐藤愛、佐々木ありさ、白坂奈々、菅井和美、樋口茉奈、珠鈴、浦谷瑠璃香、江原栞莉、鵜沢凜花、内田唯花、藤本剛、西尾陽葵


YAMIKIN_USHIJIMA_KUN_THE_FINAL_2016

続きを読む

合葬 

見る前は完全にタイトルを「合奏」だと思い込んでおり、お話は当然『ジャズ大名』のような江戸時代のセッション的なものなのであろうと勝手に想像していたため、完全に裏切られてしまった。もっとも勘違いしていたこちらが悪いので、裏切られたといっても、制作側は裏切っていないのは当然である。
だから映画鑑賞時も、いつ演奏が始まるのかとワクワクしながらいつでもリズムをとれる体勢でいたため、肝心のストーリーが把握できずに終わったのは申しわけなかった。後から調べると、どうやら原作は杉浦日向子の漫画作品で、雑誌『ガロ』に連載され、日本漫画家協会賞の優秀賞を受賞している作品だとか。そうとわかっていれば、杉浦日向子作品用の鑑賞態度があったのに。

■合葬  2015年 日本映画
監督:小林達夫
原作:杉浦日向子
脚本:渡辺あや
音楽:ASA-CHANG&巡礼
ナレーション:カヒミ・カリィ
出演:柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音、門脇麦、桜井美南、井之脇海、高山侑子、藤原令子、隆大介、飴屋法水、峯村リエ、小市慢太郎、りりィ、オダギリジョー、光平崇弘、三好大貴、山田知弘、竹下健人、潮見裕正、安部洋花、松井勇歩、高田卓弥、大石昭弘、美藤吉彦、川崎あかね、山野さゆり、仲野毅、炭釜基孝、西村諭士、中村凜太郎、湖中香名子、伊藤隆弘、増岡恵美、小出優子、太田雅之、
鶴井一夫、石坂大翔、池田勝志、古賀勇希、森聡臣、渡辺知晃、中島崇博、奥井隆一、興津正太郎、銭山伊織、吉井基師、山口孝二、平井靖、長澤采佳、周防ゆう


GASSO_2015

アサシン クリード 

『アサシンクリード』とは、もともとはテレビゲームの一連のシリーズ名のようであるが、テレビゲームをほとんどやらない私はまったく知らなかった。なんとなく「アサシン」、つまりは殺し屋という名称の映画があったような記憶があるので、その続編かスピンオフだろうと漠然と思っていたのだが、そしてそれは確かに存在はしているのだが、けっきょくはそれらもゲーム発祥の映像作品であった。
だからなのか、ゲームに親和性のないオーディエンスが興味を持たないようにコントロールされているかのようで、どうにお話に入り込めない。唯一、贔屓のシャーロット・ランプリングが登場するシーンで目を見開くという状況に陥らざるを得なかった。それでも彼女の持ち前の妖しい情感が、この映画が求めているであろう雰囲気にマッチしているように感じた。

■ASSASSIN'S CREED 2016年 イギリス/フランス/アメリカ/香港映画
監督:ジャスティン・カーゼル
脚本:マイケル・レスリー、アダム・クーパー、ビル・コラージュ
出演:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズ、ブレンダン・グリーソン、シャーロット・ランプリング、マイケル・K. ウィリアムズ、ドゥニ・メノーシェ、アリアーヌ・ラベド、ハリド・アブダラ、エシー・デイビス、マティアス・バレラ、カラム・ターナー、カルロス・バルデム、ハビエル・グティエレス、ホビク・ケウチケリアン、ブライアン・グリーソン


ASSASSIN'S_CREED_2016

続きを読む

バイオハザード:ザ・ファイナル 

この映画を日本人として見る場合の最大の眼目は、なんといってもローラのハリウッドデビュー作ということだろう。あのお気軽娘(といっても、意外にしっかりしていることはお馴染み)が、このハードなSFシリーズでどういう活躍を見せるのか。事前の情報があまりなかったため、期待はいやがうえにも大きくならざるを得ない。
しかし、「事前の情報があまりない」というのは当然であった。なぜなら、映画の彼女の役柄もほぼ情報がないままに終わってしまうからである。いちおうコバルトというちゃんとした役名はあるのだが、出てきてひと言ふた言セリフを口にしたかと思うと、ゾンビにあっけなく殺されてしまうのだった。いったい名のために出てきたのか。少なくとも「オッケー!」くらいは言ってほしかったものである。

■RESIDENT EVIL: THE FINAL CHAPTER 2016年 アメリカ映画
監督・脚本:ポール・W.S. アンダーソン
製作:ジェレミー・ボルト、ポール・W.S. アンダーソン、ロバート・クルツァー、サミュエル・ハディダ
出演:ミラ・ジョボビッチ、アリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、ルビー・ローズ、オーエン・マッケン、フレイザー・ジェームズ、ローラ、イ・ジュンギ、ウィリアム・レビ、イアン・グレン、エバー・アンダーソン


biohazard_the_final_2016

続きを読む

女が眠る時 

このブログではタイトルの長さを基準にしてランダムにアップしているため、視聴した順番ではないのだが、ちょうどこの映画を見る前に『クリーピー』、そして『劇場版 MOZU』を見たため、奇しくも西島秀俊続きとなった。そしてビートのおじさんも続いた。そうやって連続してみて感じるのは、役者はまさに役を演じる人であるということだ。作品によって、その様相がガラリと変わるからだ。
昨今、「デ・ニーロ・アプローチ」なる摂生(考えようによっては不摂生)によって極度の体重増減で自分の姿形を役柄に合わせるという無謀が行われることが多いが、本当に役を演じきれれば、太っていようが痩せていようが、そのように見えてくるのではないだろうか……などと勝手に思ったりするのである。

■女が眠る時 2016年 日本映画
監督:ウェイン・ワン
原作:ハビエル・マリアス
脚本:マイケル・K. レイシンホ・リー、砂田麻美
出演:ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子、森康子、山口みよ子、松永大輔、井上肇、吉村眞乙、シェパード太郎、縄田智子、大蔵愛、中村純也、璃娃、折原怜、吉川政博、山本智康、妃宮麗子、家田侑樹


onna_ga_nemuru_toki_2016

続きを読む

クリーピー/偽りの隣人 

ストロベリーナイト』の姫川と菊田コンビが夫婦になって再来である。彼女には刑事のときのタフな精神力はないが、犯罪者の意識に同調する性格は引き継いでいるように見える。その彼女を支える相方として、いわゆる「菊田パンチ」という必殺技で危機を乗り越えてきた西島が、今回もその力を発揮できるのかどうかが本作の眼目といえよう。
この作品中での敵は、昨今「怪優」ともいわれる香川照之である。またの名を九代目市川中車だ。少し前までは歌舞伎界における怪優といえば中村獅童が挙げられたが、どうもここのところ精彩を欠いているように思えるのは、おそらく菊谷に姫川を奪取されたことによる落胆からであろうと推測できる。彼の奮起に期待したい。

■CREEPY 2016年 日本映画
監督:黒沢清
原作: 前川裕『クリーピー』(光文社)
脚本: 黒沢清、池田千尋
出演:西島秀俊、竹内結子、川口春奈、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、最所美咲、池田道枝、佐藤直子、笹野高史、齋賀正和、柳生拓哉、久保勝史、原田翔平、井上康、小林博、大谷智子、辻本瑞貴、筒井巧、東出昌大、香川照之


CREEPY_2016

続きを読む

劇場版 MOZU 

すでにテレビドラマとして放映されたストーリーに続く映画化ということらしい。私はそのドラマをまったく見ていなかったので、かなり飲み込みが悪く、おいてけぼり感を味わうはめになったのは仕方がないことか。連ドラ20回ともなれば、おのおののキャラクターもしっかりと確立されているようで、みな生き生きと演技をしているように感じたが、そのキャラの成長を見守れなかったのは悔しいかぎり。
普段は見るからに好青年という出で立ちの松坂桃李が、サイコな殺し屋として存在感を発揮しているのは注目に値する。それに対して、物語の重要なポジションを占める(らしい)ダルマと呼ばれる吉田駒夫という老人を演じたビートのおじさんはちょっと迫力不足。90歳までその支配力を維持する底知れぬパワーを漂わせることはむずかしいだろうけど。

■MOZU 2015年 日本映画
監督:羽住英一郎
原作:逢坂剛『百舌シリーズ』(集英社)
脚本:仁志光佑
出演:西島秀俊、香川照之、真木よう子、池松壮亮、伊藤淳史、松坂桃李、伊勢谷友介、阿部力、杉咲花、音月桂、マーシュ彩、平山祐介、五刀剛、岡本光太郎、篠川桃音、平澤宏々路、佐藤貢三、市川猿四郎、長峰由紀、安東弘樹、升田尚宏、佐藤渚、長谷川博己、小日向文世、ビートたけし石田ゆり子、小泉彩、信太昌之、佐藤賢一、宇田卓也、東山龍平、内川仁朗、寺本翔悟、岸本康太、井口尚哉、曽原義智、宮川連、縄田雄哉、佐伯かおる、村井亮、平木ひとみ、藤井祐伍、岡田和也、蔦宗正人、石井靖見、横田遼、向田翼、北村海、富永研司


MOZU_2015

続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 

これまで都合7作が公開されているSF映画の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズの初のスピンオフ作品である。位置づけとしては、エピソード3とエピソード4のあいだをつなぐもので、とくに『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』開巻の10分前までが描かれるという。エピソード4というのは、つまりは『スター・ウォーズ』公開第1作(1977年)で、ここから現時点で40年になんなんとするSW伝説は始まったのだから、スター・ウォーズのファンでなくとも自然と心が躍るというものだ。
スピンオフといっても、キャラクターは十分すぎるほど揃っている。自分はとくに盲目の戦士チアルート・イムウェの存在感がピカイチ。その戦闘能力の高さに加え、東洋的な顔立ち(演じているのが中国人なので当然なのだが)は、どこか座頭市を連想させる。もともと『スター・ウォーズ』は黒澤映画『隠し砦の三悪人』から想を得ているらしいので、座頭市がいても世界観は揺るがない。
今回の主役ジンは、その顔立ちがどこかレイア・オーガナ姫に似ているように感じたのだが、これは偶然というか、私の思い込みで、どうやらストーリー的には血のつながりはないようだ。しかし、最後のレイアの登場には鳥肌が立った。ここから希望が生まれたのである。

■ROGUE ONE A STAR WARS STORY 2016年 アメリカ映画
監督:ギャレス・エドワーズ
製作総指揮:ジョン・ノール、ジェイソン・マクガトリン
原案:ジョン・ノール、ゲイリー・ウィッタ
脚本:クリス・ワイツ、トニー・ギルロイ
出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、マッツ・ミケルセン、アラン・テュディック、チアン・ウェン、リズ・アーメッド、フォレスト・ウィテカー、ジミー・スミッツ、ジュネヴィーブ・オライリー、アリスター・ペトリ、ベン・ダニエルズ、バリーン・ケイン、ジョナサン・アリス、イアン・マッケルヒニー、ファレス・ファレス、シャロン・ダンカン=ブルースター、ダンカン・パウ、アンガス・ライト、ガイ・ヘンリー、イングビルド・デイラ、ドリュー・ヘンリー、アンガス・マッキネス、ワーウィック・デイビス、アンソニー・ダニエルズ、ジェームズ・アール・ジョーンズ


ROGUE_ONE_A_STAR_WARS_STORY_2016

続きを読む

GANTZ:O 

基本的にアニメ作品は好んでは見ないのだが、これは実写版を見ている流れもあって手を伸ばした次第だ。この題材は確かにアニメ向きではあるのだろう。それはSFとしての現実感の乏しさが表現手段として、実写よりも自由な方法で描かれたほうが生きてくるからである。だが、それが逆にリアルを感じることができないという弱点にもなるのである。
最後まで私を見させた要素は全編にわたって話される関西弁と、声のかっこよさは主の見なければ一級品のケンドーコバヤシの低い渋み満載のボイスであった。

■GANTZ:O 2016年 日本映画
総監督:さとうけいいち
監督:川村泰
原作:奥浩哉
脚本:黒岩勉
声の出演:小野大輔、M・A・O、早見沙織、梶裕貴、郭智博、池田秀一、津嘉山正種、小野坂昌也、津田健次郎、小川輝晃、吉田尚記


GANTZ_O_2016

続きを読む

ネオン・デーモン 

本作のジャンルはスリラーとかサスペンスなどと紹介されているが、正直いってそれらの枠に収まっているのかどうかはよくわからない。新たな作品が既存のジャンルに入れられず、無理やり当てはめるということはよくあるが、この作品もどうやらそれに類するもののようだ。怪しい(いや、むしろこの場合は妖しい、か)雰囲気にスリラー色は感じるが、猥雑なファッション界の毒々しい色使いと、そして何はともあれ主演のエル・ファニングの変貌ぶりに目を奪われるため、ジャンル云々は二の次になってしまう。
自分はその業界を知らないが、何にしても「裏側」はあるわけで、デフォルメされていようが、知らない世界を覗くピーピング嗜好が満たされれば、この映画は成功といっていいのであろう。

■THE NEON DEMON 2016年 アメリカ/フランス/デンマーク映画
監督・原案:ニコラス・ウィンディング・レフン
脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン、メアリー・ローズ、ポリー・ステンハム
出演:エル・ファニング、キアヌ・リーブス、クリスティナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローン、アビー・リー、デズモンド・ハリントン、ベラ・ヒースコート、カール・グルスマン


NEON_DEMON

続きを読む

グランド・イリュージョン/見破られたトリック 

アイラ・フィッシャー目当てで前作を見た私としては、正直、彼女が降板したことでこの映画に対する興味は半減している。さらには第2作となると、そのおもしろさも前作をしのぐことができないというのが通常なので、期待せずに見ることになる。
また、この手のものは、当然のようにラストにどんでん返しが仕込まれているのは自明だ。どんでん返しというのは、どんでん返しがあるということを知らずに見ることで最大限の効果を発揮するものだが、それがあることが事前に約束されていては、その効果も半減である。あんのじょう、アイラ・フィッシャーがいないことと合わせて、前作をかなり下まわる結果となってしまったのは仕方がない。

■NOW YOU SEE ME 2 2016年 アメリカ映画
監督:ジョン・M. チュウ
原案:エド・ソロモン、ピーター・チアレッリ
脚本:エド・ソロモン
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、デイブ・フランコ、ダニエル・ラドクリフ、リジー・キャプラン、ジェイ・チョウ、サナ・レイサン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、デビッド・ウォーショフスキー、ツァイ・チン、ヘンリー・ロイド=ヒューズ


GRAND_ILLUSION-MIYABURARETA_TRICK_2016

続きを読む

アンチポルノ 

その当時、まさに「一世を風靡した」という紋切り型の冠がぴったりとはまる成人映画の伝説的なレーベル「日活ロマンポルノ」。その45周年を記念して企画された「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」のうちの1本である。
1時間半ほどの映画というのは、忍耐力が弱くなってきた現在、映画としてはちょうどよい長さだが、内容が伴わないと、それでも長尺に感じてしまう。そして残念ながら本作がそれに当てはまってしまった。ストーリー的に多少のどんでん返しで目を引くところはあるものの、後半になるにしたがっていくらエロでもダレてくるのはいかんともしがたい。
しかし特筆すべきは、前半の筒井真理子さまの眩しすぎるほどの裸身である。このシーンがあるだけで、本作は永久保存版となり得る。振り返ってみれば『みんな!エスパーだよ!』でコメディーながら遠慮のない色気を放出していたのはこの伏線だったとさえ思わせるのだった。少なくともこの点だけは園子温監督の快挙に感謝だ。

■ANTIPORNO 2016年 日本映画
監督・脚本:園子温
出演:冨手麻妙、筒井真理子、不二子、小谷早弥花、吉牟田眞奈、麻美、下村愛、福田愛美、貴山侑哉


antiporno_2016

続きを読む

メカニック/ワールドミッション 

前作『メカニック』とこの続編で大きく変わった点は、なにをおいてもジェシカ・アルバが出ているか、出ていないか、という1点に尽きよう。
確かにジェイソン・ステイサムのアクションはよりいっそう磨きがかかり、迫力が増したのであろう。この間の肉体の鍛錬も怠りなく続けられ、スクリーンで見せびらかすようにその強靱に仕上がった身体をさらす。それでも、ジェシカ・アルバの美貌の前には少しの力にもならないことがはっきりと証明されたといってもいい。さらにそこにジェシカが水着姿で登場されては、タフガイもイチコロである。
しかしそれにしても、ジェシカ・アルバの出演作のセレクトは、どうしてこうB級感漂うものばかりなのだろう。もちろん、それはそれでオキャンな雰囲気の彼女を見ることができていいのだが。

■MECHANIC: RESURRECTION 2016年 アメリカ映画
監督:デニス・ガンゼル
キャラクター創造:ルイス・ジョン・カリーノ
原案:フィリップ・シェルビー
脚本:フィリップ・シェルビー、トニー・モジャー
出演:ジェイソン・ステイサム、ジェシカ・アルバ、トミー・リー・ジョーンズ、ミシェル・ヨー、サム・ヘイゼルダイン、ジョン・セナティエンポ、ラータ・ポーガム、ビタヤ・パンスリンガム


MECHANIC_world_mission_2016

続きを読む