アザーライフ/永遠の一瞬 

設定がいま一歩、明確にわからないまま、煙に巻かれた状態でエンドクレジットを迎えてしまったのは残念だ。それは作品の設定構造がわかりにくかったことによるものか、もしくは単に自分の理解力が足りなかったのか。もうひとつ、理由があるとすれば、あまりに早回しで見てしまったことで、足りない理解力をさらに後押ししてしまった可能性もある。
通常、早送りで見るときは「1.30」を上限としているが、ときに時間がないときや、はなはだしく興味を失ってしまったがとりあえず最後まで見ようというときには、「2.0」まで早める場合がある。今回はそれに当たる。早めた理由は、時間がなく、さらに興味を失ったからである。ゆえに私が悪いのである。

■OTHERLIFE 2017年 オーストラリア映画
監督:ベン・ C. ルーカス
脚本:グレゴリー・ワイデン、ケリー・エスクリッジ、ベン・ C. ルーカス
出演:T.J. パワー、アドリアーニ・ダフ、イアン・トイン、クラレンス・ジョン・ライアン、ジェシカ・デ・ゴウ、ティリエル・モラ、トーマス・コックレル、プリシラ=アン・フォーダー、ベン・C. ルーカス、マギー・マイヤー、リアム・グレアム


OTHERLIFE

テンプル 

日本が舞台である。そうであるからには、普通は目にできないところに提灯がぶら下がることになる。海外映画の場合はたいていがそうだ。やはりアメリカなどにとっては、ファーイーストには提灯という奇異なものがところ構わずぶら下がっているものと思われているのであろう。それが彼らにとっての「エキゾティック」なのである。
それならそれで、外国人俳優ももっと日本語の発音やイントネーションを練習すればいいものを、あまりに稚拙で下手な日本語には辟易する。もっとも、これもまた日本が舞台の海外映画では「あるある」なのだが。

■TEMPLE 2017年 アメリカ/日本映画
監督:マイケル・バレット
脚本:サイモン・バレット
出演:竹中直人、内田朝陽、ローガン・ハフマン、ブランドン・タイラー・スカルナー、ナタリア・ワーナー


temple_2017

アイスクリーム・トラック 

主演のディアンナ・ルッソは1979年生まれなので撮影時は30代後半である。テレビドラマを中心に活躍しているようなので、映画ではあまり目にしていないのだろう。ネットで検索してみると、水着姿などの露出したナイスなプロポーションを披露した写真も見られるが、少なくとも本作の中では下半身に肉がついたおばちゃん体型にしか見えない。それでも大学生の目には魅力的に映ったのだろう、秘やかなアバンチュールが始まる。ストーリーの主題としてはほぼそれが全編といってもよく、タイトルになっているアイスクリーム売りの男による惨劇はなくても成立するし、むしろ惨殺エピソードは邪魔にさえ感じるくらいである。
しかも、ラストシーンでは殺されたはずの大学生カップルが普通に道を歩いて、そのスプラッターの意味合いもさらにわからなくなる。観るものを煙に巻くのであれば、もっとしっかりと煙に巻いてほしいものである。

■THE ICE CREAM TRUCK 2017年 アメリカ映画
監督・脚本:ミーガン・フリールズ・ジョンストン
出演:ディアンナ・ルッソ、エミール・ジョンセン、ジョン・レッドリンガー、ジェフ・ダニエル・フィリップス、リサ・アン・ウォルター、デイナ・ゲイアー、サム・シュウィカート、ヒラリー・バラフォード、ベイリー・アンナ・ボーダーズ、ダン・スッター、デクラン・マイケル・レアード、ラティース・タウンズ=クーラー、マイルズ・ジョンストン、マーク・シャイブナー、ブレット・ジョンストン、ウェス・オーリー、ケビン・ブラー、エミリー・レイス、コリン・パーカー・ダニエルズ、マシュー・アラン・ブラディー、キャサリン・レイン・グティエレス、ナザニエル・J. ヘルナンデス、ゾー・ケイトリン・ヘルナンデス、ゲーリー・T. ジョーンズ、マイケル・マディソン、フランキー・レイ


The_Ice_Cream_Truck_2016

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キル・スウィッチ 

スイッチはまずON、すなわち入れるところから始まる。その次にOFFだ。入れてもいないスイッチを切ることはできない。それがこれまでの道理であった。しかしSFでは「もしも」の世界が描かれる。たとえば「切ること専用のスイッチ」だ。入れもしないのに切ることができる、もしくは切ることしかできない。当然、同時に開発されるべきは「入れるスイッチ」であるが、その開発が遅れれば世の中のスイッチは切るばかりとなる。電気は消され、機械は止まる。生産は0となるが、その反面、静かな桃源郷的世界が現出するのだ。
というような映画かと思ったが、まったく違った。「キル」は日本語の「切る」ではなく、英語の「KILL」だからである。

■KILL SWITCH / REDIVIDER 2017年 アメリカ映画
監督:ティム・スミット
脚本:オミッド・ノーシン、チャーリー・キンディンジャー
出演:ダン・スティーブンス、ベレニス・マーロウ、チャリティ・ウェイクフィール、ティゴ・ゲルナント


Kill_Switch_2017

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ソレス 

アンソニー・ホプキンスは1937年生まれなのでアラエティ(アラウンド・エイティー)なのだが、『羊たちの沈黙』のころとイメージが変わらない。20年後にハンニバル・レクター博士の前日譚を描いたことも驚いたものである。怪優の名がこれほど当てはまる人もいないのではないか。『羊たちの沈黙』でのサイコな犯罪者から、やはりサイコな能力を持つ捜査官への転身は、その底辺に相通ずるものが流れているように思える。
人や物に触れると、そこにたまった想念を読みとることができる力というのは、そう目新ししいものではないが、それをアンソニー・ホプキンスが肉厚な演技で表現すると、また違った趣きが出てくるのがおもしろい。

■SOLACE 2015年 アメリカ映画
監督:アフォンソ・ポイアルチ
脚本・原案:ショーン・ベイリー、テッド・グリフィン
出演:アンソニー・ホプキンス、アビー・コーニッシュ、コリン・ファレル、ーリー・シェルトン、ケニー・ジョンソン、ジャニン・ターナー、ザンダー・バークレイ、シャロン・ローレンス、ホセ・パブロ・カンティージョ、マット・ジェラルド、ジョシュア・クローズ、ルイザ・モライス、ジョーダン・ウッズ=ロビンソン、レイ・ヘルナンデス、ラス・カムジス、アダム・ボイヤー、フランク・ブレナン、ジェイク・ローソン、チャールズ・ロウラー、キース・イーウェル、ティモシー・スコット、ジェフ・ダンデュラン、アダム・ドレッシャー、ジェフリー・ディーン・モーガン、デビッド・アレッシー、スコット・レドベター、クリストファー・ビーンランド、ジェフ・スティックランド、リチャード・ブリストー、スミス・アンソニー、ケネッシュ・ボルトン、ベッキー・ボイド、フレデリック・カーペンター、マロリー・ハーラー


Solace_2015

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スリープウォーカー 

「スリープウォーカー」と横文字でいうとかっこよく聞こえるが、夢遊病である。途中、ちょっと梶尾真治の『ダブルトーン』に似た展開に感じる部分もあったが、最後まで見れば異なる結末に至る。
夢遊病者を演じるアーナ・オライリーは角度によってはアン・ハサウェイにも似ているが、たんに目が大きいというだけかもしれない。過去にはアシュトン・カッチャー主演の『スティーブ・ジョブズ』にも出ているようだが、記憶にないのは「よくいる美人」だからだろう。

■SLEEPWALKER 2017年 アメリカ映画
監督:エリオット・レスター
脚本:ジャック・オルセン
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、リチャード・アーミティッジ、イザベラ・スコルプコ、ケビン・ゼガーズ、マシュー・デル・ネグロ、アーナ・オライリー、レイチェル・メルビン、エマ・フィッツパトリック、ダミエン・リーク、ビンセント・リベラ、アダム・オバーン、ジェイク・ブロダー、アルバータ・メイン、クロエ・スターンズ、ハンター・スティーベル


Sleepwalker_2017

PとJK 

亀梨演じるポリスマンのJKへの気持ちが不可解に感じる。その一途な思いのきっかけがどこにあるのかが明確に語られなければ、下手したらいわゆる「ロリコン趣味」に近いものになってしまわないか。それを純粋な愛として描けるのは、ジャニーズのアイドルタレントが演じているからであり、場合によっては彼のファンであるJKが、自分を映画のなかのJKと同一化して夢みるのであろう。
そのJK役に、最近やけに人気が急上昇している感のある土屋太鳳。管見ながら2016年の『オールスター感謝祭』においてミニマラソンでの激走ぶりを見せたあたりから好感度がアップしているように思われる。そのまっすぐな性格が、昨今の裏表があると噂されている女優のなかで稀少価値的に注目されているのであろう。

■MADAME CLAUDE 2017年 日本映画
監督:廣木隆一
原作:三次マキ『PとJK』(講談社『別冊フレンド』連載)
脚本:吉川菜美
劇中歌:ブルーノ・マーズ『マリー・ユー』
出演:亀梨和也、土屋太鳳v高杉真宙、玉城ティナ、西畑大吾、江口のりこ、川瀬陽太、河井青葉、古谷佳也、高橋メアリージュン、瀬戸利樹、小林優斗、松永拓野、松本大志、村上淳、ともさかりえ、大政絢、田口トモロヲ、古谷佳也、坂東工、好井まさお、井下昌城、椿弓里奈、湯舟すぴか、後藤ひろみ、土谷姫貴、池田晃、藤原たいち、高橋優也、林美玖、松村和馬、小林留依、生駒愛佳、石月愛栞、伊藤里帆、香乃ゆうみ、平井亜門、森タクト、山浦ひかり、左近充慶太、木村紀咲、江崎美紅、加藤美里、牛崎裕太、杉渕菜々、松下恵里香、佐藤龍生


P_TO_JK_2017

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