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アオラレ 

最近のトピックとしてあおり運転が増えて社会問題化していることがある。アメリカの映画なのでそれを背景としているのかどうかは不明だが、いずれにしろ車に乗ったときに、自分の力にプラスアルファのパワーが手に入ったように感じるのは日米ともに同じことだろう。映画なので表現は極端だが、実際にあおられた側はこれくらいの恐怖は感じているはずだ。向こうが悪いにしろ、触らぬ神にたたりなしだ。くれぐれも時間に遅れないように余裕を持って行動し、安全運転を期したいものである。
しかし正当防衛といえど人を殺してしまった主婦を、その心的外傷も気にせず、しかもこの事件でさんざん乗りまわしてぶつけられもした車で、護衛も付かずにそのまま自宅に帰すかね。最後のグッド・チョイスの一場面を挿入したいためだろうが、リアル感はそのぶん薄れる。

■UNHINGED 2020年 アメリカ/イギリス映画
監督:デリック・ボルテ
脚本:カール・エルスワース
出演:ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン、ジミ・シンプソン、オースティン・P. マッケンジー、ジュリーネ・ジョイナー、デビン・A. テイラー、シルビア・グレース・クリム、ビビアン・フレミング=アルバレス、ルーシー・ファウスト、スコット・ウォーカー、リッチー・バーデン、カルバン・ウィリアムズ、アンジェラ・アバディエ、ジョアンナ・アレクサンダー、ティム・ベル、グレゴリー・ホブソン、ランス・ランダール、ケビン・ハワード、マンデー・コワルスキー


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きみの瞳が問いかけている 

喜劇の王様チャールズ・チャップリンの代表作ともいわれ誉高い『街の灯』のリメイクとのこと。もちろん現代の日本風にアレンジしてあるし、『街の灯』を知らなければ知らないでも普通に見られるようにできている。いや、むしろ変な先入観なしに知らないで見たほうがいいかもしれないとさえ思ってしまう。
吉高由里子は目が見えない役をいつもの雰囲気で飄々と演じ、可もなく不可もない。ただもうひとりの主演である横浜流星が男の艶気を色濃く漂わせ、なかなかにいい。だからこそ、「横浜流星=チャールズ・チャップリン」という方程式がまったく成り立たなくなってしまうのである。

■きみの瞳が問いかけている 2020年 日本映画
監督:三木孝浩
脚本:登米裕一
主題歌:BTS「Your eyes tell」劇中曲:「椰子の実」
格闘技指導:山口元気
出演:吉高由里子、横浜流星、小笠原瑛作、やべきょうすけ、田山涼成、野間口徹、岡田義徳、奥野瑛太、般若、森矢カンナ、三船海斗、坂ノ上茜、町田啓太、風吹ジュン、三船海斗、北山雅康、たかお鷹、米村亮太朗、諏訪太朗、内田慈、梅舟惟永、坂ノ上茜、アレックス・ハンター、炎出丸、栗秋祥梧、小笠原裕典、与座優貴、宮本琉成、工藤愛由夢、勅使河原空、安城レイ、今藤洋子、星野恵亮、有川可南子、志々目知穂、飯泉搏博道、福江研二、安藤広郞、伊藤セナ、髙橋昴之介、高橋良平、續木淳平、金田卓也、宮島三郎、佐野祐介、中村賢哉、松田篤史、金芝慶太、橋本恵一郎、葉月美沙子、ひがしゆうき、鈴木正人、ハタテツヤ、下川美帆、大槻“KALTA”英宣


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ルパン三世 THE FIRST 

アニメが3Dで立体的になったときにいちばん効果を発揮するのは女性の身体のボリューム感なのではないかと密かに思っている。これまでは2次元だったものが3次元的な存在と化し、よりリアルな対象となる。とくにオタク系の「2次元しか愛せない」と言っている方などは、この3Dを足がかりとして現実に戻ってくることもできるようになるかもしれない。そしてそれがなおさら顕著に感じられるのが、『ルパン三世』の主要登場人物である不二子ちゃんである。彼女の肉感的なボディーは3DCGによってグッと艶気が増すのである。
本作ではさらにレティシアという可憐な少女も登場。ショートパンツでの活躍では足が傷だらけになってしまっているのでは、と現実的な心配をしてしまうほどだ。レティシアの声は広瀬すずが当てているが、本作が実写映画になったときはぜひ吉岡里帆をキャスティングしていただきたい

■ルパン三世 THE FIRST 2019年 日本映画
原作:モンキー・パンチ
監督・脚本:山崎貴
声の出演:栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也、伊藤和晃、平修、高桑満、早川毅、和優希、紺野相龍、白熊覚嗣、佐々木省三、堀越富三郎、井木順二、井川秀栄、藤高智大、佐伯美由紀、土屋直人


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メリー・ポピンズ/リターンズ 

1964年の前作から55年ぶりの続編である。前作はどこかで見てはいると思うのだが、このブログでレビューも書いていないので、はっきりとした記憶がない。前作で主演のジュリー・アンドリュースはこれがデビュー作。そのあとの『サウンド・オブ・ミュージック』で早くもその座を確立させた。そんな金字塔的な作品の続編だ。力も入るってもんである。
当然のこと、ジュリーは存命ではあるが80代半ば、同役をできるわけもない。そのポピンズ役に抜擢されたのはエミリー・ブラント。正直な感想は、もう少しジュリー・アンドリュースの雰囲気を引き継いでいる感のある人であってほしかった。だいぶタイプが違いすぎる。なお、ジュリーにはカメオ出演が交渉されていた模様。少しでも彼女が出ていれば、少しはこの思いも緩和されていたのかもしれないと思うと残念である。

■MARY POPPINS RETURNS 2018年 アメリカ映画
監督:ロブ・マーシャル
原作:P.L. トラバース
原案:デビッド・マギー、ロブ・マーシャル、ジョン・デルーカ
脚本:デビッド・マギー
出演:エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ、コリン・ファース、メリル・ストリープ、ベン・ウィショー、ディック・バン・ダイク


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ノックアウト 

何が何をノックアウトしたのかというのが判然としないが、ダニエル・チャクランとルビー・ジョーンズのどちらが主演なのかがはっきりしないところからすでに話は始まっていると見てよい。映画中で独白しているのが誰かがわかってくれば自ずと解けてくるはずなのだが、それがさらに糸がからまるように複雑化していくのは、物語の筋立てとしてはもう少し整理が欲しかったところだ。
そして後半にいくにしたがって冒頭の疑問であるノックアウトの主軸が立ちあがってくる。ノックアウトしたのに立ちあがってくるのは恐怖だ。すでに10カウント数えられており、まぎれもなく負けは決定しているのである。これでは井上尚弥も戦えない。

■626 EVOLUTION 2016年 アメリカ映画
監督:ジョン・ライド
脚本:ラリッサ・ベック
出演:ダニエル・チャクラン、ルビー・ジョーンズ、ランドン・ヘネマン、アンディ・ジョーンズ、マイケル・フリン


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高慢と偏見とゾンビ 

この映画を見るには、まずは1813年に発表されたジェーン・オースティンの著作『高慢と偏見』を読んでいなければならない。その読書経験がないとそもそも話が始まらないのだ。この小説を原作とした映画も数本つくられているので、その鑑賞をもって読書体験に代替することでもよい。いちばん近いところでは2005年の『プライドと偏見』がある。これはキーラ・ナイトレイが主演しているのでお勧めだ。
さて、そのつぎに今度はそのパロディー小説『高慢と偏見とゾンビ』に接しなければならない。もちろん、本映画の原作である。この本は電子書籍にもなっているので、思い立ったらすぐにでも入手できるはず。それを経て初めて本作を鑑賞するのがよかろう。このように系譜を辿ることで、より本編が楽しめるはずである。

■PRIDE + PREJUDICE + ZOMBIES 2016年 アメリカ映画
監督・脚本:バー・スティアーズ
製作:マーク・バタン、ブライアン・オリバー、タイラー・トンプソン、ショーン・マッキトリック、アリソン・シェアマー、ナタリー・ポートマン、アネット・サビッチ
原作:ジェーン・オースティン、セス・グレアム=スミス
出演:リリー・ジェームズ、サム・ライリー、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコート、ダグラス・ブース、マット・スミス、チャールズ・ダンス、レナ・ヘディ、エリー・バンバー、ミリー・ブレイディ、スーキー・ウォーターハウス、サリー・フィリップス、エマ・グリーンウェル、エバ・ベル、アシュリング・ロフタス、チャーリー・アンソン、モーフィッド・クラーク


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サイバー・リベンジャー 

007もだいぶ年老いた。確かに近年のテクノロジーやインターネットの発達はめざましいものがあり、古い頭ではついていけないところも多くなっているのは事実であろう。いくら努力しても追いつけず不足してしまう部分というのは、どうしても労苦もなく新しいことを取り入れることができる若い頭脳に頼らざるを得ない。そこに穴があることがわかっていても、うまく網を張られてしまえば、後手後手にまわってしまってお手上げ状態になることは目に見えているのである。
本作に登場するサイバー攻撃に対抗するためのエキスパートの手練手管は見ものだ。いくらITに精通していても、サイバーにサイバーで対すればイタチごっこになりかねない。サイバーに対抗するのにいちばん効果的な手段はアナログであることを教えられる。それで古株の007が生き返ることができるのである。

■I.T. 2016年 アイルランド/フランス/アメリカ映画
監督:ジョン・ムーア
製作総指揮:ピアース・ブロスナン、ドミニク・ラスタム、フランク・ヒルデブランド、エリカ・ポートノイ、バレンティーナ・ガルダーニ
原案:ダン・ケイ
脚本;ダン・ケイ、ウィリアム・ウィッシャー
出演:ピアース・ブロスナン、ジェームズ・フレッシュビル、アンナ・フリエル、ステファニー・スコット、ミカエル・ニクビスト


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