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パーフェクトワールド/君といる奇跡 

なにをもってパーフェクトというかどうかは、その関係者が決めればよいが、そうそう安易にパーフェクトと言ってほしくないという気持ちはある。また自分でもパーフェクトと言うときは相当の覚悟をもってその言葉を発する。それくらいパーフェクトという語には強い意味が込められている。
そのため、「パーフェクトワールド」と世界にまでエリアが広げられてしまうと、もうそれは冗談の世界でしかない。だからこその岩田剛典であり、またテレビドラマでは松坂桃李なのであろう。なお、現実世界でパーフェクトを口にしていいのはケイン・コスギと山本高広である。

■PERFECTWORLD 2018年 日本映画
監督:柴山健次
原作:有賀リエ『パーフェクトワールド』(講談社『Kiss』連載)
脚本:鹿目けい子
主題歌:E-girls『Perfect World』
出演:岩田剛典、杉咲花、須賀健太、芦名星、マギー、大政絢、伊藤かずえ、小市慢太郎、財前直見


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バンブルビー 

ガンダムのようなロボットが意志を持ってしゃべったり動いたりするジャンルは、じつはちょっと苦手である。これまでこの苦手意識はあまり表面化していなかったのだが、本作を見て、妙な忌避感があるこの気持ちをよくよく考えてみたら、けっきょく答えはそういうことにしかならない。
そうはいってもSFは好きなので楽しめる点も多々ある。たとえば、おんぼろフォルクスワーゲンのトランスフォームなどはかなり楽しい。また、SFではないが、海への飛び込みという伏線がうまく回収されているのも爽快感を生む。

■BUMBLEBEE 2018年 アメリカ映画
監督:トラビス・ナイト
製作:ドン・マーフィ、トム・デサント、ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・バーラディアン、クリス・ブリガム
原案:クリスティーナ・ホドソン
脚本:クリスティーナ・ホドソン、ケリー・フレモン・クレイグ
出演:ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・シナ、ホルヘ・レンデボルグ・Jr.、ジョン・オーティス、ジェイソン・ドラッカー、パメラ・アドロン、スティーブン・シュナイダー、リカルド・オヨス、グリン・ターマン、レン・キャリオー、グレイシー・ドジーニー
声の出演:ディラン・オブライエン、ピーター・カレン、アンジェラ・バセット、ジャスティン・セロー、デビッド・ソボロフ


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スマホを落としただけなのに 

「スマホを落としただけなのに」などと軽く言ってはだめだ。いまやスマホは個人情報満載の、なくてはならない最重要アイテムになりつつある。現代のほとんどの人は、その貴重なアイテムをジーパンの尻ポケットに突っ込んだり、テーブルの上に置きっぱなしにしたりしているのである。よくない考えの人がこれに目をつけないわけがない。
その「よくない人」は、たいていの場合、「よくない」ところを隠している。本作ではあからさまにバカリズムがよくない人として疑われるが、となるとバカリズムが犯人ではないことがネタバレ以前にわかってしまうのであった。

■スマホを落としただけなのに 2018年 日本映画
監督:中田秀夫
原作:志駕晃『スマホを落としただけなのに』(宝島社文庫)
脚本:大石哲也
主題歌:ポルカドットスティングレイ『ヒミツ』
出演:北川景子、千葉雄大、バカリズム、要潤、高橋メアリージュン、酒井健太(アルコ&ピース)、筧美和子、原田泰造、成田凌、田中圭


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旅猫リポート 

このところ高校生役をわりと年齢がいった俳優が演じているのを見ることが多いのだが、高校生役は何歳まで演じられるという決まりをつくってほしいものである。いくら見た目が若くても、その俳優のプロフィールは公表されていて実年齢も知っているのだから、どうしても違和感はつきまとう。
本作では福士蒼汰や広瀬アリスが高校生役を演じているので、20代半ばまではOKとしよう。となると、『アオイホノオ』のムロツヨシや『斉木楠雄のΨ難』の新井浩文をどう考えるかは今後の課題である。

■旅猫リポート 2018年 日本映画
監督:三木康一郎
原作:有川浩『旅猫リポート』(講談社文庫)
脚本:有川浩、平松恵美子
主題歌:コトリンゴ『ナナ』
挿入歌:コトリンゴ『奇跡は』
出演:福士蒼汰、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、前野朋哉、田口翔大、二宮慶多、中村靖日、戸田菜穂、橋本じゅん、木村多江、田中壮太郎、笛木優子、竹内結子、高畑充希、沢城みゆき、小久保丈二、清水伸、上田結、高橋珠美子、小川剛生、小川隆市、石坂友里


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ロマンティックじゃない? 

普通はマジメな作品をコメディーがパロディー化するのだが、こちらはロマンチックコメディーの王道をさらにパスティーシュした二重構造の趣向である。主演の豊満な女性がまた「いかにも」っぽくてよい。この日本人でたとえるならば渡辺直美のような女優(レベル・ウィルソン)は『ピッチ・パーフェクト』に出ていたあの娘か。
ラストがまさかの夢オチだが、これもまたパロディーのひとつと考えていいだろう。さらにダメ押しのようにマドンナの「Express Yourself」に乗せて、みんなでダンスするにいたっては、「インド映画か、逃げ恥か」などと言いながら楽しむしか逃げ場のないエンディングである。

■ISN'T IT ROMANTIC 2019年 アメリカ映画
監督:トッド・ストラウス=シュルソン
原案:エリン・カルディロ
脚本:エリン・カルディロ、デイナ・フォックス、ケイティ・シルバーマン
出演:レベル・ウィルソン、リアム・ヘムズワース 、アダム・ディバイン、プリヤンカー・チョープラ、ベティ・ギルピン、ブランドン・スコット・ジョーンズ、ジェニファー・ソーンダース


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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 

ビーストはいつでもファンタスティックだ。どれだけファンタスティックかというと、ファンタグレープを飲まなくてもファンタスティックだというから、それはそれはファンタスティックであるということの証明になる。実際の世の中でもときにファンタスティックの人はいるが、たいていの場合、その人はファンタグレープを飲んでいるからこそファンタスティックなのである。ちょっとファンタスティックに黄色みを感じたら、その場合はファンタオレンジを飲んでいるので、グレープと決めつけてはいけないが、それでもコカ・コーラとは容易に区別がつけられる。
これらファンタスティックの人たちをしのぐファンタスティックのビーストである。そのファンタスティック度が知れようというものだ。だからたとえ黒い魔法使いが誕生しようとも、そのファンタスティック力の前には手の出しようもないはずだ。それこそが正しいファンタスティック・ビーストの在り方であろう。

■FANTASTIC BEASTS: THE CRIMES OF GRINDELWALD 2018年 アメリカ映画
監督:デビッド・イェーツ
製作:デビッド・ハイマン、J.K. ローリング、スティーブ・クローブス、ライオネル・ウィグラム
脚本:J.K. ローリング
出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、ジュード・ロウ、ジョニー・デップ


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ソーセージ・パーティー 

炒めたソーセージを食べるとき、皮がぷりっとなる歯ごたえが好きである。そんな歯ごたえを楽しむパーティーが開催されるならばぜひ出席したい。その会がたとえば2時間だったとして、その時間内にいくら食べたとしても会費の元は取れるまい。しかもその前にお腹がいっぱいになってしまって、食べたくても食べられなくなると思われる。
問題になるのは会費だ。これがいくらになるかによって、その会に臨む意気込みは変わってくる。安いに越したことはないのだが、逆に高ければ高いほどたくさん食べてやろうという気になるし、用意されるソーセージも高級なものになるだろう。ソーセージ・パーティーの主催者はそこのところを考慮していただければ幸いである。

■SAUSAGE PARTY 2016年 アメリカ映画
監督:コンラッド・バーノン、グレッグ・ティアナン
製作:ミーガン・エリソン、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、コンラッド・バーノン
原案:セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、ジョナ・ヒル
脚本:カイル・ハンター、アリエル・シェイファー、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ
声の出演:セス・ローゲン、クリステン・ウィグ、ジョナ・ヒル、ビル・ヘイダー、マイケル・セラ、ジェームズ・フランコ、ダニー・マクブライド、クレイグ・ロビンソン、ポール・ラッド、ニック・クロール、デビッド・クラムホルツ、エドワード・ノートン、サルマ・ハエック


Sausage_Party_2016

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