ワンダーウーマン 

ワンダーウーマンは粘土からつくられたと劇中で彼女自身が発言しているが、その後、ゼウスの娘であったという事実も告げられる。いずれにしろ、アマゾン族の王女であり、いわゆる神話の世界の人物と目される。『アベンジャーズ』でもマイティ・ソーが神話世界の存在であり、現代科学の粋を集めたアイアンマンとの共存に違和感を覚えたものだが、それと同じことがこちらDC系でも起こることになる。すなわち、すでに公開されている『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』や次の作品に予定される『ジャスティス・リーグ』におけるアーマースーツに身を包んだバットマンとの共存だ。しかもそこには他惑星の異星人であるスーパーマンも加わるというのだから、どんなケミストリーが起こるのか。しょせんはマンガの世界といえども、実写版になるからこその変化に期待したい。
なお、本作ではその序章的な位置づけで、ダイアナ・プリンセスがいわゆる「ワンダーウーマン」になるまでが語られる。とくにセミスキラでの少女時代のダイアナのかわいさは必見。また、ロンドンに出てきてからのクリス・パインとのかけ合いも、「異文化接触もの」として楽しむことができる。

■WONDER WOMAN 2017年 アメリカ映画
監督:パティ・ジェンキンス
キャラクター創造:チャールズ・モールトン
原案:ザック・スナイダー、アラン・ハインバーグ、ジェイソン・フュークス
脚本:アラン・ハインバーグ
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、コニー・ニールセン、ロビン・ライト、デビッド・シューリス、ダニー・ヒューストン、エレナ・アナヤ、ユエン・ブレムナー、サイード・タグマウイ


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スプリット 

一人2役、3役を演じ分けるコントでは、たいていは袖に引っ込んで服やかつら、ヒゲなどを替えて出てくるが、そのうちにその入れ替わり速度が速くなっていき、女装にヒゲなどと扮装がまざってきて奇天烈なスタイルになっていくことで笑いを誘う。本作の23もの人格を持つ主人公は、それをうまく分けて演じて(?)いるようだが、そのうちに多重人格が治ってくるに従って、その過程で上記のようなコントの状態に陥らないのだろうか。
X-MEN』で若かりしころのプロフェッサーXがスキンヘッドになるところまでを演じたが、その禿頭状態をうまい具合に本作につなげて利用したのだろうか。
なお、シャラマン監督は今回も登場。もう少しわかりにくく出演すればヒッチコックの跡を継ぐものとなれるのではないか。

■SPLIT 2017年 アメリカ映画
監督・脚本:M. ナイト・シャマラン
出演:ジェームズ・マカボイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ、ヘイリー・ルー・リチャードソン


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ワイルド・スピード/ICE BREAK 

「ワイルド・スピード」シリーズの8作目であり、最終章3部作の1作目にあたるとのこと。つまりはこのあと2作の予定があり、全部で10作のシリーズになる。それだけ続けられるほどの需要があるということだ。自分は最初のほうを見ていないので、そこまでの思い入れが醸成されていないのが残念だ。
そのため、本シリーズでは美しい女性陣を愛でることが第一の目的となる。とくに本作ではシャーリーズ・セロンがひときわ美の輝きを放っており、ほかの女性が霞んでしまうほどである。
ではストーリーを支える男性陣は、というと、主役のタフガイ、ヴィン・ディーゼルは、ジェイソン・ステイサムやドウェイン・ジョンソンが出てくると、完全に禿頭のお株を奪われる。なぜ同じ容貌の3人を並べたのであろうか。どう考えても、マヌケなひょうきん顔のヴィン・ディーゼルが引き立て役になってしまうことはキャスティングの時点でわかりきっていたはずなのだが。

■THE FATE OF THE FURIOUS 2017年 アメリカ映画
監督:F. ゲイリー・グレイ
脚本:クリス・モーガン
出演:ビン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、シャーリーズ・セロン、スコット・イーストウッド、カート・ラッセル、ヘレン・ミレン


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子連れじゃダメかしら? 

どうやら向こうでは売れ筋らしいアダム・サンドラーだが、はたしてコメディアンとしてどのように評価していいのか迷うことが多い。それでもなにかしらの期待をして「今度こそは」と見たりもするが、軒並み期待外れの結果に終わるのである。
本作もまた結果は同じであった。舞台を旅行先のアフリカに設定する新味はあったが、それも効果を発揮することはなくエンディングを迎えた。こうなると、こちらの受け取り方の問題のような気もしてくるほどに「ことごとく」である。

■BLENDED 2014年 アメリカ映画
監督:フランク・コラチ
製作:マイク・カーツ、アダム・サンドラー、ジャック・ジャラプト
脚本:イバン・メンシェル、クレア・セラ
出演:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、ケビン・ニーロン、テリー・クルーズ、ウェンディ・マクレンドン=コービ、ジョエル・マクヘイル、ジェシカ・ロウ、ベラ・ソーン、エマ・ファーマン、ブラクストン・ベッカム、アリビア・アリン・リンド、シャキール・オニール、ジャッキー・サンドラー、サニー・サンドラー、セイディ・サンドラー


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デッド・ノート 

劇場公開時には『デス・ノート』とあけすけにパクったタイトルをつけていたようで、もしかしたら日本の『DEATH NOTE』と勘違いして劇場に入った人もいるかもしれない(といっても、もしそのような人がいたら、相当にオマヌケなやつなので、一概に「タイトルが悪い」とは責められないが)。
DVD発売時に改題して『デッド・ノート』とされたが、それでもどこか「デスノート」と似通っているので、やっぱり間違って購入もしくはレンタルした人もいるかもしれない(それもまたオマヌケなやつである)。
日本中を探せば、もしかしたら「『デス・ノート』で公開されたときに間違って見ちゃったというのに、『デッド・ノート』でDVDが発売されたときにも買っちゃった人」というのが1人くらいはいるかもしれない。

■LET US PREY 2014年 イギリス/アイルランド映画
監督:ブライアン・オマリー
脚本:フィオナ・ワトソン、デビッド・ケアンズ
出演:リーアム・カニンガム、ポリアンナ・マッキントッシュ、ダグラス・ラッセル


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ゾンビ・ガール 

数多あるゾンビ映画のなかでもコメディー部門の作品であるから、それほど怖くはない。しかもゾンビとなる主人公の彼女が美人で、ゾンビとなったあともゾンビメイクもむしろオシャレに見えてくる。もうひとりの彼女も肉感的で悪くないのだが、自分の好みとしては、このゾンビガール。何の気なしに見たものであったが、思わぬ拾いものをした気分である。
この女性、アシュリー・グリーンは、すっかり忘れていたが、調べてみると、『アパリション—悪霊—』で主役を務めていた女性。当該の記事でも「可憐」と褒めているので、私の好みの軸がブレていないことが証明されたのであった。

■BURYING THE EX 2014年 アメリカ映画
監督:ジョー・ダンテ
出演:アントン・イェルチン、アシュリー・グリーン、アレクサンドラ・ダダリオ、オリバー・クーパー、、アーチー・ハーン3世、ジュリア・マルセーズ、ディック・ミラー、アレクサンドラ・ビノ、マーク・アラン、トモコ・カリーナ、エリカ・ボウイ、パンディー・スーサイド、ウエィドリン・ランドリー、ロンドン・メイ、カティ・ロス、ミンディ・ロビンソン


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泥棒は幸せのはじまり 

いつの間にかがっちりと主役を張れるようになったメリッサ・マッカーシー。その見るからにコメディエンヌであるコロコロとした体躯を存分に生かすことで笑いにつなげる。もっとも彼女のシリアス演技はちょっと想像できない。真面目な顔をしていたとしても、この映画のようにこちらを欺していて、裏の顔では舌を出していると思ってしまうことであろう。
対するは、こちらもコメディー畑で活躍するジェイソン・ベイトマン。彼はシリアスな映画にも出ているようではあるが、やはりこの手のヤラレ役がお似合いである。ちょっと調べてみたら、子役のころにあの『大草原の小さな家』に出演していたようだ。みな、「あのかわいかった子が」と思っているのだろう(私はその小さいころを知らないが)。それにしても長いキャリアである。

■IDENTITY THIEF 2013年 アメリカ映画
監督:セス・ゴードン
製作:スコット・ステューバー、ジェイソン・ベイトマン、パメラ・アブディ
原案:ジェリー・イーテン、クレイグ・メイジン
脚本:クレイグ・メイジン
出演:ジェイソン・ベイトマン、メリッサ・マッカーシー、ジョン・ファブロー、アマンダ・ピート、ティップ・“T.I.”・ハリス、ジェネシス・ロドリゲス、モリス・チェスナット、ジョン・チョー、ロバート・パトリック、エリック・ストーンストリート


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